第六話は晋作さんで始まります
あれから晋作さんは間もなく戻ってきて、それから今までずっと、主人公の部屋にいたそうです
で、主人公の携帯のゲームをやっているそうな
圏外の携帯だけど、ゲームは出来ると思い晋作さんに見せたらしいです
案の定珍しいもの好きの晋作さんは、子供みたいに夢中になって、ゲームの真っ最中
晋作さん、主人公の説明をちょっと聞いただけで、すごい方法で得点を稼いでる模様
なんと晋作さん、主人公ですら行ったことのない面まで進んでいるそう
初めは全然駄目だった晋作さんだけど、見る間に上達していって、びっくりしたらしいです
「高杉さんってすごいんですね、身体を動かすのが得意なのは知ってたけど、頭もいいんだなぁって」
「ははは、なんだそれは!オレなんて、大したことはないぞ!」
「謙遜ですか?」
「いや、謙遜じゃない」
「確かに以前のオレは、ちょっと他の奴らよりも頭がいいと、得意になっていたがな!」
「今は違うんですか?」
「ああ、ある人との出会いが、オレの鼻っ柱をへし折ったんだ」
「吉田松陰先生というんだが、本当に素晴らしい人だった」
晋作さんはその時、目がきらきらしてたそうです
吉田先生はどこに?と主人公が聞くと
「死んだ、打ち首になったんだ」
と寂しそうな顔をしてみせます
慌てて、変な事を聞いたと謝る主人公
しかし、気にすることは無いと晋作さん
「聞きたい事は、なんでも聞けと言ったのは、オレだからな」
「ほーら!そんな顔をするな!」
「先生はお亡くなりになったが、その志はオレや小五郎の中に、ちゃーんと生きているんだからな!」
聞くと桂さんも吉田先生の門下らしいです
「吉田先生の考えの中に『飛耳長目』と言う言葉がある」
「あらゆる物事に対して、常に敏感であり多くの情報を得ることだ」
「多少の意味合いは違うが、お前の持ち物からもオレは沢山の知識と、情報を得ているんだ」
「この『げーむ』ひとつにしても、これをやることにより、必ずどこかで活かせる時がくるぞ」
そして、持ち物だけではなく、主人公の未来の知識も全てそうだという晋作さん
そして、自信をもてと言います
晋作さんは、こういう物の考え方を吉田松陰から学んだからこそ、何にでも興味を持てるんですね
っていうか・・・多分、これも元々の性格かもだけどwww
晋作さんは、目が痛いと言いだし、やりすぎたかな?と
主人公は慌てて、目をこすったら、ダメだと言い、ゲームのやりすぎて、目が疲れたんだと言います
そして、遠くを見たほうがいいから、少し夜の空でも見ませんか?
と言います
そして、2人で縁側へ
その時の月は、とてもキレイで
晋作さんも嬉しそうに、今日は月が綺麗だな!と言い
2人で並んで、縁側に腰かけたそうです
そこで主人公、さっきのことなんですけど・・と言いにくそうに
「さっき、大久保さんと高杉さんを選べって言われた、あれです」
「あー!あれか!」
「あの答えは、我ながらかなりの痛手を負ったぞ!」
晋作さんは大袈裟に落ち込んで見せたそうです
「は、恥ずかしかったんです!」
「だからその・・・本当は私、高杉さんがいるから、長州藩邸がいいって・・・」
「そう言おうと思ったんです、でも、周りにみんないたし、恥ずかしくて苦し紛れにあんな・・・」
「そうか、そうか、恥ずかしかったのか!」
ふと見ると晋作さんは、満面の笑顔
「だからその・・・あんな風に言っちゃってごめんなさい」
「気にするな。オレは嬉しい」
そうしてしばらくの間、2人でただ黙って、空の月を眺めていたそうです
2人は無言だったけど、ずっとこうしていたいなって、純粋に思ったそうです
そのとき晋作さんが口を開いたそうです
「なぁ・・・お前、やっぱり元の世界に、帰りたいか?」
突然の質問に主人公の言葉が詰まりました
「正直に言え」
「わたしは・・・わたしは、高杉さんにもみんなにもとても良くしてもらって、ここは大好きです」
「だけど・・・・」
「帰りたいか?」
「はい・・・」
「よし!」
晋作さんは、スッと立ち上がると、月を背に言ったそうです
「わかった!お前はオレが必ず、元の世界に帰してやる!」
「お前の望みを叶えてやれるのは、オレだけだ!このオレが、必ずお前を帰してやる!」
晋作さんの名前を呼んでじっと晋作さんを見る主人公
「・・・こら!」
「そんな可愛い顔して見られたら、このままぎゅっと抱きしめたくなるだろうが!」
あの、じゃあずっと可愛い顔してみてるので抱きしめてください(/ω\)
お願いしますwww
しかし、主人公は慌ててダメだと真っ赤になりながら叫んだそうです
「別に構わん!お前はオレの女だ!じきにその気にさせてやる!」
晋作さんはそう言うと、主人公の頭をグリグリしてきたそうです
そんなこと言っていつも、こうやって子供扱いじゃないですか!と主人公が言うと
「ん?じゃあ、どう扱われたい?」
言葉に詰まる主人公
どう扱われたいって・・・グリグリ以外を希望しますw
っていうか、どう扱われたい?っていきなり聞かれたらどきっとするよねw
「お前が可愛いからしたくなるんだ!許せ!」
可愛いと言われてドキドキが早くなる主人公
晋作さんの名前を読んだその時
桂さん登場w
あー・・・できれば、このまままだ2人のままにさせて欲しかったですww
「2人とも、風呂が空いたよ?あまり外に居ると身体が冷え・・・」
「・・・っと、お邪魔だったかな?」
はい邪魔ですーwww
恥ずかしくなって慌てて否定する主人公
「さて、じゃあ、一緒に風呂に入るか!」
「だから、絶対に入りません!」
「身持ちが固くて、結構結構!じゃあオレは、先に行くぞ!」
スズメの鳴き声が聞こえて
朝だと気づき起きようとする主人公
ぼんやり目を開くとそこには、晋作さんが!
主人公を覗き込んでいる晋作さんの顔
「おう!起きたか!」
起きたかじゃありませんよ!何してるんですか!とびっくりする主人公
「何って、お前の寝顔を見てた」
「何でですか?」
「可愛かったからだ!」
さらっと言われて余計恥ずかしくなる主人公
毎回可愛い可愛いって言われて、どれだけ幸せなんでしょうねぇ・・・この主人公はww
勝手に部屋に入らないでください!
と主人公が言うと、晋作さんは無言になります
いつもなら豪快に笑い飛ばすとこなのに・・・
「高杉さん・・・」
「お前・・・」
「は、はい・・・」
「その他人行儀な言葉づかいなんだが」
「やめろ!」
「聞けば、中岡の事は『慎ちゃん』と呼んでいるそうじゃないか!!」
「オレだって、晋ちゃんだ!ずるいぞ!」
「もう、すねないでください」
「すねたくもなるだろうが!晋ちゃんをとられた!」
「盗られたって・・・今までも誰か高杉さんのこと晋ちゃんって、呼んでたんですか?」
「いいや?誰も?」
「なら、盗られたとかじゃないですよね?」
「そ、それでも、お前の特別じゃないか!」
晋作さんはそう言うと、ちょっと視線をそらしたそうです
そこで主人公、晋作さんならどうですか?と尋ねます
「晋作さん!」
「なんとなく、晋ちゃんだと、高杉さんには子供っぽいかなって」
でも私は、晋ちゃんって呼んでみたい気もするwww
「よし!では、今後はお前はオレの事を、晋作さんと呼べ!オレはお前のことを主人公と呼ぶ!」
「ついでにその口調も変えろ!もっとオレには、中岡のように砕けていい!」
「じゃあ今日はこのまま出掛けるぞ!」
どこに行くか尋ねたら、例の寺へ行くぞと言われ、2人はお寺を探しに出掛けました
昼間は夜と違って人が多いと言う主人公に、まぁな、特に若い娘は!と言いながら
ちらりと横目で主人公を見る晋作さん
あの時のことは反省してると慌てて言う主人公に対し
「だが、お陰で、オレはお前の怯えるかわいい姿も見れたがな!」
と笑いながら言う晋作さん
そんな晋作さんとの他愛ないやり取りが、すごく楽しくて幸せを感じてたらしいです
そこで慎ちゃん登場
慎ちゃんの挨拶に
「あ、慎ちゃんどうしたの?」
と主人公、慎ちゃんは土佐藩邸に行ってきたところで、これから寺田屋へ帰るらしいです
「お疲れ様」
「そりゃ~お疲れだったね~『しんちゃん』!」
「し、慎ちゃんって!どうしたっスか?高杉さん」
「別にどうもしないぜ?『しんちゃん』」
晋作さん、まだ根に持っていたようですw
子供みたいな焼きもちが可愛い晋作さんwww
慎ちゃんに絡んでいる晋作さんを見て慌てて2人の間に割って入る主人公
「あっちのほうが騒がしいけどなんだろう?」
「お?そう言われてみりゃ、そうだな」
今日の夜祭りがあるらしいと言う慎ちゃん
「いいなぁ、お祭りかぁ・・・」
そして、慎ちゃんが去っていき、主人公は手を振ります
すると、晋作さんが、ポツリと聞いてきたそうです
「祭り、好きなのか?」
すごく好きだと言う主人公に
「未来にも祭りはあるんだな!で、未来の祭りは、どんな身分の奴らが行くんだ?」
「身分?そんなの関係ないよ!お祭りはね、身分とか関係なくて、みんなが楽しむためにあるの!」
「そうか・・・」
「うん」
晋作さんは急に黙りこみます・・・未来のこの国の事を考えたんですかね?
「・・・晋作さん?」
「よし!今晩の予定は決まったな!」
「今晩は一緒に祭りに行くぞ!」
喜ぶ主人公に
「お前のそんな顔が見られるなら、祭りくらい、いくらでも行ってやる」
「ありがとう晋作さん!」
結局、その日は、なんの収穫もなかったけれど主人公はご機嫌で、藩邸に戻ったらしいです
戻るとそこには桂さんが
そこで、桂さんも一緒にお祭りに行きませんか?と主人公
すると、桂さん、冗談はやめなさい。と
「そもそも武士は、祭りなどに行くものではないよ」
だから、祭りには行けないと言われちゃいます
主人公はがっかりしてうつむきます
「夜一人で出歩かないと約束もしたでしょう?」
「はい・・・でも高杉さんが一緒に行ってくれるから、桂さんもいいかなって・・・」
「晋作が?」
「はい」
「主人公さん、先ほども言ったが、武士は祭りなど行くものではないんだよ」
「それは当然、晋作も・・と言うことなんだ」
桂さんは、小さくため息をついたそうです
「そう言ってしまった限り、晋作は私が言っても折れ無いだろう。君からやんわり言ってやっておくれ」
主人公は分かりましたと言います
夜になりました
主人公は布団へ頭から潜り込んでいる状態
そこへ・・・
「支度はできたか!?祭りに行くぞ!」
晋作さんがやってきますが、主人公はどういう顔をしていいか分かりません
具合でも悪いのか?と晋作さん
ちょっと熱があって・・・と主人公
「こら!顔を出せ!」
と晋作さんに言われ、そろーっと少しだけ顔をのぞかせます
「どれ」
と言って、晋作さんが、主人公のおでこに自分のおでこをコツンとくっつけてきました(〃∇〃)
ほんと毎回、普通にこういうことやってくれるから嬉しいなぁwww
動揺する主人公をよそに、晋作さんはスッとおでこを離すといいました
「こら!熱なんかないじゃないか!」
口ごもる主人公
「まずはその布団から出て来い!」
晋作さんは、主人公を布団から引っ張りだすと、その上に正座させたそうです
そして、納得のいく説明をしろと、昼間はあんなに楽しみにしていただろうと
主人公はしどろもどろになりながら
「私、知らなくて・・・武士はお祭りに行ったらいけないんだって・・・。晋作さん、そうでなくても
偉い人なのに・・・」
晋作さんは はぁ~と大きなため息を一つ吐いたそうです
そして、小五郎がそんなことを言ったんだろうと、お前はそんなこと気にしなくていい
と言ってくれました
「いいか?祭りに行きたいのは、このオレ様なんだ」
「お前が行きたい行きたくないは、関係ない!」
「と言うわけで、お前はオレに無理やり祭りに、連れて行かれただけだ!行くぞ!」
そして強引に祭りに連れて行かれるのでした
祭りに行ってテンションのあがる主人公
晋作さんは本当に嬉しそうで、主人公以上にお祭りにはしゃいでいたそうです
「あれは何を売っているの?」
「あれは、水売り屋だ」
「水を売ってるの?」
「ああ、甘いぞ!」
砂糖がはいってるから甘いという晋作さん
「晋作さんは甘いもの好き?」
「まぁ普通だな・・・もっとも・・・お前には誰よりも甘いぞ!」
晋作さんってば・・・もう口説きのツボを抑えてるとしか言いようがないよねwww
「ん?少し顔が赤いんじゃないか?」
主人公は意識しすぎたようでした
そうこうしながら、あちこちを見て回っていたら、ふと小物屋に目がとまったそうです
黄色と黒と赤のかんざし・・・
手に取ってみる・・・・なんだか晋作さんの着物の色合いに似てるね。
と思った主人公はそれが欲しくなったらしいです
なんだかこの辺、主人公も乙女だなって思いましたw
でもお金も無いしと、手に取ったそれを元に戻したそうです
「どうした?」
「ううん、なんでもないよ!行こ!」
そして、その店をあとにしたそうです
ところが!
いつの間にか晋作さんと主人公は完全にはぐれてしまった模様
焦る主人公
その時
この間の夜、主人公に絡んできた酔っ払いの男たちがそこにいました
男たちは卑猥な言葉で主人公に近づいてきます
どうしよう・・・晋作さんっ!
【長州藩】高杉晋作
「ん~、さっきあいつが、可愛い顔してみてたのは・・・っと」
「お、これか!・・・・ん?」
と自分の着物の柄と比べてみる
ったく、なんだよあいつは!一体どこまで可愛いんだ!
「おい!オヤジこれをくれ!」
その時のオレの頭の中には、あいつの喜ぶ顔しか、存在していなかった。
縁側のシーンでもっと、こう何かラブラブなところが見たかった気がします
でも、晋作さんは、その時は主人公が元の世界に帰りたいか聞くのに
緊張していたのかもしれませんね
そして、この前の話ではあれだけ動揺していたのに
もう、主人公の気持ちに沿おうとしてるあたり
いさぎよくて、晋作さんらしいと言えばらしいですよね・・・