97年の時を超えてー「聴竹居」で紅葉と暮らしを想う

先日、大阪の友人のお誘いで、京都の大山崎にある「聴竹居(ちょうちくきょ)」という歴史的な住宅の特別見学に行ってきた
実は「ついで」の紅葉狩りも予想外に良かった![]()
通常は完全予約制、この日だけは予約なしで、しかも通常よりお安く(500円)で見学させてもらえる
築97年、その昔ながらの和の心と近代的な工夫が融合したこの住宅は、建築家藤井厚二さんが自身と家族のために建てた、理想の家だという
暮らしに追われる共働き主婦(友人も、私も)にとって、どこか遠い昔のことに感じてしまうけれど、その空間の空気がとても心地よかった
この日は「紅葉を愛でる会」として庭も開放されていて、鮮やかな赤やオレンジ、ところどころに黄色の葉っぱが風に揺れていて見惚れるばかり
築90年以上とは思えないほどよく手入れされた庭園と邸宅が、まるで絵画のよう
ガイドさんの説明付きで、家の中もゆっくり見学できる
窓から差し込む光や風の通り道に設計の細やかさを感じた
「今日は、内部の写真撮影できません」
とおっしゃっていたので、もしかしたら、通常はOKなのかな?

聴竹居は「環境共生住宅の先駆け」と呼ばれているそうで、日本の風土や生活習慣への深い敬意が随所に込められている
便利さや効率だけではなく、「家族」がこころよく暮らすことが何よりも大切にされている
この家を見ていると、いまの便利すぎる暮らしに少し立ち止まって考えたくなる
ほんとうの心地よさって何だろう、と
窓が大きく柱が目立たない設計は、台風にも地震にも強いよう計算されつくしたものだそうで、数年前の大阪北部地震でもびくともしなかった、
という、ガイドさんの話が興味深い
友人と、歴史ある住まいを味わいながら、
「昔の人の工夫はすごいなあ」と話がはずむ
日々を過ごしやすく、風が通り、心が落ち着ける場所に
100年前のスイス製電気冷蔵庫とか、着物に適した椅子(帯が邪魔にならないようにつくられている)とか、建築だけでなく、住居も見どころたくさん![]()
9:30受付開始の15分ぐらい前に着いて、10組待ちぐらい
数名づつのガイド案内で、9:50~の回に案内してもらえました
窓に映る紅葉も美しい
歴史と自然に囲まれた場所で過ごせる贅沢
家で暮らす喜びを改めて感じさせてくれた特別な一日でした

さて、見学の時間がよめなかったので、ランチはてきとうに行こうと思っていたのだけど、割と早い時間に入れたので、余裕がある
「ランチどうする?」
「山崎にきたらあそこ行きたいなぁ!」
満場一致(2人だけど
)で即決まり
ただ、
「人気の店やし、予約なしでいけるかなあ?」
「今から電話してみよか」
と電話したら、いけました!![]()
というわけで、次回は、
「山崎に来たらはずせない!ランチ」です![]()
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