『夫よ、死んでくれないか』

ドラマと原作の違い





丸山 正樹



この記事を書いたのは、6月

(月日がたつのが早すぎるガーン)



ドラマを先に見てしまった、このストーリー



図書館で順番待ちがまわってきたので、原作を読了



夫よ、死んでくれないか



表紙はやっぱりそのまま(裏返しになっていない)だったけど、


図書館の人にどう思われたんだろう、私笑







✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼


結婚生活は日常の積み重ね、

笑えないほど奇妙で、どこか滑稽でもある



原作はその奇妙さを丁寧に拾い上げ、淡々と書き留めている



「夫に向ける憎悪」を真正面から書き抜いていて、重苦しいようでいて、どこか非現実的で、痛みよりもむしろユーモアとして響く




本とドラマ、登場人物の役割やストーリーも違うけど、結末が全然違って、




ここからネタバレ


注意ドラマを見ていない人は読まないでくださいね!












ドラマの結末は、

「夫がクマに殺される」


というマンガみたいな展開だった


え?そういう結末?!そんなあほな!ポーン


(とは言いつつ、最近熊被害が多いので、現実的ではない、と言い切れないところもあるのだけど)



このドラマ、コメディやったん!?

と思ってしまったほど




ドラマとしてインパクトを与え、重いテーマをやわらかくするためだったのだろうか



熊は、人間に抗えない自然の理不尽さをつきつけ、

日常的な夫婦の諍いを外的な大きな力で断ち切る存在として



妻が抱く「いなくなってほしい」という願望を、直接的に手を下すことなく、「熊に殺させる」ことで視聴者は罪悪感なく受けとめられる




一方、原作は淡々とした現実の延長線上に「夫婦のすれ違い」を置いている



現実の結婚生活のように、曖昧で、簡単には変わらない日常がそのまま続いていく



そういう「余韻を残した」終わり方






そういえば、独身時代に働いていた会社では、本当に、この3人のような


「夫、〇んでくれへんかなあ」


という既婚者たちの会話が、昼休みに毎日繰り広げられていた



今思うと、彼女たちの悪口の原因は、ほぼ

「ダンナが育児に参加しない」

ということだったと思う


ダンナさんたち、ちゃんと生きているかしら…






この本を読んだ後、夫が床に散らかした靴下すら、「文学的な風景」に見えてくる



夫は原作は読んでいない(と思う)けど、

夫婦仲良く(?)このドラマを見て以来、こういうことで私が怒ると、夫は、



「こわ~、ツマかクマにころされる~」ゲラゲラ



と言っている







 

虹関連記事




 

 

お読みいただきおおきに音譜
イイネやコメントおおきに音譜
みなさんにいいことありますよーにクローバー

フォローしてね

 

 

 

 

 

 

 

高校時代、塾に行かず進研ゼミ一筋でしたお祝い