

【読書記録】森にあかりが灯るとき
あらすじ
介護の現場に、光の種を撒く努力をしたい。
お笑い芸人の夢に挫折し、特別養護老人ホーム「森あかり」で介護士として働くことになった星矢は、初めての夜勤の日に、利用者の鼻に酸素を投与するためのチューブが人為的に切断されているという医療事故に遭遇。さらにその原因が星矢にあるのではないかと施設長から疑われてしまう。
介護士としての将来に自信を失くし、仕事へのやりがいも感じられないまま過ごしていた星矢は、ある日、施設で厄介者扱いされている医師・葉山彩子を街で見かけて、意外な場所に連れていかれる。
お笑い芸人になる夢に破れた新人介護士、自分の信念が周囲に理解されない医者、過去に利用者の遺族から訴えられた施設長――。それでも彼らがここで働く理由とは。
吉川英治文学新人賞受賞の著者が贈る、感動長編。
Amazonより
介護される側だけでなく、介護する側の苦悩や喜びにも焦点を当てている。特に、「延命至上主義」に対する疑問や、人間らしく生きることの尊さについて深く考えさせられる内容。
お笑い芸人を諦め、29歳で介護業界に転職した溝内。彼を中心に、施設長の福見、医師の葉山、看護師の古瀬など、様々な事情を抱えた同僚たちと介護の実態を描いている。
ちょっとネタバレだけど、
介護されている人は「暗い森を歩いているよう」
でも「介護してくれている人」が灯り。
泣ける.…
うちも親がお世話になってます。
もちろん、費用を払っているので、「お客さん」という立場なのだけど、日々よくしてくれるスタッフの方々に感謝しかない。
少ないスタッフで大勢の方を見ているので、「ちょっと目を離したすきに起こる事故」って絶対にあると思う。そこに責任を問うのはいかがなものか。自分で介護していたらどうなの、って話。
しかし、
「一度も面会に来ないのに、問題が起こるとやってきて責任を問う、訴訟を起こす、亡くなったら「親を返せ」とどなる」
これ本当にあるらしく、胸が痛む。
介護職、本当にもっと手厚い待遇にするべき。そしたらストレスのはけ口に暴力、みたいな問題も減ると思うんだけど。
私たちの血税、無駄なことに使わず、ちゃんと使ってほしい!!!
会社員は累進課税なんだから、投資で大金儲けている人も累進課税にしたらどうなんでしょう。
(私のような弱小者からは20%も取らんといて…)
というか、お金持ちの方の記事とか読んでいると、「きちんと使われるなら喜んで納税する」けど、使われ方がおかしすぎて日本で納税する気にならない、結果、海外脱出、、、みたいな方が多い印象。日本の将来が心配すぎる
少子化の世の中、将来、誰もが介護のお世話になるかもしれない。
私は自分で食べられなくなったら、延命せず、そのままそっと亡くなりたい。それをかなえてくれる「森あかり」のような施設にめぐりあえているといいな。
または、介護DXが進んで、自宅で
「オッケーグーグル!お風呂にいれて!」
と言ったらロボットがお風呂にいれてくれる世界になっているかな。(笑)
多くの人に読んでほしい一冊。
著者について
1971年京都府生まれ、同志社大学文学部卒
看護師として働いていたそうで、医療現場や人間関係を題材に、リアルな描写の小説を描いている。
ほかの著書で個人的に良かったのは、
『満天のゴール』『きのうのオレンジ』
そして今回の『森に灯りが灯るとき』がいまのところトップ3かな。
どれも「静かに泣ける」作品。おすすめです。
※私のAI利用史上一番のお気に入り画像。自己満足

プチギフトに最適。自分用にも。リピしすぎ商品
「楽券」楽天マラソン等の時に1店舗扱いになり、購入時に楽天ポイントがついてお得
お気に入り楽券↓
ゼロでしぬ、目指してます
