あなたは旦那様のご両親と

良い関係が築けていますか?

 

「夫とうまくやるのも大変なのに、

その両親とまではなかなか・・・」

 

と、ちょっと距離を置いていらっしゃる方もいれば

 

「絶賛バトル中!」

という方もいらっしゃるのでは?

 

私は義母から

『神様のようなお嫁さん』

と言われていますが

 

だからと言って

何でもかんでも

うまくいっているわけではありません。

 

ただ、

日々のできごとを

どう捉えるかによって

 

関係を良くすることも

悪くすることもできる

 

というお話をします。


 

  義母の不安が夫のストレス

 

朝から義母の部屋で

夫と言い合う声がしています。

 

『また何かあったな』

 

そう思っていると

やっぱり厳しい顔した夫が

台所にやって来て

 

「また母親が、変なこと言い出した。
はづきが施設の人に
『ずっと私のことを施設から帰らせないで』
って頼んでたって。」
「そうなんじゃな。いいんよ。全然気にしてないから。」

 

私がそう言うと、

夫はちょっと安心した顔で、

出勤準備をし始めました。


 

 

 

義母は軽い認知症で

自分の思い込みと現実の区別が

つかなくなるんですね。

 

私に対しては

遠慮したり気を使ったりして

なかなか思うことが言えない反面

 

息子である夫には

何でも言いたい放題なんです。

 

 

「テレビで美味しそうだったから、〇〇買って。」

 

「施設に嫌な人がいるから行きたくない。」

 

「私がこの家にいたら迷惑になるから、川に入って死にたい。」

 

 

優しくて、

根が真面目な夫は、

義母の言動をいつもまともに受け止めてしまうので、

 

「何でもかんでも、見たら買ってって言う」

とブツブツ言いながらも

 

頼まれたら

買わないといけない気持ちになってしまうし

 

マイナス発言には

「こんなにいろいろやってあげてるのに

何であんなこと言うのか」

 

と、以前はかなりのストレスを抱えていたんです。

 

 

そのストレスを
和らげてあげるのが
私の役目。

 

 

夫が家にいる間は

できるだけ夫のそばにいて

 

夫と義母が二人きりにならないように

気を配ったり

 

 

 

義母がどんな心理で

マイナス発言をしているのか

解説してみたりして

 

夫の心の負担が

軽くなるようにしてきたんです。

 


 

  義母が使う2種類の言葉

 

義母の言葉と行動を

しっかりみていると

 

2種類の言葉を使っているって

わかってきました。

 

一つ目は

思いついたことを

そのまますぐに口にすること

 

義母は自分が思ったことを

すぐに口にするけど

 

言ったことを

すぐに忘れているんですよね

 

だから、

「買って」

と言ったことも

5分後には

忘れている・・・

 

さらには

たとえ「食べたい」と言ったものを

買って来て食べさせてあげても

 

30分後には

何を食べたか覚えていない

 

だったら

その時その時を

義母が『幸せ』と感じる

状態にしてあげるのが

1番の親孝行じゃないかな?

と思うんです。

 

「わかった。買ってくるよ。」

「もう買ってるから、おやつの時食べよう。」

 

そう言ってあげれば

『よかった。嬉しい』

って安心するんですから。

 

 

 

二つ目は

本当に言いたいことは隠して

別のことにすり替えて話すこと

 

きっと自分でも気づいていないのだけど

自分が『困っている』ということを

知られるのが恥ずかしいみたいで

 

体調がすぐれない時

施設の人が言ったわけではないのに

「施設の人から、病院に行きなさいと言われた。」

と言ったり

 

夫の妹(娘)に電話をかけたい時

妹さんが怒ったことなどないのに

「ちっとも電話してこないっていつも怒るから」

と妹さんのせいにしたりして

 

自分の気持ちを、上手に隠して話すんです。

 

さらには

このすり替え話法に

 

事実とは全く異なる

義母の思い込みが加わったり

 

テレビのニュースで見たことが

自分ごとにすり替わったりして

 

 

「宅急便を装った人が来て、ナイフを突きつけられた」

 

「泥棒が来るから、シャッターを閉めないと」

 

 

みたいな話になるので

 

夫は

「そんな嘘言ったらダメ」

義母は

「嘘なんか言ってない」

 

以前はそんなやりとりが

たびたび繰り広げられていました。

 

「お義母さんにとっては、
嘘をついているつもりは
ないんよ。
 
事実はそうでなくても、
お母さんの意識の中では
それが現実と
捉えられてるんだからね。」

 

最近になって

やっと夫にもそれが理解できるようになり

 

話半分に聞いたり

 

まともに答えず

聞き流したりできるようになり

 

ずいぶんストレスが減ってきました。

 

 

 

 

 

  義母の心理は

 

義母の言葉や行動を分析して

本人も気づいていない

深層心理に寄り添ってあげると

 

義母の心も落ち着くし

介護する私たちのストレスも

軽減します。


 

歳をとって、

思うように体が動かない

自分で何もできない

息子夫婦に頼らなければ、生きていけない

 

もし自分が

その状態になったとしたら

ストレスは溜まるし

愚痴もこぼしたくなる気持ちはわかります。

 

 

 

目の前にいる

心開ける息子に

思いを聞いてもらいたい。

 

そう感じても

複雑な感情や気持ちを話すのって

難しいんですよね。

 

 

 

だから、

 

「私はいなくなった方がいい。」

 

「死にたい。」

 

という、心配をかけるような

言葉になってしまう。

 

 

 

夫には

「できるだけ楽しい気持ちにさせてあげようね」

と話しているので、

 

最近では

義母のシリアスな話に

冗談で返したり

 

「さっき、何を買ってきてって頼んだでしょうか?」

「忘れてたら、買ってこれませ〜ん。」

と、面白おかしくクイズにして

楽しもうとしていたりしていますラブラブ


 

私が施設の人に

『ずっと義母のことを施設から帰らせないで』

と頼んでいたと

義母が感じているのも

 

私に迷惑をかけていて申し訳ない

という気持ちの裏返し。

 

 

 

私に面と向かっては

決してマイナスなことは言わないし

 

逆に

「神様みたいなお嫁さん。」

「何でも言うことを聞いてくれる。」

「いつもありがとう」

「いてくれて安心」

そんな言葉をかけてくれる。

 

 

 

夫はそんな2面性を嫌がるけど

どちらの気持ちも

素直な義母の気持ちなのだと

わかっているから

 

私を嫌っているわけでなく

自分でやりたいのに

自分でできないストレスや不安が

 

ネガティブな言葉になっているだけなのだから。

 

そう考えているから

私は今日も

笑顔で義母の介護ができるんですキラキラ