生育歴は
その人の生き方に
大きな影響を与えます。
どうすることもできないと
諦めないで
どんな影響を受けているか
じっくり考えてみませんか？
ほとんどの人は
それが自分にとって
当たり前なので
気づかず過ごすことが多いんです。
私はそれに気づいたことで
ずいぶん生きるのが楽になったという
話をします。
長女としての私の特徴
私には、２歳離れた妹がいます。
何をするのも、
妹よりは
よくできるのが当たり前。
厳格な母からも
厳しい躾を受けつつ
「お姉ちゃんだから」と
よく言われて育ったので、
・面倒見が良くて世話好き
・我慢強いがんばり屋
である反面
・人に頼ることが苦手
・他人の評価を気にしすぎ
そんな長女の特徴を色濃く持ちながら
成長していきました。
最初の洗礼
長女的特徴の強い私が選んだ仕事が
小学校教師でした。
子どもの頃は
看護師さん、保育士さんなど
やっぱり人のお世話をする仕事に
憧れていました。
中学生の頃
友達に勉強を教えていて
「わかりやすい」
と言ってもらえたことがきっかけで
教師を目指すことにしたんですね。
もともと我慢強いがんばり屋なので
念願通り
小学校の先生になれたのですが・・・
私の長女的特徴が
私を精神的に苦しめ始めたんです。
そもそも、
いくら教員試験に合格したからって
いきなりベテラン先生と同じことなんて
できっこないわけじゃないですか。
頭でわかっていても
「できないから助けてほしい」
とか
「わからないから教えて欲しい」
ということが
どうしても言えず
一人で抱え込んで悩むことが
たびたびありました。
心の中では
もう逃げ出したいくらい
追い詰められているのに
周りの人には
大丈夫だよ！
と笑顔を見せている
心と顔が
全く逆現象を引き起こし
危うく精神崩壊しそうになったこともありました。
何とか乗り切れたのは
子どもを産んだから。
出産のための
産休育休期間が
私の精神を休める期間になり
子育ての経験が
教育現場での経験値を豊かにしてくれ
２年おきに３人出産したことで
本格的に現場に戻った時には
ベテランの貫禄を
身につけることができていたのでした
親にとっては青天の霹靂（へきれき）
元夫と付き合い始めたのも
教師になってすぐのことでした。
厳格な母のもとで育った私は
今思えば
羽目を外したことがない
世間知らず。
男を見る目を
育むチャンスもなかったんです。
周囲の人から
「やめた方がいいよ。」
という声があったにも関わらず
自分の勢いで結婚を決めてしまった・・・
その結果
DV現象が始まり
「何かおかしい」と感じても
反省して
小さくなっている夫を見ると
「私がいないとこの人はダメだ」
と面倒見良しの気質が顔を出し
「子どものためにも、私ががんばらねば」
と我慢強さ気質が力を発揮し
「どうしたらいいの？」
と追い詰められても
誰にも頼ることができず
「うまくいってないなんて、知られたくない」
と人目を気にしながらの生活。
不思議ですが、
暴力を振るわれると
「こんなに相手を怒らせるなんて、自分が悪かったんだ」
と感じてしまうんです。
という心理に
陥ってしまうんですね
こうして結局１４年間
元夫から受けた
数々の心無い仕打ちや
暴言暴力については
特に、私の両親には
一言も話さず
幸せな家族を装っていました。
ある晩
DVに耐えきれず
真っ青な顔をして
着の身着のまま
一人で帰ってきた娘の話を聞いて
まさに両親にとっては
青天の霹靂（へきれき）
寝耳に水
だったことでしょう！
ところが
さすがは親！
すぐに受け入れ
その後は全力を尽くして
私を助けるために
動いてくれたことに
とても感謝しています
自分の特徴とうまく付き合う
自分のことって
わかっているようで
気づいていないことが多いんですよね。
人のことは
結構よくわかるのに。
様々な経験を通して
だんだんわかってきたことが
人のサポートをするために
学んだことを通して
確信に変わりました。
自分の特徴に
きちんと向き合えば
変えられないところもあるけど
変えていけるところもある。
人は、
わからないものに
恐怖や不安を感じますが
正体がわかれば
結構安心できたり
落ち着いて対処できたりするものです。
私も
自分の特徴と向き合うようになってから
「ここまでがんばったから、あとは人に頼っていい」
と自分に許可を出せるようになったり
自分一人でがんばろうとしないで
周りの人からの『助け』を
気持ちよく受け入れることが
できるようになったり
「できない自分」のことも
暖かく受け入れてくれる
今の夫と出会えたり
生きるのがラクを通り越して
とても楽しくなりました