お元気様です。はづき虹映です。


いつもありがとうございます。

 

 

来週末、2月3日() 都内・田町で開催予定の

 

はづき虹映・最新刊出版記念講演会

 

『数秘術で占う 366日誕生日全書』(世界文化社刊)

 

新しい本の雰囲気(校正段階)だけ、ちょこっとお見せすると、

こんな感じ~♪ ガラッと雰囲気が変わります!

 

 

 

 

 

今回の講演テーマは…、

 

『「はづき数秘術」で占う、

2019年の世界とあなたの運気』

 

参加費5000円+税と、お気軽にご参加いただけますが…、

 

すみません…。満席になってしまいました。 (^^ゞ

 

 

そこで会場にかけあって、レイアウトを変更して、

お席を若干ですが、増席できました!

 

 

ただし、それが埋まるのも、時間の問題かと…。

 

迷っている方は、ぜひお急ぎください!!

 

 

ただ今、お申し込み、受付中で~す♪

 

→ https://hazuki.club/live/191/

 

 

 

 

 

 

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さて、今日も先週に続いて、24年前の1月17日に、

私が体験した震災の話、「その3」をお届けします。

 

 

 


「今日から、阪急電車が動き出したらしいわ」と
大家さんが教えてくれました。 

 


当時のオフィスの最寄り駅である西宮北口駅から、
阪急梅田駅へは通常なら、特急で15分ほどの時間。

 


この辺りはライフラインが止まっていましたが、
電車が動いていて梅田に行けるのなら、


家族のために水や食料など、必要なものが、
手に入れられるかもしれないと思い、


私は会社の前にバイクを置いて、
駅のほうへ向かって歩き出しました。

 

 

 

 

 


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駅へ向かう角を曲がって見えた、その光景を、
私は生涯、決して忘れることはないでしょう。

 


その通りの両側は、昔ながらのお店がならぶ商店街。

 


お米屋さんがあって、洋品店があって、


よく行く文房具屋さんがあって、


コロッケの美味しいお肉屋さんがあって……。

 


たぶん、全国どこにでもあるような、昔ながらの商店街です。

 


その商店街のお店の看板が道の両側に、
私の腰の高さぐらいの位置できれいに並んでいました。

 


いつも見上げていた屋根の上の看板が、
自分の目線より下にあるのです。

 


それは商店街のほとんどすべてのお店が地震によって、
一階の店舗部分が完全に押しつぶされたことを

物語っていました。

 

 

 

 

 


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この看板の下に埋まっている人はいないのだろうか……。


あの顔なじみのお店のオジサンは無事だろうか……。


いつもニコニコと愛嬌を振りまいてくれていた、
あのお店のおばちゃんは無事だろうか…と、


アタマの中をいろんな考えがグルグルと駆け巡りましたが、
実際は声を出すことも、身体を動かすこともできず、


私はただ、茫然と立ち尽くすことしかできませんでした。

 


道の両側に並んだ商店の看板を見下ろしながら、


恐る恐る商店街を抜けて、なんとか駅にたどり着くと、


そこは大勢の人でごった返していました。

 

 

 

 


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リュックを背負い、

これから身内の安否を確認しに行くのでしょうか。

 


悲壮感を漂わせながら、険しい顔で改札を出ていく人もいれば、


着の身着のままで、やっとここまでたどり着いた様子の、


家族連れの姿もありました。

 


一方、駅構内の通路や階段には寒さをしのぐために、
布団や段ボールにくるまれて、


うつろな表情のまま休んでいる人の姿もあり、
駅の周りは異様なエネルギーが渦巻いていました。

 

 

 

 


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人混みをかき分けて、私は駅に入り、
大阪・梅田駅行きの電車に乗りました。


電車のダイヤは大幅に乱れていましたが、
もちろん、それに文句を言う人の姿などありません。

 


西宮北口駅から、ゆっくりと電車が走り始めると、


多くの人が声にならないため息を発して、


車内に安堵の空気が流れました。

 


電車が動き出して窓の外を見ると、


倒壊している家並みが遠くまで広がっていました。

 

 

 

 


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しかし、電車が武庫川を渡ると、その様子は一変。


一階部分が完全につぶれて、駐車場の車がプレスされている
大型マンションの姿が線路わきで目立ったくらいで、


街はいつもと変わらない様子に見えました。

 


そしてその姿は大阪に近づけば近づくほど、
顕著になっていきました。

 


いつもより少し時間はかかったものの、
電車は大阪・梅田のターミナル駅に無事、到着しました。

 


駅の中は混雑しており、テレビカメラなどの取材も多く、
サスガに雑然とした様子でしたが、

 

駅の外に出てみると、
そこは普段と何ら変わりのない様子。

 

 

 

 

 


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川が流れることで有名な梅田の地下街はほぼ通常営業しており、


その中をネクタイを締めたサラリーマンが足早に歩き、


制服を着たOLさんがランチのお弁当を買っていました。

 


喫茶店では男女のカップルが語り合い、


行列のできることで有名なお店の前には、


短いながらも行列ができていました。

 

 


電車でわずか、20分ほど…。


電車賃も、200円ほど…。

 


にもかかわらず、あっちは地獄? こっちは天国?

 


なぜ、こんなことになっているのか、


私には全く、理解できませんでした。

 

 

 

 

 


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「大阪に出れば、あちこちに連絡もつくだろうし、
家族に食べ物を買って帰ってやれるだろう」。


そう思って来てみたのですが、実際にその場に立つと、
当初のそんな思いはすべて見事にふっとんでしまいました。

 


つい20分ほど前に見た、あの街の惨状。


商店街が全滅している、あの光景。


がれきの下で息絶えていたむくろ。

 

駅の階段で力なくうずくまる人たちのうつろな表情。

 


未だに生き埋めにされたまま、助けを待っている人々……。


それらは一体全体、本当にあったことなのか……。

 

 

 

 

 


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わずか電車で20分、移動しただけなのに、


目の前の現実は、まるで天国と地獄ほどの違い…、

 

イエ、それ以上に見えました。

 


なにかがおかしい……。


圧倒的に間違っている……。

 


では今、自分は何をすれば良いのか……?


どうすべきなのか……。

 


道行く人に、「一緒に助けに行きましょう」と
大声で訴えれば良いのか……。

 


当時の私には、皆目わかりませんでした。


そして実際に、私は何もできませんでした。

 


私はそのとき、大阪の街にひとりたたずみ、


道行く人の流れをただ、ぼんやりと


見ていることしかできなかったのです。

 


(続く…)

 

 

 

 

 

 

 

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2019年2月3日() 都内・田町

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