お元気様です。はづき虹映です。


いつもありがとうございます。

 

 

来月2月3日() 都内・田町で開催予定の

 

はづき虹映・最新刊出版記念講演会

 

『数秘術で占う 366日誕生日全書』(世界文化社刊)

 

 

講演テーマは…、

 

『「はづき数秘術」で占う、

2019年の世界とあなたの運気』

 

参加費5000円+税と、お気軽にご参加いただけますが…、

 

すみません…。満席になってしまいました。 (^^ゞ

 

 

そこで会場にかけあって、レイアウトを変更して、

お席を若干ですが、増席できました。

 

ただし、それが埋まるのも、時間の問題かと…。

 

迷っている方は、ぜひお急ぎください!!

 

 

ただ今、お申し込み、受付中で~す♪

 

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さて、今日は昨日の続き…。


24年前、私が体験した震災のときの話の「その2」です。

 

 


震災の翌日、会社や街の様子が気になったので、
朝早くから近所の人に原付バイクをお借りして、


当時オフィスがあった兵庫県西宮市の阪急西宮北口駅
近くへ向かいました。

 


山の手にある自宅から国道を下ると、


途中で巨大な落石とがけ崩れによって、


道が完全にふさがれていました。

 


その横のわずかなすき間をバイクを押しながら通り抜けると、
街が段々と近づいてきました。

 

 

 

 

 


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ぺしゃんこにつぶれた家があちこちにあり、


電柱はなぎ倒され、電線がぶらさがり、


道路は至る所で亀裂が走り、陥没と隆起をくり返しながら
大きくうねっています。

 


阪神競馬場の銀傘が崩れ落ちているのを横目に見、
新幹線の高架が国道の上に崩れ落ちている現場をくぐりました。

 


阪急電車の線路の上に国道の高架橋が落ちて、
ふさいでいる現場の横をすり抜けて、


どうにかこうにか、駅近にある会社が入っているビルまで、
やっとの思いでたどり着くことができました。

 

 

 

 

 


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当時のオフィスは、古いビルの2階。


ビル自体はかろうじて建っていましたが、窓は窓枠ごと外れて、
道路に落ちて、粉々に砕け散っていました。

 


ビルの1階のドアは大きく歪んでおり、すき間から中をのぞくと、
2階に続く階段が途中から崩れ落ちているのが見えました。

 


1階のドアは開きそうになく、開いたとしても、
階段が使えないので、ビルの外側の壁をよじのぼり、
窓枠ごとなくなった窓から、オフィスへと入りました。

 


オフィスの中はまさに足の踏み場のないほどの散らかりよう。


書庫やロッカーなど立っているものはほぼなく、
中身の書類や事務用品などが床一面に散乱していました。

 

 

 

 

 


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さらに私がいつも座っていた椅子の上にはなんと…、


数メートル先に置いてあった大型のデスクトップパソコンが
飛んで来ていました。

 


もし、これが仕事中に起きていたらと考えただけで、
背筋がゾッと凍る思いでした。

 


そのグチャグチャに散乱した現場から、
会社に置いてあった現金や印鑑、通帳などの
大事なものを取り出していると、外から人の声がしました。

 


「そこに誰か、いるのかー?」

 

 

声の主は、このビルの大家さんでした。

 

 

 

 

 


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当時、私の会社があった兵庫県西宮市の
阪急電車西宮北口駅の南東側の一角は、
昭和30年代から続く、古い商店街が残る町並みでした。

 


私の会社があったビルは、
その商店街の外れにあった写真館の2階。

 


大家さんのお家はすぐ近くにあり、
かろうじて倒壊はまぬがれたようでしたが、
古い商店街はほぼ全滅。

 


古い民家が多かったその一帯は、無事に残った家の方が少なく、
7-8割方は倒壊しているような、ひどい状況でした。

 

 

 

 

 

 


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当然、亡くなった人も多く、すでに何人もの遺体が
近くの小学校の体育館に運び込まれているとか。


さらにまだ建物の下敷きになったまま、
助けを求めている人もたくさん居るのだか、


人力だけではどうしようもない……と、
大家さんは力なく話してくれました。

 

 


その話しを聞いて、私は大家さんに、


「そんなこと言わずに、助けに行きましょうよ。


まだ、なんとかなるかもしれないじゃないですか」


と言ったのですが……。

 

 

 

 


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大家さんは力なく首を振り、


「もちろん、助けられるものなら、助けてやりたいわ。


昨日から今日にかけて何人かは、

がれきの下から引っ張り出して、助かった人もおった。

 


そやけど、これ以上は人の力だけじゃ、どうにもならん。


引っ張り出しても、病院にも運ばれへんねん。


ケガをして痛がっている人もおるけど、どうしようもないねん。

 


家族がガレキの下で生き埋めになった人もおるし、
家族を亡くしてしまった人もおる。

 


せっかく助け出したのに、死んでまう人もおる。


結局、そばにいると辛くなるだけやねん……」

 

 

 

 

 


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その話を聞くと、私も返す言葉が見つかりませんでした。

 


大家さんは、私を自宅近くにある場所まで連れていって、
がれきで埋まっている家の奥を指さして、

 


「昨日の夜まではこの奥から、
かすかなうめき声が聞こえていたんやけど、


今日は呼びかけてもなんも反応があらへんわ」


と教えてくれました。

 


私が恐る恐るがれきの中をのぞき込むと、


奥の方に人らしき姿があるのが見えて、

思わず、ハッと息を飲みました。

 


その方に向かって勇気を出して、私も声をかけてみました。

 

 

 

 

 


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「誰かいますか?大丈夫ですか?」と。


しかし、がれきの中からは、何の反応もありませんでした。

 


私は少しホッとしたような、


泣きたくなるような複雑な気持ちを抱えて、


大家さんの顔を黙って見上げるしかありませんでした。

 


(続く…)

 

 

 

 

 

 

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