「犬の十戒」



私の一生は10~15年くらいしかありません。
ほんのわずかな時間でも、貴方と離れているのは辛いのです。
私を飼う前に、どうかそのことを考えて下さい。

「貴方が私に望んでいること」を理解できるようになるまで、
時間が必要です。
私を信頼して下さい...それだけで私は幸せです。



私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。
貴方には仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう。
でも...私には貴方だけしかいないのです。


時には私に話しかけて下さい。
たとえ貴方の言葉そのものはわからなくても、
私に話しかけている貴方の声で理解しています。


貴方が私のことをどのように扱っているか気づいて下さい。
私はそのことを決して忘れません。


私を叩く前に思い出して下さい。
私には貴方の手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯が
あるけれど、私は貴方を噛まないようにしているということを。


言うことをきかない、頑固だ、怠け者だとしかる前に、
私がそうなる原因が何かないかと貴方自身考えてみて下さい。
適切な食餌をあげなかったのでは?
日中太陽が照りつけている外に長時間放置していたのかも?
心臓が年をとるにつれて弱ってはいないだろうか?


私が年をとってもどうか世話をして下さい。
貴方も同じように年をとるのです。

最期の旅立ちの時には、そばにいて私を見送って下さい。
「見ているのがつらいから」とか
「私のいないところで逝かせてあげて」
なんて言わないでほしいのです。
貴方がそばにいてくれるだけで、
私にはどんなことでも安らかに受け入れられます。

そして...どうか忘れないで下さい。

私が貴方を愛していることを。



「犬の十戒(作者不詳)」より




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結婚して2ヶ月経った12月の中旬頃、

「飼う犬はビーグル」と決めて家を出て、

実家の妹に運転手をしてもらい、散々道に迷いながら

たどり着いたペットショップ。

そこで、同じゲージの仲間を踏んづけて歩いてた

元気な犬がチビ太でした。

お店の人に「夕飯をあげたばかりなので車の中で

吐くかもしれないから気をつけてください」と言われ、

箱ごとひざに抱き、我が家に向かう車の中で

なんとチビ太はオヤジ顔負けの豪快なイビキをかいて爆睡。

妹と「なんつー犬だ!(゚Д゚)ありえねーだろ」とたまげて笑い、

結局、家に着くまで爆睡し続けるチビを見ながら

「いい子貰ってきたな」、そう思った私。



その夜、社員旅行から帰って来た旦那は、もう唖然。

なんせ、犬嫌いの旦那に内緒で決行したことだったから。

前から私が「犬を飼いたい」と言っていたのもあって、

強引だったけど、ペットショップに返すこともなく、

無事、そのまま我が家の小さな一員になったチビ太。



それからの13年と9ヶ月、あっという間でした。

私は楽しくて幸せだった。でもチビ太は?

きちんとチビの気持ちを理解して14年弱の生活を

共に過ごせたんだろうか。

病気と知ってからの最後の2ヶ月間は、ほとんど睡眠もとらず、

チビのリズムに合わせて目一杯世話をして愛情を注いで

きたけれど、ただの「飼い主よがり」だったんじゃないだろうか。


チビを失ってから寂しくて寂しくて夜も寝られない。

家にいるとチビの面影を追ってしまって

ろくに家事も出来ないんだよ。どうしよう、チビ。どうしたらいい?


子供のいない我が家にとって、

チビは大切な宝物、私の身体の一部でした。

今までありがとね、チビ。



私の永遠に変わらぬ愛をチビ太に・・・。


2006.7.31 チビ太 永眠



★フル充電して、また近いうちに復活します(・∀・)ノ待っててね