ピザ屋のコヨーテと別れて
少しの時が経った
毎日
毎日
話を聞いてから
興奮が収まらなかった
想像のでの旅では
もう彼をこの場所にとどまらせることなど
出来なかった
パープルヘイズは
パープルフォレストを
離れる決意をした
少なからずトモダチはいた
丸くてカッコいい大きな石
右に大きく曲がった大木
その木に集まる虫たち
その虫たちを狙う鳥たち
みんな
彼のトモダチ
パープルヘイズはみんなに
深々とおじぎをした
悲しくはなかった
石も木も虫も鳥も
パープルフォレストじたいが
祝福しているようだった
まだ見ぬ世界
今までとは違う何かが生まれた
もう怖くない
パープルヘイズは
ピザ屋のコヨーテが
向かった方角へ
力強く歩き出した

パープルヘイズが去ったあと
また少しの時間が経ち
パープルフォレストは
紫色の森から
若葉生い茂る
翠色の森へと

生まれ変わった

後に
人々はこの事を

春 桃色
夏 緑色
秋 紅色
冬 白色
四季に一つ足して
菖蒲(アヤメ) 紫色

菖蒲の季節の後には
素晴らしい季節になると
言い伝えられた

その事を
パープルヘイズは知ることもなく
鼻息荒く旅を続けていた