小さな女の子を担ぎ
パープルヘイズは
畑を目指し
歩いていた

畑で作業する集団に母親を見つけた
母親を発見した
小さな女の子は
大きな声で
「お母さーん!」
すると作業をしてた集団の手が止まり
こっちを見た

「まぁまぁあなた達ったら」
母親が
笑いながらこちらへ近づいてきた

周りの人々の表情はこわばっていた
パープルヘイズはそれを察した
すかさず小さな女の子をおろして
身を隠そうとした
しかし
母親が顔を横に振った

後ろでコソコソと

「おいあの紫色あれってまさか…」
一人の男が残った村人達に
話しかける
「間違いねぇ」
「あれが噂の」
ザワザワしていた

母親はパープルヘイズの耳元で
「大丈夫よ私を信じて」
パープルヘイズは
怖かったが
嬉しかった
うんと
ゆっくりうなずくと
母親の後ろに付き
村人達の前へ

「皆様へ紹介するわ 彼は私の友人です 畑を手伝ってもらおうと思うの、よろしい?」

ザワザワ

一人の男が
ひきつった笑顔で
こう答えた

「もちろんですとも よくいらした」

周りの村人の笑顔も
ひきつっていた