ピザ屋のコヨーテは
沢山の話を聞かせてくれた
その話は
この世界のほんの少しだとも
教えてくれた
その話だけでも
パープルヘイズにとって
どれだけ刺激的だったか
彼の目を見ればわかる
死んだような目をしていた
パープルヘイズの瞳は
少しずつ輝き
大きく
なっていった
「そうだ お前の事を 国王に話してみる こんなところで 引きこもっていちゃダメだ」
人々に意味嫌われていた
パープルヘイズをピザ屋のコヨーテ
は助けようとしていた
「よしそうと決まれば出発だお前はどうする?
ついてくるか?」
パープルヘイズの瞳は
大きくなり輝いてはいたが
まだこのパープルフォレストから出る
勇気はなかった
「そうかわかった俺はお前が好きになった 何でも協力するからな」
そういうとピザ屋のコヨーテは
不器用に
パープルヘイズにハグをした
パープルヘイズは
驚き
後ろにのけぞろうとしたが
なんだか嬉しかったので
慣れない手つきでハグをした

ピザ屋コヨーテは何度も振り返り
手を振った
パープルヘイズも彼が見えなくなるまで
手を振った

また一人になった

でも今までとは違う
瞳は輝きだしていたから