ビリーケン・キッド自主興行「夢と元気をビリーから3」
9月8日(日)18:00
ナスキーホール・梅田[コラム記事]
ビリーケン・キッド、夢と元気と悔しさと<前編> 2013年9月11日 14:40
ビリーケン・キッド、夢と元気と悔しさと<後編> 2013年9月12日 18:34
(デイリースポーツ「特選格闘技」スタッフのロープブレイクタイム)[ツイッターまとめ]
2013.9.8ビリーケン・キッド自主興行「夢と元気をビリーから3」[試合結果]
公式結果が出ていませんので、見ての様子です
第一試合
・○影山道雄(リバースバイパーホールド)×織部克巳
第二試合
・○MIYAWAKI、タダスケ(デスペナルティー)×ユタカ、グルクンマスク
第三試合
・○がばいじいちゃん、乱丸、ハイビスカスみぃ(スワントーンボム)×えべっさん、くいしんぼう仮面、松山勘十郎
第四試合
・○筑前りょう太、ツバサ、高井憲吾(まっすぐとぶばい)×アルティメット・スパイダーJr、信玄、ゼウス
第五試合
・○政宗(大骨喰)×ビリーケン・キッド
特別試合
・○政宗&ガメラス&信玄(雷切)×ビリーケン・キッド&筑前りょう太&HUB
…レスラーの皆さんには、怪我なく元気で、充実した試合を続けていってほしい。
それは、いつもは口に出さなくても、ずっと願っていることですが、好きな選手が主催する自主興行だったり、ここ一番の試合の前であれば、よりいっそうそれを願う気持ちは強く。
無事にこの日を迎えてほしい、いい試合になってほしい。
そう思いながら、このタイミングでアクシデントとかないよね…と、心配とは逆方向に、変に信じ切ってる、信じたい気持ちでいたところに、まさかその事態が実際に起きてしまうとは…。
自主興行の直前に、ビリーさんに何かあったらしい、と知ったのは、前日の夜に
筑前さんのブログで。
何が起きた?で頭がいっぱいに。
そしてわかったのは同日昼の大阪プロレスの興行時の、「左足負傷のために欠場」とのアナウンスで。
ここで出てくる選手がマイクを握るたびに、ビリーさんの負傷と、夜の自主興行のことにふれる。
皆さん、昼の興行のことは言わんでええんかい(汗)…と思う一方で、みんながビリーさんを気遣い、思っている感じがなんともあたたかくもあり。
*
そしていよいよ迎えた試合開始時間。
試合前にマイクを握ったビリーさんのテーピングの痛々しさ。
それをちょっと自虐的に茶化したりしながら、しゃべるしゃべる。…この方はきつい時にこそむしろ、たくさんしゃべっているような気がします。重い空気にしないようにか、自分を鼓舞するためか…
*
主催者のビリーさんの様子は気になったものの、この日のどの試合もいい内容でした。
ビリー興行のカードは、これまでも、ものすごく意表をついたものではなく、縁があった選手を呼んだつながりがありつつ、いつもの試合の延長線上だったりするのに、どの試合もすごくいい。
それは、呼ばれた選手が期待にこたえようとするからか、あるいはビリーさんが、それぞれの選手のいつものよさを知っているからこそのブッキングなのか。
・○影山道雄(リバースバイパーホールド)×織部克巳
…影山さんは、自身の興行でビリーさんと対戦したことがきっかけで、大阪に参戦するようになた名古屋の選手。
影山、織部両選手とも空手をバックボーンに持っているのもあって、蹴りあいが見ごたえあり。その線でもっとやってもよかったぐらい。
・○MIYAWAKI、タダスケ(デスペナルティー)×ユタカ、グルクンマスク
…あまり明言してはいけないかもしれないけど、双方とも深いかかわりがある同士のタッグのせいか、なんだかみんな楽しげでテンション高い、そしてテクニシャン揃いでもあり。
ミヤワキさんが、まるで何かの反動のように(汗)、かなりしゃべりながら試合をしていたのが印象的。そしてタダスケとの連携が鮮やか過ぎるぜ、ファッキュー!
・○がばいじいちゃん、乱丸、ハイビスカスみぃ(スワントーンボム)×えべっさん、くいしんぼう仮面、松山勘十郎
…この興行で、がばいじいちゃんが関西初登場。
組むのは凡女美ィーナスの二人、相手はユニーク軍、そして吉野レフェリーと、からむのもつっこむの手馴れのメンツだけに、じいちゃんのやること拾いまくって食いついてくれるので、もういつも以上にどっかんどっかん受けまくる。
九州プロレスが生んだ自慢のレスラーをビリーさんが呼んでくれて、最も楽しい試合をみているであろう大阪のお客さんに受けまくったのは、最高に気持ちよかった。
・○筑前りょう太、ツバサ、高井憲吾(まっすぐとぶばい)×アルティメット・スパイダーJr、信玄、ゼウス

…ビリーさんと縁の深い選手が初顔合わせという、不思議な新鮮さをもったメンバーのタッグ試合だったけど、一番目をひいたのは、筑前さんとゼウスのぶつかり合い。
ゼウス、一度やってみたかったのかな?たぎって向かっていく様子が印象的でした。
シングルの機会があってもいいかも。
あっ、ゼウスの持つUNヘビーに筑前さんが挑戦とかしないかな?
・○政宗(大骨喰)×ビリーケン・キッド


そしてメイン。…ずっと楽しみにしていたのに、負傷のことを思うと、ついにこの時間がきてしまった…という気持ちにも。
政宗はガメラスを帯同して入場。コールは「道頓堀プロレス」。現在の政宗の本拠地であり、その仲間。このほんの数ヶ月の間にできた距離を感じた…
ビリーの横には、試合を終えたばかりの筑前が。前のハリケーンの時にも、こうして心配そうに見守っていたよな…
当然のように負傷している足を狙う政宗。
1月のシングルでも、かつての天王山での対戦の時も、政宗はルードだったけど、ビリーさんと対戦する時は、あえてその色を出さなかった。存分に試合をやりたかったからこそだと思う。
でも、今日の政宗は、今までにみたいつのビリーとの対戦よりもルード色が強く感じた。負傷してしまったビリーへのやるせない思いをぶつけるかのようにも見えて。
ビリーさんは負傷していたものの、充分に熱戦だったと思う。今やれる、最大限以上の試合。
だけど…それでもおそらく、二人は納得いっていない。望んだ試合はこれではないと。

試合後に政宗は、ビリーに水をかけ、ガメラスとともにダメ押しの攻撃。…そこまでする必要がどこにあるの?
そして政宗マイクをとると、打ち負かした敵としてビリーをなじって侮蔑するような言葉のようでいて、これまでにあまり口にしたことがない、ずっと目標にしてきた先輩への思いへ。
楽しみにしていたこの試合が、万全の形でできなかったことへの怒り、いや悲しみが見えた…。
政宗さんは、ビリーさんに対して、思い入れが大きいようなのに、口にする言葉はいつも素直でなかった気がする。ビリーさんも同様に。昔からのことをよく知るがゆえに、照れもあるのだろうか。だけど、この日は…
その様子に我慢ならなかったか、筑前もマイクをとる。
「お前悔しくないんか!一回目負けて、二回目負けて、今日も負けるんか!」
…あっ、言われてみたら、これまでの自主興行、全部負けてる(汗)
これはきっと、このまま終わらせたくないという筑前さんの気持ち。そのためなら力を貸すと。
見ていた信玄にも「おい、そこの赤いの、やりたいんだったらこい」と呼び寄せ、政宗信玄ガメラス対ビリー筑前という2対3の、手負いのビリーさんには厳しい試合になるかと思ったら…
テーマ曲が流れて登場したのはHUB!
「俺のライバルのビリーにケチをつける奴はこの俺が許さねえ!」
…この方はプロレスへの思いが大きいからか、マイクで対戦相手に自分の考えをぶつけすぎるのがひっかかることが多々あるのだけど、この言葉で、そのわだかまりが全部消えたw
全部、真っ直ぐすぎる気持ちゆえだ…
特別試合
・○政宗&ガメラス&信玄(雷切)×ビリーケン・キッド&筑前りょう太&HUB

豪華すぎる、こんなメンバーのカードが実現するとは…。
現在同じ団体で活動している政宗信玄ガメラスの連携がいいのはもちろんだけど、初タッグの筑前HUBも悪くない。ていうか声を掛け合って連携する姿だけで感激してしまう。
しかし…それでも…最後にとったのは政宗。これはボーナストラックだろうとなんだろうと、手負いのビリーには負けないという意地か。
試合後、まだ立てないビリーの手をとって握手した政宗。多分この瞬間が、何よりの素直な気持ち…。
再戦に関しては、
デイリーさんのインタビューでは、政宗さんは双方の年齢とコンディションを考えて言葉を濁し、ビリーさんは「自分の自主興行ではもういい」と。
だけど。今年の1月に見たシングルマッチを、また見たいと、もっととたくさんの人に見てほしいとずっと思っていました。
もう一度、二人の時間が引き寄せられることを願ってやみません…。
