子どもの教育に関心のある家庭が増えています乙女のトキメキ

 子どもに勉強をさせる時、
 保護者側の意識としては、
 大学受験に合格するための勉強
 やりたいことを追求する勉強
 2パターンがあります指差し


 はじめはふたつの勉強の境目が曖昧ですが、小学生くらいから、どちらに重きを置いているのかによって親の態度が大きく変化します。

 ふたつの勉強では、子どもに先取り学習をさせたり、保護者の教育熱心な姿は同じなので、一見すると分かりづらいですが、きちんと話を聞くと、目的が全く違う事に気づきます。

 これを知っておかないと、相手の家庭と自分の家庭が違う目標に向かっているのに同じだと勘違いして、相手に振り回されたと感じてしまったり、会話が噛み合わず、お互いが迷惑になってしまいますもやもや


 「子どもの勉強の目標は?」と聞かれて、「将来を良いものに、困らないようにしたい」というのは大雑把知らんぷり


 その、「子どもの勉強の目標」のひとつの到達点として、『大学』があります。

 ①大学に行くか行かないか
  またはどちらでも良いのか

 ②大学合格が目標か
  大学合格にこだわらず学びを追求させるか
 
 ここを幼児期からの子育てで、教育について考える時に明確にしておかないと、親の都合で子どもを振り回しかねないと私は思っています。



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 受験合格を目指す勉強は、決められた履修範囲を埋めていく作業。
 入試に出る範囲をいかに早く勉強して、何度も反復練習し、どれだけ高い点数が取れるようになるかを目指します。
 勉強しなければいけない内容と量がおおよそ決まっています。
 入試パターンや、五教科を効率良く勉強する方法等が調べ尽くされています。
 多くの入試では、学校により求められる知識量を入れ込んでいるか、今までに培った知識を必要な時に取り出せるかが問われます。


 知りたいを追求する勉強は、決まったゴールのないことが多いです。
 知りたい事について追い求める事、知りたい事がわかった!と思えるまでを目指します。
 「なぜなんだろう」という、漠然とした思いが知りたい事であり、分からない事だらけの事も多いです。
 また、やっていた事が面白くなり、極めてみたいと単純に思う気持ちだけの時もあります。
 知りたい事を考えるために、それを考えられるまでの前提知識が必要となる事が多く、必然的に学校で習う勉強もすることになります。
 ここまでという枠がなく、学年や学校種別を超えて知識がつくことや知識の偏りが見られることもあります。



▶受験合格を目指す勉強

 決まった事を塗りつぶしていく


▶知りたいを追求する勉強

 枠のない分からないを探求する



 大学合格に必要な勉強量は決まっているので、その必要量をいつどのように勉強するのか考えないといけません。



 先取りして勉強する事も出来れば、ゆっくりしっかり勉強していくことも出来ます。


 この四角のマスのなかで、きちんと理解して出来るところを塗りつぶしていき、最終的に四角のマスが全て塗られていれば合格出来るということです。


 この枠内の勉強さえ出来ていれば、試験には合格出来ます。


 枠は問題集や赤本や学校の定期テストで何点くらい、予備校などの外部模試で何点くらい、塾のコースと目安がすでにあるので、とにかく埋めていくだけです。


 なので、どうやって必要な知識を子どもが埋めていけるのかに保護者の関心は集まります。


 ↑究極には、これが世間一般多くの保護者の勉強に関する関心事だと思います。






 ところが、知りたいことを追求する勉強は、枠の中に入り切らない部分が出てきます。

 受験に必要な勉強に付け足して勉強する事もあるし、そもそも受験勉強には関係ない点在した勉強が必要な事もあります。

 いってみれば余分な事をする訳で、メソッドが確立している訳でもありません。


 一部の学校では、学校内の活動としてグループがあり、互いに切磋琢磨するシステムがあることもありますが、稀です。

 例えば、数学オリンピックや生物のコンテストや高校生クイズ等。こういう活動があるところでは、助言をくれる教師がいたり、こうしたらいいよというメソッドを脈々と受け継いで持っている事もある。



 大抵の場合は、知りたい気持ちの強い子が自力で勉強を頑張り、頑張っているうちに人脈が出来ていって、よりマニアックに追求する道へ進んでいく場合が多いように思います。

 そういった子達は、大学受験に関して、受験も眼中に含めながらマルチにやっている子もいれば、 ある日突然、受験勉強に切り替える子がいたり、 受験は気にせず好きな事をトコトンまでする子もいます。


 なので、すごく勉強は出来るのだけれども、大学受験に関しては、当たり前のように合格する子もいれば、失敗する子もいます。



 追求型の子が勉強が出来るからと言って真似をしていると、トンデモナイ失敗につながることもあるのです驚き



 追求型の子は、受験に失敗しても、ショックは受けますが、なぜ失敗したのか思い当たる事があり、理由は分かっているので、モチベーションさえ切り替えられると、そこからすぐに立ち直り挽回していきます気づき

 保護者も、そこはよく理解しているので、ダメージはありません指差し気づき


 しかし、真似した方はショックを受けます驚き





 これ、受験期でなく早い段階でもあります。


 特に、中学受験を経て中学生になると、受験のための勉強をしているのか、知りたい追求型の勉強をしているのかを子ども達自身がお互いで把握している事が多くあります。

 受験のために勉強したい子にとって、追求型の勉強をしている子は、職種が違うようなもので、業務内容も異なる部分がありますから、同じようには考えられません。

 トップ進学校などでは、国際科学技術コンテスト等にチャレンジする子も多くいるので、余分な勉強をしている子も多くなります。
 そんな状況で、保護者が無神経に助言したり、我が子と他の子を比較したりしたら、子どもから嫌がられて当然です。


 
 
 幼児〜小学生時代には、大学受験のためにとまだ考えていない家庭も多く、どちらのパターンも含めて考えられる場合が多いように思います。

 確かに、子ども自身を考えると幼児の頃ではどの子も目をキラキラさせて勉強したがるので可能性は無限大ですが、

 保護者側の意識がどうあるかで子どもの環境は一変します。


 中学受験をすると、興味の勉強は一時期中断するしかありません。

 公立でも私立でも、
 もし詰め込みの管理型の学校へ進学した場合、余分な勉強はやりづらい状況になるかも知れません。
 
 反対に、大学合格が目的の場合、自由度の高い学校へ行って、やりたい事が見つからず、何をすればよいか分からなかったり、自分を管理しきれずにモチベーションが下がるかも知れません。


 どちらが良いのかは分かりません。

 大学へ合格してからやりたい事を考えても良いと思うし、知りたい事ややりたい事が先に立ってもよいと思うのです。


 子ども自身や保護者が納得して、生きていけるのなら
 失敗は失敗でないし、他者の成功は自分の成功と重なりません。

 
 段々、まとまらなくなってきたのでこの辺でチュー