こんにちは
福島県郡山市のリウマチ膠原病医間桃子です。
連休の最終日は雪で始まる朝でした。雪で1日が始まるのはちょっとワクワクします
9日に八代亜紀さんが抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎と急速進行性間質性肺炎でお亡くなりになったというニュースには驚きました。膠原病の方は特に不安になられたと思います。
どちらも膠原病です。
まず膠原病とはどのような病気かお伝えします。
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膠原病とは簡単に説明すると
通常はウイルスや細菌と戦う免疫細胞が自分自身の身体を異物として戦ってしまう病気
です。
皮膚筋炎も膠原病の一つです。
多発筋炎は筋肉の炎症により筋肉に力が入りにくくなったり疲れやすくなったり痛んだりする病気です。また、手指の関節背側の表面や肘や膝にがさがさとして盛り上がった紅色丘疹を認めたり、上眼瞼の腫れぼったい紅斑などの特徴的な皮膚症状がある場合は皮膚筋炎と呼ばれます。
皮膚筋炎の合併症で注意しなければ行けないのは間質性肺炎と悪性腫瘍です。
間質性肺炎は通常の肺炎と異なり、自身の肺を攻撃する場合に起こります。特に喉の痛みや痰などがないのに頑固に咳が出たり、運動時の息切れなどの症状となります。悪性腫瘍(癌など)は、特に皮膚筋炎で合併しやすいものです。
皮膚筋炎の中でも抗MDA5陽性の皮膚筋炎に伴う間質性肺炎は急速に進行すると言われてますので、初期治療から通常のステロイド療法に加えて免疫抑制療法が必要になります。
9日からニュースを見聞きした患者さんから外来で不安や質問をたくさん頂きました。不安を1人で抱えずどんどん聞いてください