こんにちは
福島県郡山市のリウマチ膠原病医の間桃子です。
今週は雪からのスタートでした子供は大喜びですが大人は朝から雪かきや運転や大変ですやっと帰宅した・・と思ったら19時頃に3歳の次男が「雪だるま作ろ~!!」とやる気満々で一緒に凍てつく空気の中小さな小さな雪だるまを作りました「ろうそくさそう!」のナイスアイディアにろうそく立てて遊んでいたら渋々参加したのに楽しくなっていました
さて本日は
MTX(メトトレキサート)
の新しい投与法
に関して綴りますね。
今までは関節リウマチのアンカードラッグといって第一選択薬であるMTX(メトトレキサート)は経口投与(飲み薬)しかありませんでした。
MTXは最大16㎎/週まで投与可能ですが、体重がそれほどない日本人で最大量投与することはほぼありません。理由は効果よりも副作用が気になるからです。その副作用としては悪心などの消化器症状や血球減少などがあります。
今回登場したのは皮下注射でメトジェクトと言います
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二重盲検試験では12週間後のACR20%改善率(関節リウマチがどれぐらい改善しているか)は、MTX経口群51%に対して、このメトジェクトという注射では59.6%で同程度の有効性が認められたようです。
効果以上に期待できるのは副作用の発現率で、このメトジェクトは25%であったのに対して、MTX経口群は34%のようです。
実際に関節リウマチの治療をしていてMTXもう少し増量すればもっとよくなるのに、悪心や倦怠感などでなかなか増量できない方もいらっしゃいます。そんな方に投与法を変えてみるのはいいかもしれません
まだ使用していませんが今後皆様に紹介していきたいと思います
どんどん新しい薬が増えて患者さんの症状改善の可能性が増えるのは嬉しいことです。