こんにちは
福島県郡山市のリウマチ膠原病医間桃子です。
今週1週間は研修医が地域医療で陪席していました。多くの方に採血や注射に快く協力頂き感謝申し上げます
学生時代に採血などの手技は人体模型を使ってしか練習することはありません。研修医になりお互い腕を出し合い採血の練習をしたことを覚えています。今週いろいろな方に協力して頂き、経験を積んだ研修医は最後は患者さんと世間話をしながら採血することができましたありがとうございました
そんな研修医から質問されました。
「先生はCRPの値を0.1刻みでこだわりますが、それほど違うものですか?」
と。
体内に炎症が起きたり、組織の一部が壊れたりした場合血液中に蛋白質の一種であるC-リアクディブ・プロテイン=CRPが現われます。関節リウマチは関節に炎症が起こるのでCRPは陽性になります。数字に炎症や痛みは比例します。
CRPは肺炎などで上がりますが、高いと20~30㎎/dLなどの値になります。ですので「0.4かぁ。」や「0.8になったか・・。」などの私のつぶやきや不思議だったそうです
当院では毎回事前にCRP測定して診察時にお伝えするので、患者さんも予測しているようで
「今日は0.5いくと思いました!」
「あれ?痛いのに0.3なんですね!」
などとコメントします
私はCRPの動きは0.1刻みで違うと考えています。
もちろん痛み方は主観です。同じ数字でも訴え方に個人差はありますが、長く診察しているとこの方はこの数字なら痛がるだろうとかこの方はこの数字なら気にならないだろうとか分かってきます。
CRPは関節リウマチ以外の様々な原因で上昇するので、CRPだけでは判断できません。