おはようございます
福島県郡山市のリウマチ膠原病医間桃子です。
我が家の隣はグループホームで、庭とウッドデッキを見下ろすような構図になっています。朝起きて少し時間がある時やボーっとしたい時はウッドデッキに出て空を眺めます。ここ数ヵ月で朝同じ時間に窓の外を眺めているグループホームのおばあちゃんと目が合うようになりました手を振ってみると彼女もニコリと振ってくれましたそこからお互い名も知らない間ですが、言葉を交わさない挨拶が始まりました。「今日も元気かな?」と会えるのが楽しみになったり、会えなかったりすると少し心配になったりします・・。ふとしたことでつながりができると嬉しいですね
さて先日長い間他院で関節リウマチの治療をされていた50代の男性が当院に初診されました。
「痛いって言っても薬が変わらないのですが、仕事でマウスを持つ時やゴルフをやる時に右手首が痛くて。その痛みをどうにかしてほしくて来ました。」
とおっしゃいました。
確かに右手首は可動域制限があり、少し熱感もあります。レントゲンを撮ってみると関節裂隙が狭くなっています。
関節リウマチの患者さんにとって手首にスナップをきかせるような動きは辛い動きです。基本は無理な動きは避け安静にして頂くのがよいのですが、そうはいきませんよね。仕事もこなさなければいけませんし、趣味のゴルフも楽しみたいですよね。
現在の関節リウマチの活動性を評価すると寛解状態ではありませんでした。
ですのでその方は治療ステージ次の段階へステップアップし、生物学的製剤を導入することになりました。
関節リウマチの治療に関してはガイドラインで定められていますが、私は個人個人のゴールがあると考えています。多少痛みが残っても日常生活に支障ないからこれ以上の強い薬は使いたくない。という方もいらっしゃいますし、完全に痛みもデータもよくして身体を思いっきり動かしたい走りたいという方もいらっしゃいます。