「優勝」って素晴らしいもの。
プロに入って1年目にナビスコで優勝しているけどその時は、途中出場が多かったから嬉しさも半分だった。

今回の優勝は自分でもチームに貢献できたと思うし、嬉しさも最高だった。
 
試合前日のホテル・・・。
寝る前にいろんなことを考えていた。なかなか出場機会がないときや思うようにプレーできないときなど。辛いときも沢山あった。辛いときの自分がいたからこそ今の自分がいると思う。全部がうまくいく人なんているわけがない。だけど今はずっと試合にもでてるし、結果も出てる凄く充実している日々が過ごせて来た。ましてやチームは優勝争いをしている。こんなにいい経験が出来るのも幸せ。だからこそ優勝したかった・・・。

なんかいろいろベットの上で考えていたら1時間ぐらいたってしまっていた。「今日ねれるかな~」って思いながらいたら気づいたら朝。(ってことは昨日はすぐ寝れたみたい)
起きて真っ先に天気を気にしたら、最高の天気だった。予報では雨だって言ってたから安心した。

いい緊張感の中試合に。
スタジアムには12番目の選手で埋め尽くされていた。暑さを吹き飛ばしてくれるような応援で凄く楽になれた。(皆に感謝)

前半は5バック気味の鹿島に俺とドゥトラのサイド攻撃が封じられていたけど、後半開始早々に本山さんが退場したこともあって、焦らずにじっくりチャンスを待つ事が出来た。
ハーフタイムに監督から、「とにかくこの暑さではいいサッカーなんてできるはずがない。どんな形でもいいから後半の45分で1点とろう」という指示がでた。簡単なようでかなり難しい。
その監督の意図が選手一人一人に伝わっていたのが勝利できたポイントだと俺は思った。

後半はチーム全体としての守備意識も浸透し、ボールを奪われても、すぐに全員で守備に入る。そして全員が自分の役割を十分に理解していた。暑い中メンタル的にも成長して戦術理解度もかなりたかまった。
そんな中で安さんのゴールが生まれたと思う。 

自分自身もかなり動けたし、サイドからもなんどかいい形でクロスやシュートまでいけた。最後は疲れなんて忘れてたぐらい動けたよ。

そして試合終了の笛がなった瞬間・・・。興奮していてあんまり覚えてない(笑) 真っ先にサポーター席に向かってガッツポーズしたのは覚えてるけど。

チームと同様に最後の最後まで声をからして応援し続けてくれたサポーター、スタンドで見守ってくれたファンの皆には、本当に感謝してるよ。 

充実したファーストステージが過ごせた。今回の優勝におごることなく、これからも一生懸命努力して「次の戦い」に向けて準備したいと思います。


隼磨