自由と民主主義?
(エッセイ系の記事を中心に、これからは「です・ます」をやめて「だ・である」に変えます。どうも書きにくいので)
自由と民主主義。
私たちにとっては、全く当たり前となっている言葉である。今の世界を支配しているアメリカの言い分も「自由と民主主義こそ最高だ!」というものである。そして、共産主義という対抗馬が消滅した今、そう認識している人がほとんどである。実際に聞こえはいいのである。しかし・・・本当にそうだろうか。
いやいや、とんでもない。自由には責任が伴い、権利には義務が伴う。自由と民主主義は万能ではない。
アメリカは言わば自社の製品の良いところばかりを書いたカタログを見せて、有無を言わさず押し売りをしているセールスマンだろう。また、儲けるときは好きにやらせてくれるが、すっからぴんになって食うや食わずに苦しんでも、完全無視。まったくの知らんぷりなのだ。冷酷である。
逆に、ソ連は資本主義での過酷な競争と貧富の差から保護してくれる代わりに、市民を厳重に封鎖して監視し、秘密警察まで動員して人々を苦しめた。従っていれば生活を保障してもらえるが、言うことを聞かなければ厳しく罰せられる。要するに、人々は檻の中の犬だった。冷酷である。
とにかく、どちらもいい事無しだろう。がんばれば何とかなるという意味ではアメリカのほうが少しはマシかもしれないが、どっちもどっちだろう。冷戦時代は両者が牽制していたようだが、対抗馬がいなくなれば、一方が横暴をし始めるのは当然だろう。アメリカの横暴、一本道。それが今の世界だ。
民主主義は欠陥だらけ。
なんだか一般論のようなことを書いてしまったが、少なくとも、これだけは認識しなければならないだろう。