【替え歌】撮り鉄ファニー【風刺】 | 叙情夜話ブログ

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コバルト文庫・破妖の剣について語っています。ネタやレビューや考察など色々。
ネタバレがあるので未読の方はお気を付け下さい。
二次創作はこちら→http://nanos.jp/hayou/

長い高架を渡り 蒸気列車がやってくる
青と緑の茶畑に 君が立っている

重い機材を背負い 折れた三脚セットして
同じ便はもう来ない 逃がしたくない

道を譲ってくれよと
土地に看板立てたのに
真面目な顔と裏腹な態度
カメラ覗いてる

どうか節度を持って 紳士になって
そしてまた来て もう一度
効かない耳に警笛が鳴り響く

いつか大人になって 彼女ができて
配慮を知って 恋まかせ

絶え間なき初夏の来客に
人は避けよう ゴミは拾おう
嗚呼…呼び掛ける


黒い勇姿を曲げて 風が煙の尾を伸ばす
やがて消えゆく最後尾に 君は追いすがる

「狭い」「代われ」の野次に
決して柵は越えるなと
祈る地元の住民が 押し退けられる

列に並んでくれよと
駅にポスター貼った日も
彼らの辞書に反省はないと
皆気付いてた

いつも肩ぶつかって 女子に怒鳴って
リュックを振って もう二度と
振り向きざまに暴言は吐かないで

やがて木々が茂って 撮れなくなって
ナイフを持って それは何?

切られた枝の惨状で
次は怒ろう 既に遅く
法が動いた


決まり守ってくれよと
紙に赤字で書いたのに
撮影許可に蓋をしたままで
カメラ覗いてる

どうか理性を持って 紳士になって
そして学んで もう少し
効かない耳に軋轢が押し寄せる

いつか家庭を持って 子どもが出来て
我が身になって 運まかせ

罪深き永遠の少年に
人は避けよう ゴミは拾おう
嗚呼…呼び掛ける


喚起よもう一度
今、呼び掛ける