【本田宗一郎の名言・格言】「いや、いいんだよ、その油まみれの手がいいんだ。」 | おふくのブログ

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気づけばユーチューブ動画のご紹介が中心で、少しでも分かり易い記事をと思いやっております。


動画でもたくさん出ていますので、有名なのだと思いますが、読むと心に響き、何だか元気が出ました!

【本田宗一郎の名言・格言】「いや、いいんだよ、その油まみれの手がいいんだ。」 13:52
https://youtu.be/cbGk5gmCanM
書き起こし


本田宗一郎


働いている手・・・


ホンダの創業者、本田宗一郎氏は
ある日、あっさりと代表の座を降りた。

その後、彼は全国行脚の旅にでる

全国のホンダ営業所、
工場を訪れ社員一人一人に挨拶し、
握手を交わしたいと言い出したのだ。

それが社長を辞める際の彼の唯一の願いだった。

飛行機、車、新幹線を乗り継いで、
彼は全国どころか外国を含め、
1年半ですべてを回りきった。


ある工場で宗一郎氏と握手する前に
急いで走り去ろうとするものがいた。

「どうした?」

そう呼び止めると

「手が汚れているから。」

と油で真っ黒になった手を隠しながら
もぞもぞしている。

だが宗一郎は、

「いいんだよ、それでいいんだ。」

と彼の真っ黒な手を握り締めた。

「働いている手じゃないか、立派な手だ。
俺はこういう手が一番好きだ。」

と言いながら涙ぐむ宗一郎氏と一緒に
社員も涙を流した。



本田宗一郎の名言・・・



苦しい時もある。
夜眠れぬこともあるだろう。
どうしても壁が突き破れなくて、
俺はダメな人間だと
劣等感にさいなまれるかもしれない。
私自身、
その繰り返しだった。



私は若い社員に、
相手の人の心を理解する
人間になってくれと話す。
それが哲学だ。



失敗が人間を成長させると、
私は考えている。
失敗のない人なんて、
本当に気の毒に思う。



社長なんて偉くも何ともない。
課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。
要するに命令系統をはっきりさせる
記号に過ぎない。



伸びる時には必ず抵抗がある。



新しいことをやれば、
必ず、しくじる。
腹が立つ。
だから、
寝る時間、食う時間を削って、
何度も何度もやる。



進歩とは
反省の厳しさに正比例する。



人を動かすことのできる人は、
他人の気持ちになれる人である。
その代わり、
他人の気持ちになれる人というのは
自分が悩む。
自分が悩んだことのない人は、
まず人を動かすことができない。



成功は99%の失敗に支えられた
1%だ。



日本人は、
失敗ということを恐れすぎるようである。
どだい
失敗を恐れて何もしない人間は、
最低なのである。



発明はすべて、
苦しまぎれの智恵だ。
アイデアは、
苦しんでいる人のみに与えられている
特典である。



悲しみも、喜びも、感動も、落胆も
つねに素直に味わうことが大事だ。



模倣、依頼、同調といった精神は、
今ではどのような価値も生まないだけでなく、
人々を根底から破壊する役割を果たしている。



勇気というのは強いからとか、
勇ましいから勇気があるというのではない。
たとえ、自分にとって
どんなに不利な結果になろうとも、
自分が真実であり、
妥当であると考えたことを認め、
それに賛成することこそが勇気である。



もったいないようだけど、
捨てることが、
一番巧妙な方法だね。
捨てることを惜しんでいるヤツは、
いつまでたってもできないね。



会社の為に働くな。
自分が犠牲になるつもりで勤めたり、
物を作ったりする人間がいるはずない。
だから、会社の為などと言わず、
自分の為に働け



需要がそこにあるのではない。
我々が需要を作り出すのだ。



一度、真似をすると、
永久に真似をしてゆくのである。



耐える心に、
新たな力が湧くものだ。
全てそれからである。
心機一転、
やり直せばよいのである。
長い人生の中で、
そのための一年や二年の遅れは、
モノの数ではない。



人生でも企業でも、
一度貧乏とか不況とかを
立派にくぐり抜いてきたものなら、
そいつはどこまでも信用できる。



私は怒っても、
その人間を憎むことはしない。
偽りのない気持ちを相手にぶつけることが大切。



人間というものは、
面白いものであり、
不思議なものであり、
必要のない人間というのはいないのである。



人間にとって大事なことは、
学歴とかそんなものではない。
他人から愛され、
協力してもらえるような
徳を積むことではないだろうか。
そして、そういう人間を育てようとする
精神なのではないだろうか。



友情は、
人間感情の中で最も洗練された、
そして純粋な美しいものの一つだと思う。
友情を交わす友人のいることは、
その人の人生にとって非常に大きな
プラスである。



学問なり技術があるということは
立派なことには違いないが、
それを人間のために有効に使って初めて、
すぐれた人間だということができるのだと思う。
何よりも大切なのは
人を愛する心ではないだろうか。



少しでも興味を持ったこと、
やってみたいと思ったことは、
結果はともあれ手をつけてみよう。
幸福の芽は、
そこから芽生え始める。



飛行機は飛び立つときより、
着地が難しい。
人生も同じだよ。



実を言うと、
社長をやっていた時は
金儲けが財産だと思っていたけど、
結局、友達こそ本当の財産だなあ。




正装はツナギ・・・


皇居での勲一等瑞宝章親授式へ出席の際、

「技術者の正装は
真っ白なツナギ(作業着)だ。」と言い、

その服装で出席しようとした。

「天皇陛下の御前では失礼に当たります。
これまで正装(燕尾服)以外で
親授式に臨んだ受章者は誰一人おりません。」

という説得にも耳を貸そうとせず

「いなくたっていいじゃないか。
俺は白の作業着を着たいんだ。」

と強硬に言い張ったが、
さすがに周囲に止められ最終的には
社員が持っていた燕尾服を着用した。




自分が死んだら・・・


「素晴らしい人生を送ることができたのも、
お客様、お取引先のみなさん、
社会のみなさん、
従業員のみなさんのおかげである。
俺が死んだら、世界中の新聞に、
“ありがとうございました”
という感謝の気持ちを掲載してほしい。」




自動車会社の創業者である自分の葬式を出して、
大渋滞を起こしてしまっては
世間に申し訳ないという理由で遺言に残した。

その遺言にしたがって、
葬儀は社葬は行われなかった。

親族のみでひっそりと葬儀が行われ、
社をあげての葬儀は行われなかったのである。

おもいやりというよりも
あくまで道路のことや自動車のこと、

そして自動車に乗る人間のことを第一に考えて、
そういった行動に出たのである。


この生きざまに憧れる人は多いのではないだろうか。



以上です。



やっぱり、一代であれだけの会社を世界に押し上げた人の経験から出た言葉は、説得力があり、重みがあるなあと思いました。中には耳が痛い言葉もあるけれど、どれも心に響き、目の前が明るくなるような、元気の出る言葉の数々だと思いました。