ノボの生き活きトーク 398号: 陶芸塾作品展を楽しむ | 生き活きノボのブログ

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 新年になってから、まだ一度も雨や雪が降っていない那珂市です。本日も晴天ですが、北風が強く吹くという予報です。暖冬と言えば、そうなんでしょうね。

 とは言っても、昨日は一日中曇っていて、最高気温は8℃と少々寒い日でした。そんな日の午後、水戸の千波湖へ女房と出かけました。ノボの隣家のAさんは75歳を過ぎたというのに多趣味を持った方で、水泳、ウォーキング、水彩画、陶芸、発掘、お酒などなど、日常的に楽しまれています。そんなAさんが所属している“木曜陶芸塾作品展2019”が千波湖にある偕楽園公園センター展示室で昨日から開催されているのです。日頃お世話になっている関係で、初日に女房と観賞に行った訳です。木曜陶芸塾とは、笠間の陶芸家3名が先生となって、水戸市、ひたちなか市、那珂市在住の10数人の塾生に陶芸を指導しているものです。勿論、塾生は若い方もおられるようですが、大方はシニアということになります。先生の指導の下、各自が思い想いの作品を創っているのです。皿、カップ、茶碗、鉢、花瓶、壺、置物、シェード、オブジェ、雛人形などなど、多彩な作品がセンス良く展示してあります。

 Aさんの作品は、今回最も風変わりで、縄文の土偶をテーマにした土人形でした。いつもは皿や器、オブジェなどを出品されているのですが、昨年夏、上野の国立東京博物館で開催された『特別展・縄文 1万年の美の鼓動』を観賞され、いたく感動されたようです。以来、縄文の土偶制作に没頭されたようで、陶芸塾では土偶や縄文土器だけ作られたようです。ノボも昨夏の特別展・縄文には感銘していたので、Aさんと共通話題ができて、作品が出来上がると見せていただきました。ノボの拙い知識で遠慮なく、Aさんの作品をあれこれ批評すると、そうかそうかと同調したり、あるいは自己主張されたりといい加減で妙な時間が過ぎて行きます。

 昨日の作品展ではAさんの土偶が勢揃いし、それをまた女房と二人でAさんを前にして勝手放題を言って、じっくり見ました。ノボ夫婦みたいに関心を示す人間がいるからこそ、Aさんもやりがいがあるのだと思います。Aさんは建築家で、大学の卒業論文は岡本太郎について書かれたようで、若い頃から縄文には興味があったという。ノボは縄文に触発されて『人類の誕生、変容そして来たるべき社会』を書きましたが、その表紙にはAさんの土偶“仮面の女神”で飾らせていただきました。Aさん以外の塾生の作品もじっくり見ましたが、会場に作者がおられると、制作過程や意匠、苦労した点などを実物を手に取って解説していただき、いっそう作品の素晴らしさが感じ取れます。緻密で丁寧、たっぷりと時間を費やして根気強く作られる作品に敬服しました。

 ノボにはそんな作陶に入り込む力量はとてもなく、Aさんや塾生の皆さんの頑張りに感心するのみです。もっとも、Aさんとは陶芸以外の分野、つまりお酒を共に呑んで楽しむことでは意気投合して一緒に実践していますが。 (平成31年1月16日)