ノボの生き活きトーク 351号: テレビ三昧の一日 その3 | 生き活きノボのブログ

生き活きノボのブログ

ブログの説明を入力します。

 昨日とは打って変って、本日の那珂市は朝から気持ちよく晴れています。この好天のママゴールデンウィークに突入するんでしょうね。

 さて、一昨日観たテレビ番組の3つ目の話『アナザーストーリー アポロ13号の奇跡 緊迫の87時間』を語りますが、これも思わず惹き込まれて最後まで観ました。ノボと同世代前後の人達は、“アポロ”と言えば米国が誇ったロケットをすぐに思い浮かべると思います。1969年、アポロ11号が人類初めて月面に到達したのはあまりにも有名で、月面に降り立つ宇宙飛行士の様子を伝えるテレビ映像は衝撃的でしたね。その翌年の1970年、アポロ13号がまたもや月に向かって旅立ちました。ところが、月に到達する直前の4月13日、アポロ13号に事故が発生するのです。ロケット本体のエンジン部の酸素タンクの一つが爆発したそうです。そのため本体のエンジンが停止し、再度起動すると酸素による爆発の可能性が大であり、本体のエンジンが使えなくなりました。その上爆発によりアポロ13号の姿勢と軌道も変わりました。地球から遠く離れ、月に到達する直前の宇宙空間の出来事ですから絶体絶命のピンチです。

 勿論、事態を知った米国のヒューストンにあるナサの管制室は蜂の巣を突っついたどころの騒ぎではない。3人の宇宙飛行士をどう地球に帰還させるのか、パニック状態で模索することになります。しかし、沈着冷静な指令者がいたのです。状況を把握し、帰還の方策を立て、その可能性を検討し、判断のために必要な情報を限られた時間の中で収集し、的確な指示を出すのです。このアポロ13事故をまとめた沢山の本や映像があるそうですが、情報音痴のノボはどれも目にしたことはなく、この事故についてあまり知りませんでした。それらのレポートでは勿論、事故対応に奮闘して無事3人の宇宙飛行士を帰還させた数人の人達の手柄を激賞しているそうです。多分、指令者とそのスタッフ、宇宙飛行士などの主な活躍者だろうと思います。

 ところが、アナザーストーリーでは、名だたる指令者を支えたエンジニア達にスポットを当てているのです。緊迫した雰囲気の限られた時間の中で、瞬時に必要な情報を集めなければなりません。使えなくなった本体のエンジンの代わりに、月面着陸船の“アクエリアス”の小型エンジンを使うことになり、軌道修正、アクエリアスの使用の限界、本体電源の枯渇、アクエリアスへの飛行士の移動、二酸化炭素濃度のアップなどなど、次から次に発生する事態に、必要なデータと情報が全米から届くのです。そこには数万人というエンジニア達の現場的な経験と知見があったという。それらが無かったら、ナサの管制室は的確な判断と指示が下せなかったでしょう。ノボは、なるほどと感心し、巨大な総合工学が3人の宇宙飛行士を助けるという真髄を見た想いでした。

 今では、もうすっかり時代遅れになったナサの管制室が映し出されましたが、50年弱前の米国の偉大さに脱帽しましたね。 (平成30年4月26日)