ノボの生き活きトーク 92号: 第2回ボラボーほろ酔いコンサート | 生き活きノボのブログ

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 穏やかな晴天の冬気候が続いていましたが、一昨日の夜から未明にかけて、那珂市では雪が舞い、昨日朝は我が家も雪景色でした。前号91号で『白い便り』を書きましたが、こんなにも早いタイミングで雪便りが届くとは、思ってもみませんでした。それは、1月11日の午後に開催した第2回『ブラボーほろ酔いコンサート』を清らかに祝福しているようにも思えました。

 そこで、今日は、少しブラボーほろ酔いコンサートの様子を報告します。穏やかな冬晴れの午後、アトリエ浅田に音楽を聴きに来る人が、思い想いにやってきました。午後2時頃には20数名となり、コンサートが開演しました。ピアニストの笹島先生の司会進行で、まず川俣明日香さんがシューマンの『ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調』の第1楽章を力強く、情熱的に演奏しました。音楽高校の卒業試験で弾くことになっているだけあり、順調な仕上がりを感じさせました。次に、ノボの長女である三貴がハイドンの『クラヴィーア・ソナタ第33番ハ短調』を弾きました。この曲についてはノボの生き活きトーク46号で紹介した通り、ハイドンのシュトルム・ウント・ドランク(疾風怒濤)期の作品であり、ハイドンの情熱が迸ります。そのことを意識してか、三貴の演奏は、活気に満ち、細やかなニュアンスにも富んでいました。ドイツに行って、少しは成長したのか? ピアノ演奏が続いた後、ノボの生き活きトークの愛読者であり、東京からわざわざ来ていただいたソプラノの岡崎秀子さんの歌です。厳しい冬の最中にも、すぐそこまで来ている春の訪れを感じさせる、中田章作曲の『早春賦』を詩情豊かに、そしてモーツァルトの『フィガロの結婚』からケルビーノのアリアを少年の多感で複雑な心境を切々と訴える歌声に浸りました。前半の最後は、同じく愛読者である柏村夏美さんによるベートーヴェンの『ピアノ・ソナタ第8番ハ短調〈悲愴〉』が演奏されました。会社の激務の合間に趣味で楽しむピアノ演奏とはとても思えないテクニックで、悲愴感溢れる音列に圧倒され、曲の細部もおろそかにしない音楽を楽しみました。

 後半は、三貴によるブラームスの『幻想曲集』、プロコフィエフの『ピアノ・ソナタ第6番イ長調』の第1楽章から始まりました。この2つの曲は、一般にはあまり馴染みがなく、ノボも最近になりCDで幾つかの演奏を聴きましたが、はっきり言って取っつき難く、何度か聞いて曲を覚えたものの、その良さをあまり感じませんでした。しかし、三貴の生演奏を聴き、CDとは異なる曲の良さを聞き分けた次第です。そして、最後に、岡崎秀子さんのソプラノで、モーツァルトの『すみれ』、ヨハン・シュトラウスⅡ世の『美しき青きドナウ』を聞きました。いじらしいすみれの心境、そして新春を飾るワルツを聴いて、ブラボーも飛出し、コンサートは最高潮に達しました。

 最後に、冬景色、朧月夜をみんなで歌い、コンサートは終わりましたが、コーヒーを飲みながら、皆でいつまでも話に花が咲きました。 (平成27年1月13日)