久しぶりに記事に書こうと思えるコンサートがあった。
地元企業の毎年恒例のクリスマスチャリティーコンサート。
チケットは往復はがきで申し込み、入場無料の代わりに
1000円程度の寄付を当日します。
「金沢市文化の人づくり基金」に送られるそうです。
なん年ぶりかに行きました。
12月9日(土):石川県立音楽堂大ホール
オーケストラアンサンブル金沢(OEK)
指揮:広上淳一
ソリスト:ミーシャ・マイスキー(チェロ)
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モーツァルト:歌劇「劇場支配人」序曲
ハイドン:チェロ協奏曲 第1番
チャイコフスキー:組曲 第4番「モーツァルティアーナ」
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲
今回、正直、OEKがこんなに素晴らしいと感じたのは初めて。
北陸には珍しく晴天だったからか?湿度のせいかとも思ったが
とにかく弦楽器群の音が明るく軽く、そしてなによりも品がいい。
今回のコンマスは外人の女性。チェロの首席はカンタ氏。
マイスキーを迎えるからというわけではないと思うけれど
弦楽器群が本当に素晴らしかった。コンマスのソロ部分などは
先日聴いたチャイコンの優勝者よりも、私の耳には美しく響いた。
マイスキーは何度か聴いているのだけど、
以前のほうが良かったように私は思った。(主観的感想なのでご容赦)
あと、印象に残ったのはクラリネットのソロ。
この楽器の良さが存分に発揮されていた(素晴らしい)。
とにかく今日のOEKは全て質が高かった♪
プログラムも優雅な古典と情感たっぷりのチャイコフスキーのコラボで
非常によくまとまっており、OEKサウンドの良さが最大に引き出されたと思う。
指揮は任期終了の井上氏にかわり、広上氏だったけど(初聴き)
今回の音色は井上氏の時にはなかったなぁと感じた。
優雅に身をこなし振り続ける広上氏を中心に舞台は完成されていた。
アンコールが2曲(チャイコのノクターン、白鳥)あったのだけど
どちらも最後は静かに終わる。
そのとき、演奏に引き込まれていた観客たちは、
誰一人、われ先にと拍手をする者はなく
空気を読まないひんしゅくのブラボーおじさんもおらず、
最後の音が鳴り止んだ時、一時停止ボタンを押されたかのように、
ステージも観客も一瞬、時が止まった。
静寂・・・
やがて指揮者とソリストが余韻から覚めると、
静かに拍手が始まりやがて大拍手となった。![]()
こういう余韻を味わせてくれるコンサートに出会ったのは久しい。
1500人収容のホールで全員が一斉に集中し、
静寂が訪れるなんて奇跡。
音楽の持つ力の凄さに震えた瞬間でもあった。
客層も土曜の昼間ということで、普段(夜)のクラシックコンサートの
客層とはやや違っていた。
義理でチケットを買った人は存在せず、
ハガキを出すという労をして(ネットじゃないところがいい)、
本当に聴きたい人が足を運んだコンサートでよかった。
あと、よくあるのは前半はソリストを入れたコンチェルト、
後半はオケだけの曲のプログラム。
これだとソリスト目当ての人は後半、やや集中が切れ退屈したり
場内の空気が散漫になるけど、今回はマイスキーが
どちらにも登場したので、マイスキー目当ての人たちは
最初から最後まで楽しめたはず(集中切らさずに)。
それが、よかった。
ふだん大編成オケが好きなわたしはOEK規模はやや
物足りなく感じていたのだけど、今回のプログラムはまさにOEKの
良さが充分に味わえて満足満足。
チャリティーだからと、誰でもが知っている手垢がついた
安易な曲をいれていないところがまたよかった。
久しぶりに品格のあるコンサートだった。
好き放題書きましたが、素直に楽しめたコンサートでした![]()