今日、あるテレビ番組で久しぶりに尾崎豊の「僕が僕であるために 」を聴いた。
その番組は、二人の有名人が自分の思い出の曲を、聴いていた当時の状況や気持ちなんかを交えながら紹介し合うというものだったのだが、菊間なんとかという元アナウンサーが、不祥事に巻き込まれ、会社を干され、別の道である弁護士を目指していた時、気持ちを奮いたたせるために聴いていた曲だということだった…
それにしても、この曲が入ってるアルバム『十七歳の地図』
は、本当に名曲揃いの素晴らしいアルバムだと思う。
手もとにレコードもCDもないから聴き返すことは出来ないが、思い返すだけで、全ての曲がどんな曲だったか思い出せるのだから不思議だ。
そんなに何度も聴いた記憶はないのだけれど…
尾崎豊というと、とにかく幼馴染のお姉さんを思い出す。
多分、中学生の時だったと思うが、尾崎豊が覚醒剤で警察に逮捕された時のことだ。
私と幼馴染は、毎日のようにその幼馴染の家でビートルズやビーチボーイズなどのレコードを聴いては、この曲はどうだの、あの曲はこうだのと討論したりしていたが、尾崎豊などには全く興味はなかったし、レコードを聴いたことも無かった。
その日、尾崎豊のことがテレビのワイドショーなどで頻繁に流れていたので、そのニュースは知っていた。
私と幼馴染は「尾崎はアホだ」とか、「覚醒剤に頼るなど心の弱いヤツだ」とか、「あんなヤツのどこがいいのかさっぱりわからない」などボロクソに文句を言っていた。
すると、幼馴染の部屋のドアがバーっと開き、幼馴染のお姉さんが立っていた。そして開口一番、「尾崎は絶対にやってない!私は尾崎を信じてる。文句を言うな!」と怒られたのだ。
テレビや新聞であれ程、覚醒剤をやっていた、警察に逮捕されたと報道されているのにだ…
ビックリしたいうか呆れたというか、それほどまでに尾崎豊のことが好きなのか…と感心した。
それがきっかけで尾崎豊の曲を聴いてみようと思った。
幼馴染にその事をいうのは恥ずかしいから、レンタル屋で借りてきて聴いた。それが、1stアルバム『十七歳の地図』 だった。
それまで「I LOVE YOU」しか知らなかったから、聞いてみた時に驚いた。丁度、当時の私達の年代のことを歌っていたからだ。
特に「15の夜」などは、その歌詞のままのようなことをやっていたから、自分たちのことを歌っているのではないかと驚いたものだ…
今日のテレビの中で、菊間元アナウンサーが、「もし依頼人が誰からも信じてもらえなくても、自分だけは依頼人のことを信じてあげれるような弁護士になりたいという思いで司法試験の勉強を頑張った」というようなことを言っていたが、別に依頼人でなくても、知り合いでなくても、人を信じることは出来るのだと、幼馴染のお姉さんのことを思い出しながら考えていた。
そのテレビ番組に菊間元アナウンサーと一緒に出演していた加藤登紀子が、ジョンレノンの「イマジン」を紹介し、初めてオノヨーコに会った時のエピソードを話していたが、その幼馴染のお姉さんの名前が「洋子」であったことは、偶然にしてはあまりにも出来過ぎだとブログを書きながら鳥肌がたった
虫の知らせでなければいいが…
John Lennon - Oh Yoko
http://www.youtube.com/watch?v=dxk0vsONJO0&feature=youtube_gdata_player
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