荒川ではコイを狙った。

中学生になる頃だろうか、魅力はサイズ!
とにかくデカイ魚を釣りたかった。

ここでは「吸込み」でのぶっ込み。
食わせのエサに工夫した。

ぶっ込みタックルは3セット。
ひとつに、ドバミミズ
ひとつに、小さいザリガニ
ひとつに、サツマイモ

ニゴイとヘラブナが多かったが時に
コイが掛かれば嬉しかった。
でもサイズは小さく30センチ程度。

竿の先に鈴を付けアタリを待った。
今だに鈴の音はドキドキさせられる。

コイの最高記録は77センチ!
今でも忘れない、ナイロン4号でのファイト。
吸込みでは無くザリガニのちょん掛け。

嬉しくてゴミ袋に入れ持ち帰り、
みんなに見せた後、例の用水路へ。
本当は飼いたかったがデカ過ぎ。
諦める。

鈴が鳴るまではルアーキャスティング。
ハスやニゴイがたまにヒットした。

またはラジオを聴きながら鈴が鳴るのを
ひたすら待った。

荒川のコイは難しい。
ニゴイとヘラはいくらでも釣れたのに。



1980年代のお話