さて、つづきです。

お酒を飲むときの食事や、
飲む前の食事が
大きなカギになる。
前回の最後に書きましたが、
それを出来るだけ分かりやすく
お伝えできればと思います。


「お酒に酔いすぎないように、
何か食べながら飲みなさいよ」

優しい気遣いの言葉。
言ってもらえると嬉しいですし、
常識的に、そう考えますよね。

食べながら飲んだ方が酔わない。
自分でも最初は「そうなんだろうな」
と思っていました。

そもそも、あまり酒に強くない
タイプだった私ですが、
「酔うとき」と「酔わないとき」に
大きな差があるなぁと
次第に感じるようになりました。

しっかり食べたほうが酔いにくい?
どうやらこれは、
違うのかもしれない・・・


色々と調べながら、
自分のカラダで試して
実証してみることにしました。
(何が本当か分からないので、
いつも自分で実験してますね-笑)


話をシンプルにするために、
今回は、
「飲酒と糖質(炭水化物)の摂取」
その関わり合いに論点を絞ります。

なので、
お酒を飲むと太りやすいのか?
どんなお酒が太りにくいのか?
等々の話しは、今回はせずに、
「酔いやすい」か「酔いにくい」
という部分にフォーカスします。


では、
具体的に説明を始めますね。

このあと出てくる要素として
ポイントとなる事柄を
先に挙げておきますね。

・アルコールの摂取(飲酒)
・飲酒中の食事
・飲酒開始前の食事
・胃の仕事(役割)
・アルコール分解のしくみ
・脳と臓器の連携ミス

これらについて、
出来る限りシンプルにご説明します。


最初に、
まずひとつ、おもしろい発見を。
アルコール摂取について
分かったことがあります。

それは、
アルコールを含む飲みものを、
カラダは最初に「体積」で
捉えるんだということ。

どういうことか、、、

まず、
アルコールを含むものが
胃のなかに入ると、
「はい!アルコール入って来ました!」
と、胃が全身に発信します。

すると、
全身の臓器や血管などが
通常業務を中断し、
緊急アルコール対策をスタートします。

そのときの、
第一時の情報としては、
胃はお酒を体積で捉えている。

言い換えると、
アルコールの分量ではなくて、
どれだけの量のお酒が入ってきたか。
胃が最初に出す発信の強さ加減が
それによって判断されています。

たとえば、
アルコール40%のウイスキー
1ショット(20cc)には、
アルコールが8g含まれます。
これが、
アルコール5%のビールの場合、
160ccでアルコール8gとなる。

同じアルコールの分量であっても
ビールの方が体積は8倍になる。
これが、
「胃はお酒を体積で捉える」
という表現の意味。

「アルコール入りましたぁ!」
という、
胃が発する全身へのメッセージが、
上記の比較例の場合、
ビール方が圧倒的に強くなります。

アルコールの量は同じですから、
最終的に身体がアルコールを
分解処理する仕事量は変わらないのですが、

胃が出す「第1報」の
「おおげさ度」が大きく違うので、
それまで通常業務をしていた、
全身の臓器や血管が、
「えらいこっちゃーー」と騒いで
過剰に反応してしまうのですね。

なので、
しょっぱなから短時間に多くの
お酒の「体積」をカラダに入れると、
顔などの皮膚が赤くなったり、
体温が上昇したり、
心臓がドキドキしたり、
そうなりやすい。

でも体積が大きいだけで、
アルコール分量が多いわけではない。
「赤くなるけど潰れないよね」
という、よくあるパターンは、
こういうケースが多いのでしょうね。

逆に、
アルコール度数の高いお酒でも
体積を増やさずに飲めば、
胃の「第1報」に限っては、
穏やかなものになる、
というわけです。


さて、
まだ食事との関わり合いは
まったく話していません・・・・

ちょっと時間いっぱいなので、
次回、つづきを書かせていただきます。