ボルダリング
年齢や運動歴を問わず、新しく始めるのにもお勧めです。
腕や背中の筋肉を中心に、全身を鍛えることができます。やり方にもよりますが、息が上がるようなことはあまりなく、活性酸素の発生はあまり心配いりません。
これも「詰将棋のような」、といえば言い過ぎですが、数アクション先まで「読む」という頭脳プレイのような要素があり、脳の活性化と老化予防にも役立ちそうです。
ラジオ体操
ラジオ体操の最大の利点は、身体を傷めることはまずないということでしょう。それでいて、「第二」まで続けてしっかり丁寧に行えば、それなりに軽く息が弾みうっすらと汗ばむ程度の運動量はあります(ちなみにメッツ[1]は「ラジオ体操第二」の方が高め)。また、毎朝近所の公園などでの集まりに参加すれば、続けていきやすいのも素晴らしい点です。
ラジオ体操は小学生から高齢者までが健やかなひととき共有できる稀有な身体文化でもあります。
そして、テレビなどで模範演技を見るとわかるのですが、身体に多少の不自由があっても行えるように工夫が凝らされています(座って行っている人や、ジャンプなどの特定の動きをよりやりすい動きで代替している模範演技に注目してみてください)。個人的には、無形文化財産として国宝級の扱いをされてもいいのではないかとさえ思っています。
年齢、運動歴、多少の故障の有無を問わず、全ての人に勧められます。
コラム
マイカーを手放す??
移動手段としての自家用車の普及は、現在の生活習慣病の爆発的な蔓延の主犯格の一つです。これは間違いありません。
ドライブが趣味というのでなければ、クルマを手放すことが何よりの生活習慣病予防になります。
職場などへ日常的な移動の手段としてクルマを使わないとすると、日常生活における移動の方法はどう変化するでしょうか。近ければ徒歩ということになるでしょう。また少し遠ければ自転車の可能性が浮上してくる場合もあります。そしてある程度の距離があるなら、電車やバスといった公共の交通機関を使うことになるのが普通です。
「地方に住んでいるとクルマがないと不便で仕方ない、クルマは絶対に必要」とよく聞きますが、本当にそうでしょうか。実際にクルマなしの生活をしてみれば、案外なんとかなるものです。電車は相当な山間部などでも定刻通りに運行していますし、路線バスはかなりのところまで走っています。タクシーなら樹海の中でもなければだいたいのところには来てくれます。
クルマを手放すメリットには、はっきりいって値段のつけようもありません。クルマの購入代金、日々のガソリン代やオイル代、タイヤ交換の費用やその他の維持費、保険料。そして、事故を起こした際の諸々の出費。それでも物損で済めばともかく、人を死なせでもしてしまったら…。相手の職業や年齢によっては億単位の損害賠償の義務が生じ得るだけでなく、刑事上の罪を問われたら実刑判決を受ける可能性も十分にあります。事実、交通刑務所には今この時も多くの受刑者が収監されているのです。
そして、生活習慣病との直接的な関係では、まずは言わずもがな、慢性的な運動不足になることです。そして、ずっと座っている姿勢が思いのほか大きなダメージを身体に与えます。さらに、運転中は交感神経優位の緊張状態にあるだけでなく、さまざまなストレスに襲われます。もし時間と興味があれば、職業別の平均寿命と死因の一覧を見てみてください。タクシーやバスの運転手の平均寿命がいかに短いかということに、そして死因の多くが心臓疾患(過剰で長期にわたる緊張とストレスが原因と考えられる)ことに驚かれるはずです。
本当に絶対に必要なのかどうか不明瞭な程度の「便利さ」「自由な感じ」と引き換えに、あまりにも大きなリスクを漫然と負ってしまってはいませんか?
おわりに
直立二足歩行を獲得したヒトの身体は、歩くようにデザインされています。「歩く」と「横になって休む」が私たちの身体に合っています。すなわち、「座る」のに適するようにはできていないということです。椅子に座る時間が長いほど不健康になり早く死にます。
職種や生活スタイルにもよりますが、私たちの多くは毎日座りすぎています。立ちっぱなしも腰に負担をかけるので座って休む必要はありますが、何時間も続けて座っていてはいけません。とにかく歩くこと。生活習慣病予防の運動は一言でいえばこれに尽きます。
では、歩くようにするためにはどうすればよいか。改めてここに箇条書きにしてみましょう。ハードルが高すぎると感じられるものもあると思いますが、どれか一つでも実践できればあなたの運動不足は大幅に改善されるはずです。
・クルマ、バイクを手放す。
・職場の近くに引っ越す。
・スーパー、商店街の近くに引っ越す。
・エレベーター、エスカレーターを使わない。
・一駅分、歩く。
・犬を飼う。
・ゆっくり歩く。
[1] メッツ: