おはようございます。古村勇人です。
インスタに掲載した「祇をん 豆寅」についてたくさんの反響を頂きましたので、今日は食レポをお届けします!
八坂神社と鴨川に囲まれた京都屈指の花街・祇園。メインストリートと言うべき花見小路通には由緒あるお茶屋や料理屋が建ち並び、京都らしさを満喫できる人気スポットとして外国人観光客が押し寄せています。
その人混みをくぐり抜けて奥へ進むと、都をどりで有名な祇園甲部歌舞練場の向かい側に、凛とした佇まいで暖簾が下がっているのがこちらのお店です。今回は古い町家を改装した店内の2階に通して頂きました。
ランチは「豆すし膳(4,200円)」と「豆すしと豆皿 十二点膳(6,200円)」の二種類。撮影の打ち上げも兼ねて後者を注文したところ、まず最初に出てきたのは12種類の豆皿料理。
手塩皿とも呼ばれる小さな器に盛られた京料理は色鮮やかで、心踊る美しさ。次はどれを食べようかと迷いながら、ついついビールも進みます。
おばんざいから創作料理まで、ひと皿ひと皿を楽しみながらゆったりとした時間を過ごすことができました。
出汁巻き玉子
鴨ロース
畑菜のからし和え
氷魚(鮎の稚魚)
牡蠣の燻製
大徳寺麩とネギぬた
イワシと金時人参と大豆煮
子持ち昆布
美山の汲み上げゆば
甘海老の麹漬け
胡桃とレンコンの揚げ物
鯛の求肥(りゅうひ)巻き
その後は、お椀と焼き物が続きます。まだまだ寒いこの時期、「海老芋と堀川ごぼうの白味噌仕立て」はお代わりをしたくなるような優しい味わい、ふっくら香ばしく焼き上げた「鰆の塩焼き」は魚本来の旨みが口の中に広がります。
そして、いよいよお待ちかねの名物・豆すしが登場!ふた付きの木箱で運ばれてくるあたりが憎い演出です。
ふたを開けた瞬間の光景はまさに宝石箱のようで、あまりのかわいらしさに思わず笑顔がこぼれます。
旬の魚介や京野菜、京漬物で握られた一口サイズの豆すしは、舞妓さんのおちょぼ口に合わせて作られたとか。こんな話を聞くと古くから続く老舗のような気がしますが、意外にもオープンしたのは9年前とのこと。繊細な職人技が光る豆すしからは、伝統を重んじながらも新しい京料理を生み出そうとする意気込みを感じました。
サバの押し寿司
スモークサーモン
ゆず大根
なす
ミョウガ
炙りホタテ
お稲荷さん
海老
出汁巻き玉子
穴子
昆布の佃煮
イカ
壬生菜
鯛の昆布締め
ガリ
最後は、うぐいす餅と緑茶で締めくくりを。ここまでくるともうお腹いっぱいです。京都ならでは旬のお料理を、少しずつ欲ばりに堪能できる豆皿懐石。祇園情緒に包まれながら、一口の贅沢が織りなす極上の時間に酔いしれました!
〒605-0074
京都府京都市東山区祇園町南側570-235
TEL 075-532-3955