雪降りしきるバレンタインの夜。
ハヤト氏は何故か一人で45分ほど歩いてました。
しんしんと降り積もる雪。
吐く息は白く、そしてメガネ曇る。





ハヤト氏の足はブルドーザーの様に雪を掻き分ける。
ハイカットのベロが雪をすくって、靴下はビショビショ。





傘に積もった雪は重くハヤト氏にのし掛かる。
肩を脱臼。
手首は腱鞘炎。
肘はグニャングニャン。
傘を差すのもめんどくさい。





油断をしてたら、車が踏み固めた雪の上でスリップ。
その時聴いてたのはSlipknot(スリップノット)のPeople=Shit。ピーポーイーコーッシッ
何がスリップノットじゃ。
スリップしとるやんけ。





しかし、人間と言うものは“火事場のバカ力”と言われる謎の力を持っているらしく、ハヤト氏も例外ではないので、ここで類い希なフィジカルを遺憾なく発揮する。





持っていた傘を杖代わりにして、すっ転びを回避っ。





傘、折れる。





あぼーん。





はて。どうしようか。
タクシー乗りたい。





取りあえずタクシーに向かって手を挙げる。手ェーアゲローッ





タクシー、スルー。





タクシー、スルー。





タクs(ry。





あれ。
ハヤト氏のこと見えないのかしら。
それとも、金持ってなさそうに見えたのかしら。
はて。





ハヤト氏、とりあえず歩くケテーイ。
足、ブルドーザー。
変形傘、雪を見事にキャッチしていく。
肩、限界。
手首、限界。
肘、グニャングニャン。





半ベソかきながらお家までひたすら歩く。





お家についたら、あったかいオコタでヌクヌクしたい。




コタツ持ってないけども。