昨日1月20日は大寒でした。1年で最も寒い時期…のはずでしたが、当地ではこの週末比較的暖かくて過ごしやすい天気でした。まあ、明日の大雪予報とその後の大寒波予報があるので、嵐の前の静けさ、みたいなものなのでしょうね。
さて、先週から我が家もブルーベリーの冬剪定を始めていますが、今週も作業を進めました(先週の様子はこちら)。タイタン・パウダーブルーは1月20日、ケストラル・ブライトウェル・オンズローは1月21日の作業になります。
ラビットアイ系タイタン(14号鉢)です。
剪定前
オクラッカニーとともに今年の収穫の主力に期待している品種です。この株は夏剪定で強めに剪定して枝を整理してあるので、既にある程度すっきりした状態になっています。
上の写真のような弱い短果枝が多く出ています。この程度の長さの短果枝には良い実が付きませんし、タイタンのような極大粒品種でこんな細い枝に生らせると、実の重みで枝が折れてしまうと思います。
あと、以前剪定して切り口の下から枝が出た後の出っ張り部分(上の写真の赤丸の部分)ですが、残しておいてもいずれ枯れる部分です。枯れるだけなら良いのですが、この部分にはステムキャンカー(枝枯れ病)等の原因菌が繁殖しやすくなり、ここを起点に周辺へ原因菌が飛散していく事になるそうです。なので、下の写真のように出た枝の直上で剪定し直して、切り口にトップジンMペーストのような殺菌剤を塗布しておくと良いと思います。
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剪定後
短果枝や分岐枝の片割れを中心に剪定して、中果枝以上の長さの枝を生り枝として残しました。残した枝の1枝当たりの花芽の数は多い枝で8芽程度でしたので、花芽調整はしませんでした。良い生り枝に極大粒の実を沢山生らせて欲しいものです。
ラビットアイ系パウダーブルー(12号鉢)です。
剪定前
今年も収穫の主力に期待している株です。昨年は9月に入ったとたんに花芽を付け始めて全く秋生長しませんでしたが、夏の終わりまでに出た枝には花芽がしっかり付きました。夏の生長の様子が弱くて変だったので夏剪定は弱めにしていましたが、そのせいで結果枝が多く残って交差しまくっています。
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剪定後
写真左側方向へ出っ張って樹形を乱していた主軸級の枝、短果枝や分岐枝の片割れ・交差する結果枝の片割れを剪定しました。残した枝の花芽のうち、一部複芽になっているものがありましたので、余分な複芽はむしって1芽になるように花芽調整しました。
良い高さの内向枝は残したものの、この株は基本に忠実な剪定になったと思います。
サザンハイブッシュ系ケストラル(自根)(12号鉢)です。
剪定前
昨年3年生苗で購入した株です。先日kazさんも仰っていましたが、生長はしたものの枝が細いです。今年は少し収穫してみたいと思っていますが、こんなひょろっとした樹姿で大丈夫でしょうか…。
花芽は枝先に1~3芽程付いています。
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剪定後
短果枝や分岐枝の片割れ・交差する結果枝の片割れを剪定しました。残した枝の花芽は多くても1枝で3芽でしたので、花芽調整はしませんでした。大粒の実が生る品種のようですが、この枝の細さで大粒が生ったら、主軸ごと折れてしまいそうな雰囲気ですね。
ラビットアイ系ブライトウェル(12号鉢)です。
剪定前
昨年夏以降に生長が停滞したため、夏に強剪定して枝の更新を図った株です。枝が古くなったので生長しなくなったと思って強剪定しましたが、秋の植え替えでコガネムシ幼虫に入られていたのが見付かり、結局夏に生長しなかったのは、枝の古さではなくてコガネムシ幼虫に入られて根を食害されていたのが原因と判明したのでした。
栽培者の判断ミスで、この株にとっては不必要だった夏の強剪定をしたにもかかわらず、秋から初冬にかけて枝を出してそれなりに回復してくれました。花芽もちゃんと付けています。ブライトウェル、健気で良い品種です。
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剪定後
この株については殆ど剪定する必要は無かったので、交差する枝の片割れを軽く剪定したくらいで済ませました。結果枝がそれほど多くないため、花芽は未調整のまま残してあります。
ラビットアイ系オンズロー(12号鉢)です。
剪定前
のんのんさんから3年生苗を頂いた株です。今年は初めて生らせてみようと思います。それにしても、本当に直立性の強い品種で、あまり枝の分岐をせずひたすら真っ直ぐに上へ伸びて行こうとする感じです。
花芽もぽつぽつと付いています。ラビットアイ系としては1枝当たりの花芽の数は少なめでしょうか。
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剪定後
自分の背丈を超えるほどに徒長した左側の主軸を切り返し、花芽の付かなかった枝を軽く剪定しました。花芽は未調整で残しました。枝の分岐が少ないので生り枝も少ない感じです。この品種は、春先に出た結果枝になり得る新梢は夏剪定で剪定し過ぎない方が良さそうですね。