大分地裁へ伊方原発の運転差し止めを求めた裁判の傍聴に行ってきました。

大分県民の原告の569人の一人として裁判所に通い始めて７年半になります。

その間に、裁判官は２回交代。

傍聴席の抽選は約４倍の倍率で、残念ながら、傍聴できませんでした。

判決は、「原告らの生命などに具体的危険性があると認められない」として請求棄却。裁判官は、佐田岬半島に住む8,499人に対しても、「原告らの生命などに具体的危険性があると認められない」というのでしょうか。

活断層が存在しないことを確認するためには、3次元地下調査が最も信頼できる調査方法だが、裁判では、「各種調査や2次元物理探査を適切に組み合わせることで判断が可能」とした。なぜ精度の悪い方法に超重大事故につながる活断層の判定を委ねるのだろうか？７年半の裁判期間中に実施させていれば、論点は減ったと思う。

私は、胃をバリウムＸ線検査するよりも、胃カメラを推奨します。

原発の近くにある中央構造線断層帯が、活断層であるかどうかの論点について、多数の専門家の判断と同じく地質の境界が活断層ではないとする四国電力側の評価は合理的だと裁判官は認定しました。多数決で決める？疑いがある場合、より安全性の高い見解を採用すべきだと思います。避難できない半島の住民の安全が第一。

伊方原発：「原告らの生命などに具体的危険性があると認められない」 - 2024/03/07