Raspberry Piを使って海図を表示するチャートプロッターを自作しようと勉強しています。 この冬のテーマです。
が、色々試した結果、アンドロイド スマホを使うのが最も、安価で、簡単に目的を達成することができるとの結論に達しました。
(Raspberry PiのOSが64bitに対応し始めたが、アプリが64bitに対応途中であるため、手持ちの機器(RTL-SDR)に接続できなくなった。 Raspberry Piには、モニターが必要。 屋外でも見える輝度(1000nit)の7インチ 防水モニターは、中国直輸入でUS$300。 投資する気になれない。 で、手持ちの機器が使えるアンドロイドへ変更した。)
必要なチャートプロッターの機能は、
- 海図に自分の位置や計画した航路の表示し、航跡の記録をするといったナビの基本的機能。
- AISを表示 (大型船舶の位置、進路、速力をVHF電波で受信し表示する機能)
- 風速、風向の表示
- 電力消費量がすくないこと。
使うアプリはAvNav、Playストアで手に入ります。
AvNavは、アンドロイドやRaspberry Pi に対応した無料のナビゲーション ソフトウェアです。操作はタッチスクリーン。 パソコンにと比べて、電力消費量は格段に少ないため、ヨットにピッタリ。
2.の機能を確認するために実験しました。
アンテナに繋いだRTL-SDRで、AISのVHF信号を受信して、サーバーに使っているタブレットのUSB端子へ入力。 おもちゃのアンテナでも、約30km離れた船のAIS信号も受信できています。
タブレットの表示は屋外では見えませんが、スマホの輝度は1000nitあるので、充分に見えます。 1,960円のスマホが大活躍。
AvNavの特徴は、サーバー機能を使えることです。
- 船内にサーバー(タブレット)を置き、AISや風向計情報をUSBハブ経由で受信します。AvNavはナビとして情報管理し、WiFiまたはブルーツースでナビ情報をWiFiで発信する。
- 船外のクライエント(スマホ)は、ブラウザー(Chrome)でサーバーにアクセスする。 複数のクライエントがサーバーにアクセスでき、それぞれ違う画面を表示できる。 例えば、1台は海図、もう1台は風向風速計とスピードメーター。 AvNavはクライエント側には、インストール不要です。
手持ちのタブレットをサーバーに利用しましたが、古いスマホ(Version 4.4 以上)でかまいません。 古いスマホが欲しい。
スマホにAvNavはインストールすれば、単独でも使うこともできます。 デッキで使う場合、AISや風速計などの装置のUSBケーブル接続はできません。 もっとも、日頃のセイリングでは、AISは不要ですので、スマホ単独で使う予定です。
自分用の備忘録として、DvNav の設定、使い方、無料の海賊版海図の手に入れ方など記録していきます。
それにしても、海外ヨット乗りのIT情報を読み、日本はヨットだけでなく、ITも後進国であると実感しました。
続く、