深く思考する力というのは、意識しないと本当に身につかない。


これは、まずは疑問を持つ、考える、調べるという営みを、幼少期から頻繁に行っていれば、自然に培われるものかと思います。


また、勉強に限らず、遊びの中でその作業を繰り返すことで、その能力は発達していくものとも思います。


そして、小学校3年生頃になると、発見したもののなかから共通点を見つけて繋げる力が身についていき、少しずつ抽象的な概念を理解していきます。また、論理的な思考もできるようになってきます。


アカデミックなレベルというのは、他者や自分の論を検証すること理解することと思いますが、それにはこの作業が必須になりますし、説得力を持って自分の考えを表現する際にも求められます。


そう考えると、本を読んだり語彙力を増やしていくだけでは不十分で、結局のところ自分の頭を使って考えることが肝要かと思います。


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息子は、脳みそに汗をかくまで考える経験をした事がない真顔


少しでも分からないと、逃げようとするむかつき


それが今の課題であり、母国語発達のための重要なキーだと考えています。


公教育では、小学校4〜6年生までに3000時間の授業数があります。



この時間には、①知識を与える時間②考える時間③発表する時間が含まれています。


個人的には、①の知識を与える時間は割と簡単にクリアできると思ってます。


教科書読めばいいだけだから。


大事なのは、②と③。


②の考える時間が一番大事だと思っていて、授業参観を見る限りでは、割と時間を割いてくれている印象でした。でも、実はグループワークだと落とし穴があって、パレートの法則でいうところの働き蟻と怠け蟻に分かれてしまう結果、我が子は怠け蟻の方でした魂が抜ける全然考えてねーの!


③の発表については、人前で発表するのが苦手な人タイプの息子は、グループワークでは友達に発表の機会を譲りますし、他のグループの発表を聞く時間も多い。


年間1000時間近くも授業時間があるのに、いったいどれだけの学習効果を得られているのだろうかと常々疑問に思っております。


3割あれば良い方ではないかというのが仮説です煽り(なんせ怠け蟻の方なので) 


でも、主体的に授業に向かわせるのって難しいのよにっこり


親が声かけても、まぁ無理無理。


結局のところ、子供って自分が興味あることにしか興味ないよねって思う真顔


私がIBカリキュラムの高校に行って何が良かったかというと、自分の興味をベースに、エッセイとプレゼンをひたすらやらされたことです。


このプロセスはIBPYPを採用してるインターでなら、息子にも受けさせることが可能。


IBの難点としては、知識に偏りがでる点があげられますが、東アジア的なインプットも補足的に行うことで知識の網羅は可能になるかと。


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ところで、「小学校4〜6年生の間に3000時間も授業時間があるのに、この期間に母国語から離れてしまうと母国語の発達に遅れが生じるし、結果的に英語も頭打ちでセミリンガルになってしまう!」という説に対しては、私は必ずしもそれが正しいとは思っていないというスタンスです。


なぜなら、前述の通り、①は自習できるし、②の考える時間を意識して学習に取り入れて、③自分の考えをアウトプットすることさえ家でできれば、それが補習になり得ると考えるからです。


出来るなら、日本語の先生からフィードバックまでもらえると完璧だと思います。


実は、そのために必要な教室はすでに見つけていて、体験レッスンも受講済、来月から月2で通う予定です。(移住考える前からたまたま動いてた)


勉強や思考力は努力でリカバリすることは出来そうだけど、友人関係を通しての日本的なコミュニケーションの発達(空気読む的なハイコンテクストなやつ)とか、中受レベルの学習については当然無理。


それについてはバッサリ諦める形になると思う。でも、思考力さえ訓練していけば、最終なんとかなるのではと思ってるにっこり


そんな訳で、とかく論争になりがちな留学時期についてですが、我が家は「母国語で思考力を伸ばす訓練をするという条件付きなら、小学校4年生からでも良いのではないか」と思ってます。


もし子供が未就学児なら、英語を母国語、日本語をセカンドランゲージという風に割り切るのもありかもしれません。


我が家は日本ベースの家庭なので、母国語はあくまでも日本と考えた上で、言語の吸収率が高い低年齢のうちでの移住を検討しています。


正解はないので、これはあくまでも我が家の考え方です。