光る君へ 見てますか?


私はめっちゃ見てます。


スマホもメールもない時代。


和歌を送り合っていたとか、いったいどんな恋愛?と思ってたけど、今なら分かる。


良い・・・


好きな人からの歌を味わって、文字や匂いで思いを馳せてって


めっちゃ良いやん、、、


平安時代が舞台の大河ドラマって事だけでも、相当期待大だったけど、恋愛ものとしても秀逸で、私なんて毎回ドッキドキしてますよ。


今回の話。


漢詩の会で、道長が選んだ漢詩がまひろに宛てたものと、まひろだけが分かる。


それに応えるかのように、まひろが公任の漢詩の感想を聞かれた時に、道長が選んだ漢詩の作者の名前を挙げて、「あなたの想い届いてますよ」と人知れず道長にだけにメッセージを送るシーン。


はい、秀逸〜


1000年も昔から、匂わせは伝統芸だったわけなんですね。。


最後の、道長がまひろに送った恋文もまた!!


教養ないから、調べた。


実にいい、、、、


これまで、わかりやす過ぎる恋愛ドラマを見過ぎているので、この控えめだけど情熱的な恋愛に感情をやたら揺さぶられていますニコニコ


道長からこの恋文をもらったまひろは、手紙を胸に抱きしめます。


そうよね!!


好きな人から、こんな恋文もらったら、何もかもが愛しいよね!!


色んなものが電子データになってしまった今だからこそ、手紙の尊さを今一度見直してしまう。


そして、和歌の美しさ、日本の持つ控えめな文化の美しさにもまた胸が打たれます。


とかく、曖昧だ、はっきりしない、面倒だと、負の面ばかりが強調される日本とその文化ですが、それには歴史があると思わされる。


茶道をやっていて思うのですが、日本文化は同じ教養レベルにないと楽しめないものが多すぎて。。極めて閉鎖的で排他的なものなのではと思います。


よく知らない人からみたら、非合理的で一見頭の悪いもののように思えるけど、一種の美意識の集合体でもあるので、そこを考慮せずに批判すると無粋になってしまうんだろうなと思ったり。(私も知らない事だらけだから、無粋極まりない人間なんだろうな笑)


いずれにせよ、この控えめで情熱的な日本文化の奥深さを味わえる今回の大河、私は大好きです!!


まだ始まったばかりだけど、毎週毎週楽しみに見てます。



大河ドラマといえば、つい最近は「麒麟がくる」をU-NEXTで全話見ました。

結構面白かったです。

松永久秀の裏切る理由や、光秀の思いの変遷が丁寧に描かれていて、私なりに腑に落ちました。

歴史ドラマや小説って、作者によって説の取り方や解釈の違いがあるので、作品を多く見てくると、え?どれが正しいの?って思うことも多々あるのですが、実際どうだったかなんてもはや誰も分からないのだから、この作者はそうなんだと割り切って楽しむべきですね。

それこそ、「光る君へ」は1000年も前の話。清少納言と紫式部は面識がなかったはずだというのも分かるのですが、一つの作品として必要な演出という意味では、どんな手法もありだと思います。

それこそ、最近話題の原作者の気持ちを傷つけない範囲であれば、見せ方の工夫(=演出)は大切。

平安時代に貴族の女性が顔を出し過ぎ、歩き回り過ぎ、話し方が現代っぽ過ぎる、メイクが今過ぎなど、ご指摘ごもっともだけど、視聴者が作品として消化する時に、違和感がノイズになり、本来伝えたいものが届かない方が損。

目的は平安時代を再現することじゃないのであれば、省くところは省かないとね。。そこの取捨選択がうまければ成功するし、ミスると駄作になってしまう。

麒麟がくるで、正親町天皇の歯が黒いのとか、リアルな描写なんだろうけど、マジで怖い、、、、と思いました。。

引き眉、お歯黒とか、現代の美意識では、完全にホラーだし、いくらリアルとはいえ、ものすごノイズになってしまって、ドラマ鑑賞どころではない。キュンキュンなんて絶対しない。


だから、光る君へのリアリティのない部分については、すべて演出上の取捨選択だと思ってます。



今の美人がメイクしてもこれ。