【夢の記録です】
小さい時から、夢でしか会えないと言う人、夢でしか行けない街や世界が私の中にたくさんある
それぞれの街や世界は全て独立して存在しており
いく場所は選べずランダムに出現する
同様にその世界達の隙間に多数の悪夢空間があって
そこにハマる率も高く
ハマると高確率でそこの中の人達がころしにかかってくる
それぞれの街には各々存在する人が居るが
その世界に行っても会えないことも多い
夢でしか会えない人たちは
顔も知らない、もちろん名前も分からないし
誰かに似てるでもなく
不思議な人たち
そして、たまたま、夢で一緒になる人(リアルの知合いとか家族とか)とは
明らかに違う匂いを発している
ここ最近その中の2人のことをよく思い出す
夕陽が沈んだばかりの赤紫の空
分厚い雲の垂れ込めた黄昏れ時に
入り組んだ塀と垣根の小道を歩いていく
風はない
不規則に大きな木が塀から伸びている
その街には、人が殆どなく
これから書く建物とお姉さんに会えたのは20年も前に一度きり
行き止まりの道の右側
縦に並んだ高い板塀に囲まれた
二階建ての蔦が絡まる古びた小さなRCの建物
小さな木戸から入り、右側にある蔦の生えたコンクリの外階段を登ると小さな赤茶色の模様の彫られた木の扉がひとつ
ノブを回し中に入ると広々としたよくありそうな
古い昭和の喫茶店
薄暗く、照明は点いていない
正面、左、木の扉の左横の3面に窓があり全てにカーテンはない
夕暮れのしんとした街が見える
周りは低い建物なので、太い木が目立つ
ドアの右側一面にマホガニーの古びたバーカウンター
正面の窓の右端、バーカウンターに一番近い右奥の4人席の右側手前に
カウンターを背にして
ショートカットの黒髪の女性が座っている
タータンチェックの大きなショールを肩から羽織り
顔だけこちらに向けている
逆光で表情は見えない
そちらへ歩いてゆくとその人の顔が見える
30代くらいの知らないお姉さん
前髪は左右に流している
化粧っ気はないが色の白い綺麗な顔
多分私は中学生から高校生くらい
その女性は少し笑って
『やっと会えたね。ずっと待っていたのよ。』
と言って、にっこり静かな笑顔を見せた
『そこに座って』
と言われ、向かい側に腰掛ける
その後、その女性の話をしばらく聞いた
私に伝えたいことがあって、呼ばれたと認識している
大事な話を幾つか聞いたはずなのに
話の内容は何一つ覚えていない
知っておくべき話だっただろうに
部屋の様子なんかはとんでもなくよく覚えているのに
それから何度かその街には行けたけど
その建物もお姉さんにも一度も会えてない
そしてあの街はいつも黄昏時で誰も居ない
けど、2ヶ月くらい前
潜在意識みたいなのの映像が2、3流れてきて
その中にそのお姉さんが居たような気もする
その時は誰だこの女性は?と思ったけど
いま書いていて、彼女だ、と分かった
もう一人は
またそのうち
一応記録として残します
それにしても、現実の記憶よりよく覚えている
自分がなくなる時にそれらの沢山の世界も失われるのかと思うと無性に寂しい
(悪夢空間は無くなって欲しいけど)
悪夢空間といえば
今までは現実ではないあっちの世界だったのに
この間キャンプで見た四つの悪夢のうち
最後の一つだけ
ノー映像で右耳から恐ろしい声だけ聞こえると言う
現実と繋がっている感じの初めてのパターンだった
(一晩で四つの悪夢に4回叫ぶと言う恐ろしい夜でした)
しばらく悪夢は見たくない