【家系喰訪記vol.55】ザキミ家/旭川 ★★★★★ | 凧の隠宅〜IEK〜

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この間の土曜日、日本最北端の家系ラーメン「ザキミ家」に行って来ました。

 
 
旭川駅前にあるホテルから、雪積もってツルツルの道路を1時間以上かけて歩いた。
その間車はバンバン通ってたけど、歩行者は1,2人しかすれ違わなかった。
しかし、店内に入ると10人以上の客が。
しかもワイワイガヤガヤ雑談している。
そして、湿度が高くてメガネが超くもる。
ドアを開けた瞬間、なんだか別世界に来たような気分になった。
みんな車で来てるんだね。
 
食券は無く、店員さんがメモ帳を持ってオーダーを取りに来る。
店員さんは、愛想の良い男性が一人で接客も厨房も担当している。
 
メニューは色々とあったけど、一番普通のラーメンを濃いめ固めでオーダー。
弘前井上家と同じ、油→味→麺の順で好みを伝える形式。
 
ラーメン ¥700
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注文から着丼まで20分以上かかったけど、一人で切り盛りしてるし私の前に4人提供待ちいたししょうがないね。
 
そして肝心の味だが…
なんだこれ。文句なしの旨さ。
日本最北端という観光名所的なノリで寄った店で、正直なところ味はあまり期待していなかったのだけれど、これはビックリするくらい旨い。
氷点下の中1時間歩いてから食べたラーメンっていう補正もあるのかもしれないから断言は出来ないが、これだけ旨ければおそらく横浜で食べても星5評価付けるんじゃないだろうか。
 
まず一番の特徴は…チャーシューかな。
炙りチャーシューなんだけど、過去最高級に強めに炙ってある。
写真には写っていないが、裏面にかなり良い感じに焦げ目が付いている。
私、焦げの苦味が大好きなんです。
家で肉焼いたりするときも、黒い焦げが目立つようになるまでしっかり焼く派。
そんな私にとっては過去最高級に旨いチャーシュー。
ただ、トロトロした柔らかさとか溢れ出す肉汁とか濃厚なタレとかは無いから、蔦重とか魂心家とかには負けるかな…
わりと固めで、味もそんなに付いてるわけじゃないんだよね。
まあ、one of the most 旨いチャーシューであることに変わりはない。
 
続いて、コシがありモチモチの細麺。
見た目もかなり黄色く、加水率の高さが見て取れる。
スープに左右されない麺自体の味がしっかりと味わえる。
首都圏の家系ラーメン店では味わえない麺。
この辺家系ラーメン店少ないし、家系ラーメンに限らず色んな系統のラーメン店に提供してる製麺所なのかな。
 
そして、スープもびっくりするほど旨い。
かなりサラサラだけど濃厚。
豚骨に頼りすぎていない、醤油で演出した濃厚さ。
少し油は多めかも。
ただ、乳化している感じはしないのに油による上澄みができていない。
油滴が三次元的に満遍なく漂っている感じ。
そして、チャーシューを沈めると焦げ成分と混ざり合って良い感じに苦味が。
しかも、蔦重のように味が浮いたりはせず、醤油と苦味がしっかりと調和している。
卓上調味料で「焦げ」とかあったら入れたくなってしまうレベル。
そして、全くしつこくなく、ゴクゴク飲めてしまう。
余裕で完飲。
本当に旨かったので、ニンニクや豆板醤は入れなかった。
 
ほうれん草と海苔は特筆すべきことなし。
まあ普通に旨いって感じ。
 
そうして大満足で退店、帰りは歩くテンションじゃ無かったので1両編成のワンマン電車でのんびり帰りましたとさ。
氷点下の中1時間も歩いたら、幸せが醒めてしまう(笑)
そんな勿体無さを感じるレベルの旨さでした。
もう一生来ないだろうけど、文句なしで星5評価を付けさせて頂きます。
 
 
 
[食べログ]ザキミ家 南永山
 
 
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