2014/7/21


目黒ばやし講演会なるものがありまして、目黒まで見学です。
八王子にも多くの目黒流の囃子がありまして、遠く明治に八王子は北野に伝わったとかなんとか。
目黒、北野間の経路は良く分かっていません。小宮や大塚にも独自の目黒流がありますけどハッキリとはわかっていません。
戦前に世田谷の等々力の笛の名手が師匠に連れられて八王子の八雲神社祭礼(現八王子まつり下地区)に参加したという話もありますから世田谷・目黒方面の囃子(城南囃子っていったり)文化が流入したのかもしれません。北野でも独自に囃子を改良したようです。北野をはじめとする八王子の郊外の村に伝承され、祭のときに呼ばれて山車に乗ったようです。
神田流や大戸、みつめ囃子の様な勢いのある囃子も人気でしたが、目黒流の囃子は一線を隔した囃子であったようです。
表通りの甲州街道に面した町内のみが目黒流の囃子方を山車に乗せることができたという話もあります。

八王子の目黒流はこれぐらにして、目黒ばやし講演会のお話。こんなことを気にしながらルーツ探しのお囃子見学です。
そもそも、目黒では目黒流とはいわないわけで、目黒囃子という呼び名も戦後かららしいですけど。

目黒ばやしこども教室さんの演奏。流が四つでの演奏。


特別講師鈴木恭介氏の講演「若山流江戸の祭囃子について」。
江戸囃子の成り立ちについてと投げ合いの体験でした。
入門向けのお話でしたが、成程ということもあり面白くきけました。


して、目黒ばやし自緑会さんの演奏です。
同区内の東が丘保存会さんは何度か(氷川神社祭礼雅叙苑)見学させて頂いておりますが、ほかの団体さんは初見。自緑会さんは昭和24年発足と区内で現在も伝承している団体さんでは一番古いようです。
動画はこちら
しかしまあ、締太鼓が低いこと。。。鈴木先生ももう少しあげて頂きたいと仰ってましたね。
なんだか最初のこども囃子と比較して、所々でずれている様な・・・こういうものだと言われれば、そうなのかもしれませんが。
気にしていた八王子の目黒との共通点は鎌倉の笛の調子や四丁目の所々が似ているかな・・・というくらいです。船橋流にも似た調子。
直接のルーツというには、難しい感じです。大田区の羽田囃子や品川方面の囃子はより八王子の囃子に近いので、そちら方面がルーツなんでしょうかね。