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囃 見聞録。
おひさしぶりにございます。下谷から半月以上経過してしまいました^^;

色々と用事があり見学に行けたり、行けなかったりですが・・・溜まってしまったので更新。

下谷からしばらく都内のお祭りが中心となります。

江戸囃子や里神楽といった多摩地区とは少々異なったものですがこれもお勉強。

楽しいお勉強です。


囃 見聞録。 囃 見聞録。
地下鉄を出れば屋台に遭遇。後ろにはアレな形の炎のオブジェ。スカイツリーは切れてますね・・・。

神輿についての演奏なので曲は投げ合い。どこも屋台で江戸囃子。踊りは基本的に付かないです。
囃 見聞録。
江戸後期位までは山車がありましたが現在の神輿中心の祭りでは

古い山車は見られません。囃子も有名所から近年習った江戸囃子がほとんど。

もっと言ってしまえば今日のいわゆる江戸囃子もそう古いものではないかもしれませんが。


囃 見聞録。 囃 見聞録。
手古舞に底抜け屋台、神輿と続きます。

底抜け屋台は囃子の太鼓を載せる台車といった感じ。囃子方は歩きます。

都内のお祭りで多くみられ神輿とセットで投げ合いを奏します。三社祭でもかなり多く見られます。囃 見聞録。 囃 見聞録。

大拍子を付けた底抜けも。カンカンに締まってました。。。


囃 見聞録。
太鼓山車も多いですね。ドンドン、カカカッ
囃 見聞録。 囃 見聞録。
象潟の太鼓山車には人形が乗っています。太鼓も二層になっていて面白い。

何の人形かは分かりませんが三社様にちなんだ漁師でしょうか
囃 見聞録。
浅草寺のご本尊は628年に投網漁の際に引っかかった菩薩像。

これを祀り金龍が現れたりと霊験あらたかなわけです。




囃 見聞録。 囃 見聞録。
囃 見聞録。 囃 見聞録。
上のほうでチラッと出てきた雷門囃子連の屋台(山車)。

かなり車高は低いです。車輪は梶がなく浮かせてキャスターが付いています。

彫刻はほおずき市や金龍の舞といった浅草の風物詩が描かれています。

囃 見聞録。
料亭の前でカメラマンが誰かを出待ち。何事かと思えば芸者さんの出待ちでした。

トラック移動ですん。


囃 見聞録。 囃 見聞録。
浅東の屋台(山車)。元々太鼓山車だったのかもしれません。
囃 見聞録。
囃子は浅東子ども囃子連さんと葛西囃子菊岡家さんですが

太鼓の固定法が面白い。縄締めの巻く部分を使って固定しています。

面倒ですが縦の縄だけでも意外と締まりますから囃子用では十分なのでしょうね。
囃 見聞録。 囃 見聞録。

江戸囃子といえば縄締めに蛇の目の太鼓です。大太鼓は低め。

囃 見聞録。
・・・と思ってよく見るとボルトに縄を巻いて縄締め風。
囃 見聞録。 囃 見聞録。
寿獅子も見れました。若山社中さんのお弟子さんの様です。

江戸囃子では投げ合いや仁羽、寿獅子は番外の曲に含まれます。
囃 見聞録。
寿獅子は大神楽から輸入され神楽師が編曲したものです。

浅草寺脇の浅草神社境内の神楽殿では夕方より里神楽の奉納。


囃 見聞録。
囃 見聞録。 囃 見聞録。
演目は「玉献上」

二柱の神が桜の枝を手に連舞を舞います。名前がありましたが忘れました・・・;;
囃 見聞録。 囃 見聞録。
そこに翁が現れ漁をしていたら網に立派な宝珠が引っかかりました

これをあなた様に献上致します進み出る。
囃 見聞録。 囃 見聞録。

囃 見聞録。
そこに竜神が現れめでたく一舞舞う。

龍神は舞終わり退く。続いて二柱の神が玉を持ち退く。
囃 見聞録。 囃 見聞録。
残る翁がうれしき舞を舞う。面は土岐廣長の面ですね。
囃 見聞録。
舞の途中でつまずき空を見上げると金龍が空を昇っていく。

これはめでたし、めでたしと嬉々と舞台を退く。

この演目は初見ですが近代物の創作神楽に部類されるようです。

本田安治著の東京都民俗芸能誌(錦正社)では

『難を危うく逃れた浜主が、帝に玉を献上し、目出度く舞を奏する神楽』

・・・とあります。これに前述の三社権現の伝説を掛け合わせたのでしょうか。

翁のうれしき舞は八雲神詠の足名椎が元ですね。