にっぽり館が開館して1周年を迎えました。
ご来場のお客様のおかげでございます。
心より御礼申し上げます。
萬橘師匠、萬次郎さん、げんきさんと。
2年目も様々なゲストの皆様にご登場いただく予定です。
今後もどうぞよろしくお願いします。
【たけ平今日の一曲】
~ちあきなおみ「ねえあんた」~
たっぶり聴けるにっぽり館!
それもまた1つの魅力かと思います。
歌のような、ドラマのような、お芝居のような、たっぷり魅了する歌が、今日の一曲。
昭和49年のちあきさんのリサイタルで初披露された歌です。
当時、音楽番組のプロデューサーが熱海に行きました。
そして、熱海のカフェー街を訪れます。
つまり、女性がいる色っぽい処です。
プロデューサーの前に現れた女性は、いかにも様々な経験、体験を経て、流れ流れて今、熱海にいる、という雰囲気を持っていたそうです。
そこで、その女性に興味を持ったプロデューサーは、その女性の人生を聴いたそうです。
話は、想像以上に壮絶でした。
そして、構成作家の松原史明さんに話をして、この歌が誕生します。
ちあきさんは、「昭和20年代から30年代にかけて、日本の片隅には、哀しい女性がいた」とおっしゃっています。
この歌は、その女性の通ってくる「あんた」への想いを綴っています。
ちあきさんは、リサイタルでこの歌を、畳の上に座った状態で、表情、身振り、手振りで語るように歌いました。
この歌は、ちあきさんの独壇場!
だれも真似の出来ない、ちあきなおみの世界、ここにあり、という一曲です。
【お知らせ】
そして、たっぷりといえば、私も5月11日の独演会で「唐茄子屋政談」を全編通しでお楽しみいただきます。
亀戸のカメリアホールです。
午後2時開演!
夏先取りの長講、ぜひともご来場くださいませ。
お待ちしています。