携帯通信業界を何とかする!「番外編」 ~折り畳み式のパカパカ電話は死なず~ | 林尚智道のブログ

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様々な方の意見を聞かせて頂き、自身を更に研磨して行きたいと思います。皆様との出会いを楽しみにしています。

皆様…重々注意されたし…

(ネットの情報は玉石混交)

 

今回の記事の発端となったニュース(auの「3G」サービス終了に関して)

NHKニュース(リンク)

Yahooニュース(リンク

記事を思い立った訳その①

先日、義母のガラケーを新しいガラケー(正確には4Gネットワークに対応した、Androidベースのガラホ)に機種変更しました。

 

そして、隣に住むその義父母宅から次の様な会話が聞こえて来ました。

 

義父

おまえ、そんなガラケーなんて買ってどうすんのや?。

今、ニュースでもやっとったぞ。

来年に終了するんやーゆーて。

わしのもガラケーやから、スマホにせなあかん。

 

義母

そうなん?だって、昨日、新しい機種やーゆうて、買ってきてくれたんやで。

 

義父

そんな、おまえ…どうすんのや(使えなくなるもの買って来て)…

 

話があらぬ方向に行きそうだったので…

 

私(玄関をあける)

お義父さん!大丈夫ですよ。

問題ありませんから。

 

義父

だって、今、NHKでやっとったぞ。

ガラケーが終わるって。

 

私(「周波数」がとうとかを90才が近い義父に伝えても理解が難しいので…)

とにかく大丈夫です。

私はプロです。

何も悩む必要ありません。

安心して使って下さい!

因みにお義父さんの機種も問題ありませんから!

※義父のガラケーは二年前に「4Gガラホ」に変更済み

 

義父

ほーか…何や、ようわからんが、NHKがまちごーてるって事で、ええんか?


NHKの表現の問題です。

内容は間違っていません。

とにかくお義父さん、お義母さんは心配する必要ありませんから…

 

義父

そうかそうか。

お前がそう言うなら、問題ないんやな。

分かった。

 

義父母には今の携帯が「3Gガラケー」なのか「4Gガラホ」なのか…何が無くなって、何が継続されるのか、分かる訳ありません…

 

記事を思い立った訳その②

とある方のブログにお邪魔した時に以下の様な動画の紹介をされていました。

 

どの様な動画かと言うと…

「MVNOの代理店になりませんか?そして、その収益で稼ぎませんか?」

と言うビジネスの勧誘です。(2019年の動画です)

今回の記事で、「そのビジネス」の良し悪しを記事にしてはおりません。

 

Youtube上で展開されている格安SIMの代理店ビジネス(リンク先「Youtube」)

この動画の内容

①1:25~「国の方針でMVNOを増やす事になっている」

②2:10~「3G回線を終了させたい(国の方針)」

③2:45~「大手三社は2022年にガラケーを廃止させると発表済み」

④3:50~「3G回線が自動的に4G回線に切り替わり、月額料金が跳ね上がる」

⑤9:30~月額料金が跳ね上がる位なら月額4000円程度でMVNOにすればいい。

→「⑥」に繋がるMVNOのスターサービス誘導への布石の金額にしています。

⑥14:55~乗り換え手数料(3300円)も廃止されるから「スターサービス」に乗り換えも楽ですよ。

⑦15:25~大手キャリアは値引きをするはずが無い。

⑧22:00~この講習を受けて、代理店業を考えている方に「総務省は自分達側ですよ」と説く。

 

最終的に、この動画を見て記事を起こそうと思い立った箇所。

 

③~④にかけて。

 

無知な「講習」参加者を

「煽り」

「誇張している正当性へ巻き込んでいる」

その様なポイントがある。

 

この動画に登場している方より、業界経験の長い「本当のプロ」である私が感じた事です。

 

③について

2019年の動画ですが、大手キャリアすべてが2022年にガラケーを終了させると言う発表はしていません。

2022年と言う区切りを設定したのは「au」だけです。

ソフトバンクは2024年。

最大の回線数を抱えるドコモは2026年です。

 

何故この様な「煽り」をするのか。

マルチ商法で、良く使われるテクニックですが、「今やらないと損」思わせる(講習参加者に)テクニック。

③の「煽り」(伏線)を回収する箇所があります。

23:18~

「3年後にこのビジネスに参入しても意味がない」

これです。

→「今やらずにどうする?」と訴えかける訳です。

 

④について

これは、完全に嘘(誤情報)です。

大手キャリアが停波するサービスに関して「勝手」に高い契約に切り替える事は絶対しません。

この動画の発信者はそれを知らないか、知ってて「無知な講習参加者」をだましているか、何れかです。

 

誤情報は上記紹介した動画に限りません。

かつて、政治家として公の仕事をしていた方もインターネット上で「嘘」(ユーザーを惑わす)を平然と発信しています。

中田宏チャンネル

2:40~「ドコモは高い」

 

2021年12月現在、3ブランド別に考察すると、条件次第ですが、ほぼ同等。

条件が揃った時に一番安いのはドコモです。

動画公開時(2020年10月)においては、ドコモが3ブランドの中ではドコモが最も安価でした。

→このあたりは私が自記事において、何度か指摘しています。

 

スターサービスと言うMVNOの動画の方の発信も中田宏氏の発信ももインターネット上に転がっている情報において

「玉石混交」で言う所の「石」の方な訳です。

残念ながら。

 

SNSが発達し、個々人が簡単に情報を発信出来るようになりました。

素晴らしい事ではありますが、

誤情報を発信する人もいます。

 

何が「玉」で、何が「石」なのかを見抜く力が必要な訳です。

 

現実で発生している事

「講習会」に参加して「納得」する様な方。

中田宏チャンネルを見て「納得」する方。

その他、ネット上にあふれている情報に踊らされる方。

この様な方々が「搾取」されてしまうのです。

 

更には、

公の放送であるNHKも義父が勘違いをしてしまう様なレベルでの放送しか出来ていないと言う事も問題。

 

業界人として、悲しい限りです。

私の現在の発信力では、この様な「理解」が日本中に蔓延る事を防ぐ事は到底出来ませんが、何もしないよりは「マシ」なので、記事に致しました。

そして、業界を代表して、誤解をしてしまっている皆様に謝罪したいと思います。

 

(正しい情報を広められず、発信しきれず)

申し訳ありません。

以上