⑯携帯通信業界を何とかする!~具体的改善 ランク「A」③~ | 林尚智道のブログ

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様々な方の意見を聞かせて頂き、自身を更に研磨して行きたいと思います。皆様との出会いを楽しみにしています。

2021年1月14日0時09分追記

「KDDIの新プラン」に興味の無い方は、新年のあいさつ以下の「本編」参照願います。

 

本日(1/13)KDDIから3つのプランが発表。

①auの大容量プラン

②auのオンライン専用プラン

③UQモバイルの新プラン

 

各メディアやインターネット上の論調は、②のプランに注目しています。

しかし、私の評価は少し異なります。

各メディアやネット上の「素人」目線ではなく、業界のプロとして、各プランを評価したいと思います。

 

結論

③のUQモバイル新プラン最高

②のプラン。他社と変化を付けて来た事が素晴らしい。

①想定の範囲内。

 

先に、②と①について。

②の「POVO」

「20ギガ…2480円」

 

単純に2980円としなかった事に拍手。

5分カケホを500円/月のオプション提供。

オプションが必要な人にとっては、「他社と同じ(2480円+500円)」かも知れませんが、必要が無い方もいます。

これは選択肢と言う点においてドコモ、ソフトバンクとの明確な違いです。

200円/24時間の通信無制限も面白い。

 

①のプラン

「ギガ無制限…6580円」

「置きに来た」って感じです。

ドコモに合わせただけですが、値下げ自体は良い事です。

→そろそろテザリングの通信制限やめたらどうでしょう!?

(この点はドコモが最強ですね)

 

では…③

お伝えした通り「最高評価」です。

UQモバイルの新プランは3通り

「3ギガ…1480円」

「15ギガ…2480円」

「25ギガ…3480円」

です。

 

最高評価の理由を無理やり一言で表現するとこうなります。

 

「プランをシンプルに比較すると、2480円/月と言う料金で、今までと同様、店舗での契約や電話サポートがあった上で、オンラインプランの②と大差ないプランとして来た」

です。

 

「5ギガ」の差があるのは事実ですが、現場での契約状況を鑑みるに15ギガと20ギガの「価値」は大差ありません。

同等のプランを今まで通りのサービス上に乗せて来た事が拍手なのです。

 

私は常々この業界を「インフラ」と定義して来ました。

で、有るならば、提供する体制においても「普遍性」が求められます。

 

オンライン専門は「所詮」オンライン専門なのです。

現場の空気感を把握している「プロ(私)」から見ると、ンラインプランは「普遍性」が欠落しているのです。

 

勿論、自己解決出来る人はそれ(②)で良いです。

5年後10年後は状況(リテラシー向上)が変わっている気がいたします。

ただ、現時点において、殆どの方…例えば90%以上…の方々(老若男女)が、躊躇なく選択できる環境…と考えれば、「5ギガ」の差は非常に小さいです。

 

3ギガ1480円のプラン

も凄いです。

 

何が凄いって、MVNO(格安スマホ)の最安値クラスの料金だからです。

MVNOは「回線を借りている」関係上、品質が「落ちる」替わりに「安価」なのです。

それを格安スマホではない「高品質」MNOのUQモバイルが提供する凄さ。

 

一言。

「格安スマホ(MVNO)不要…」

です。

 

この問題は当記事下部の「格安スマホ各社」で指摘しましたが、格安スマホ事業者は色々困った事になりそうです。

 

以上が、KDDI新プランに対する私の所感。

「個人的」には②のオンライン専用プランが最高だと思います。「業界」としてではなく…ね。

200円/24時間で通信無制限って、面白過ぎる。

KDDI、やるやん!

 

冒頭の本日。

記事を編集中に日付を跨ってしまいました…

 

一言。

新プランを発表したワイモバイル。

UQモバイルに完全敗北。

料金プランとしては存在価値がありません…

→素早いキャッチアップをする…と、おもいます…

 

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2021年

明けましておめでておうございます。

今年も宜しくお願い致します。

 

2021年。

携帯通信業界は、久しぶりに新サービスラッシュになりそうですね。

 

「ドコモ」

「ahamo」と言う爆弾を投下して、業界が非常に賑やかになりました。

ドコモはギガライトとMVNO連携と言う虎の子を残しています。

記事「番外編~楽しみ方~」で、お伝えしましたが、ドコモは先出ジャンケンをしました。

しかし、この様な「小出し」で仕掛けて来るとは思いませんでした(笑)

 

「Softbank」

は新サービス発表済み。

「悪くない改善」はしています。

個人的には、ドコモの真似をしただけで、「面白み」は無かったです。

ドコモ次第で、色々変更もあるでしょうね…ミニフィットプランとか…)

 

さて…

「KDDI」

昨年は炎上

「英雄」…と、言っていた頃が懐かしい…

 

しかし、その「炎上」のおかげで大手キャリアからは私の指摘する「期間限定」割引は無くなりそうな雰囲気です!

と、考えると…その「功績」を考えれば、やはり「英雄」なのか!?(笑)

 

まぁ、KDDIが目指す「英雄(au)」は、そんな形では無いと思うので、auを真の「英雄」にすべく、UQモバイルやMVNO連携も含めて、新しいプランの発表を楽しみにしたいと思います!

 

「楽天」

世間的に大手3社が2980円プランを出してきて、「厳しい」とされています。

勿論、短期的に影響は受けるでしょうが、「20ギガのプラン」程度では、楽天の魅力は失われないでしょう。

エリアが広がって行くにつれ、何処かで楽天へ良い意味の「波」が来ると思っています。

ただ、楽天グループ全体に対して携帯事業が非常に大きく影を落としている事実もあります。

楽天に「波」が来るまで、耐えられる体力があるかどうかですね。

本業はしっかりと回っていますから…取り合えず…ガンバレ楽天♪

 

今の所…「英雄」はあなたですよ~♪

 

「格安スマホ各社」

総務省のアクションプランにおいて、大手からの卸受け料金の値下げが提示されております。

現在「1500円程度で3ギガ」

が、相場になっています。

この相場が下がるでしょう。

「1000円程度で3ギガ」(例:980円3ギガのプラン)

辺りになって来るのではないでしょうか。

 

問題。

「卸料金は今後、3年かけて値下げ」となっていましたので、先に大手の値下げが始まってしまう事に危機感を感じるかもしれませんね。

また、大手の値下げにより、価格差が縮まる事は確かなので、結局、大手の寡占化が進んでしまう事になる可能性が出て来ます。

総務省の「ゴール」が見えない事が我が国の根本的な問題ですね。

この辺りは、具体的にする今後の改善事項の中で触れて行くと思います。

 

前置きが長くなりました。

改めて、具体的改善事項を示して行きたいと思います。

 

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具体的改善事項一覧

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「A」①最低速度の運用 指摘済み
「A」②連携割引の規制 (前回)
「A」③相対割引の禁止 (今回)
「A」④クローズド最低利用期間 (次回:予定)

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「B」①在庫の運用
「B」②期間限定割引の運用
「B」③学割等の対象者限定割引の運用
「B」④料金プランは二つ

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「C」①プライスキャップ
「C」②新規参入事業者に対する制度
「C」③一物一価の運用
「C」④料金プランは一つ

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「D」 格安スマホ事業者の存在意義

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「E」 NTT復活

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「枠外」 通信速度による料金設定
※別個の記事にするか検討中。

 

改善ランク付け基準(私基準)

 

易 「A」即刻改善せよ!鬼畜、脱法レベルのサービス。(現在)
↓ 「B」インフラ事業である為の最低限改善すべき内容。
↓ 「C」業界に激震!しかし、日本の未来の為、改善すべき内容。
↓ 「D」そもそも論①
難 「E」そもそも論②

 

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「A③」

相対割引の禁止。

知る人ぞ知るこの業界の悪癖の一つですね。

記事⑮でもお伝えしていますが、例えばこの業界が、インフラでも何でもなく、趣味嗜好の業界であれば、問題として指摘しなかったかも知れません。

若しくは、日本の情報通信産業が設備においても、ソフトにおいても、データ(クラウド)においても、端末に関しても高次元で発達していれば、問題として指摘しなかったかも知れません。

→他国に牛耳られていなければ…

 

では、何が問題なのか。


現場で起こっている事①

「インターネット(固定回線)を解約したいんですが…」

A社
「解約ですか…少々、お待ちください…2年間、利用料金を1000円割引しますから、踏みとどまっては頂けないでしょうか?」

「1000円!?それなら、B社より安いですね…分かりました、解約やめます」

 

現場で起こっている事②

「携帯電話を他社に乗換したいのですが…

B社

「解約ですか…少々、お待ちください…当社に残って頂く事を検討して頂く為、機種変更の割引をさせてもらいます。2万円で如何でしょうか?」

「えっ?2万円引いてくれるんですか?それなら、良いですね。分かりました、機種変更します」

 

全く同じ会社から同じサービスを受けているにも関わらず、①の客は他のユーザーより毎月1000円安い料金でインターネットが利用出来てしまう訳です。

全く同じ会社から同じ商品を購入しているにも関わらず、②の客は他のユーザーより2万円安く新しい機種を購入出来る訳です。

 

この様な事が

シークレットに行われている

のです。

 

例を2つ挙げましたが、この2つ以外にも様々な「シークレット」があるのは…当然、お察し…

 

記事⑥でお伝えした事ですが、日々国民が乗り換えだ何だと言って国富を浪費している事、事業者側も様々な「頭」(つまり、国富)を使い、あの手この手(この、シークレットもその一つ)で、事業者間競争をしている現実。

 

皆さんも考えてください。

例えば「あなた」に、ドコモを使っている友人が居たと仮定します。

ご自身が10万円で買った本体。しかし、友人は8万円で買っているかも知れません。

例えば、販売店が自店のキャンペーンで行うのは、独自ですから仕方ないですね。

「お得な店があったのよー!」って、だけの話です。

 

例えば「あなた」に、ソフトバンクを使っている友人が居たと仮定します。

ご自身が毎月5000円払っているインターネットのサービス。しかし、友人は毎月4000円かも知れません。

 

この二例…その原資は…

何の割引も受けていない「あなた」自身

なのです。

 

販売店が勝手に割引をするのは、問題ありません。

携帯電話に限らず、日本中の小売りの現場で日常茶飯事だからです。

 

インフラたる通信事業者がこの様な事を行っている事が問題なのです。

 

真面目なユーザーが「損」をするだけです。

これが、

携帯通信業界の現実

です。

 

もう一回、言っておきます。

趣味嗜好の業界なら好きにやったら良い

と思います。

 

次は

「A」④「クローズド最低利用期間」

についてです。(予定)

以上