林尚智道のブログ

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様々な方の意見を聞かせて頂き、自身を更に研磨して行きたいと思います。皆様との出会いを楽しみにしています。

携帯電話、スマートフォン、インターネットの契約や業界全体に対する専門家です。
皆様のお力に立てる事があれば、幸いです。
その他の話題に関しては、素人の四方山話になる事が多いです。
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5/13金 16時15分追記

SNSパトロール(笑)を行いましたが、色々誤認がある様でしたので、タイトルを変更しました。

元記事と重複しますが

既存ユーザーは8/31迄が「現プラン」と同じ料金

となります。

 

 

以下、元記事。

 

改善プランへの自動移行は「当然」歓迎される。

しかし

改悪プランへの自動移行は…

 

ソース

ソース

 

 

大まかな変更点は二つ。

①楽天ポイント還元率が上昇

1ギガまで無料だったプランが

有料(980円/月~)となる

 

今までも、改定&自動移行は行われて来ました。

ユーザーに不利益にならない様な「改定」「改善」であったからこそ、自動移行(強制移行)は許容されてきました。

しかし、今回はどうでしょう?

 

〇2980円/月で使い放題と言う「価値訴求」に理解をして楽天ユーザーになった人なら、ポイント還元率が上昇、つまり「改善」となり、自動移行は歓迎されるでしょう。

 

しかし…

〇自宅利用を想定しているユーザーはギガを殆ど使わず、0円/月で利用出来る「価格訴求」を見込んで楽天ユーザーになった人はどうでしょう…

 

その様な方々にきゅうに料金請求が行くようになったら…

 

その様なプランに

自動移行される

要するに

強制移行です。

9/1~10/31迄の「実質」無料は最低料金分のポイントが還元される…

「後日」(いつよ…)

ですから…

期限は8/31まで。

楽天アンリミットプランに

リミットがもたらされました。

 

「価格訴求」ユーザーは早急に見直しをされたし!

以上、速報でおつたえしました。

 

通信相談(当然無料)に関しては

コチラから

※※※※※※※※※※※※

今回の相談、情弱な方が

「カモ」られる

典型的な内容です。

とにかく…

相談する相手を間違えない様に…

 

「相談者」

壮年のご夫婦

 

「状況」

ドコモ光が非常に遅い。

困っている。

 

「相談内容」

古いWiFi(4~5年)を使っている。

それが原因ならドコモ光を契約し直すしか方法がないと提案を受けた。

→既に申込用紙作成済み。

(既に再契約するつもりだった様です)

 

私からの確認事項

契約をし直す際の費用、手続きをどれ位把握しているのか。

契約をする前に「遅い」原因を確認した事があるか。

→ない。

 

先に結論をお伝えしておきます。

今回の様な相談者に対して、

「契約をやり直ししましょう」

などと、いの一番に発言する様な人はハッキリ言って

悪魔

です。

相談する人を間違えています。

 

この様な提案をする営業。

業界では「解約新規」と言い、

確実に1件を狙いに行けるテクニックとして

有名です。

 

ただ、

全否定する訳ではありません。

と言う事も付け加えておきます。

 

問題の発生源…

「遅い」原因を考えて行きます。

基本的に、

「遅い原因はユーザー宅内にある」

そして

「複数の事が絡み合う可能性がある」

それぞれを念頭に対処していきます。

 

私がフレッツ回線ユーザーの相談を受ける際に確認するポイント

①WIFIルーター機器の状況(スペック、故障)

②(⑧とリンク)NTTからのレンタル(一体型)なのかどうか。

③WiFi接続のみが遅いのか、有線でも遅いのかの切り分け。

④WIFI接続の周波数や干渉をどの様に理解しているか。

⑤NTTのHGWのルーター機能とバッティングが起こっていないか。

⑥IPoE通信が出来ているのか。

⑦WIFIルーターの場所やONUの場所。

⑧フレッツからの転用なのか。

⑨LANケーブル、HUB等の規格が1000M(1ギガ)対応なのか。

⑩(集合住宅ならば特に)配線そのものに問題がないのか。

⑪そもそも…同じサービスと言う事を念頭に。

 

個々の解説は簡単に済ませます。

規格の古いものは当然、速度が遅くなります。最低でも「WiFi5(ac)」規格の物を用意しましょう。

また、プロバイダによっては「無料」でWiFiルーターをレンタルしてくれるので、購入前にそちらを試す方法もオススメです。

NTT東西が有料でレンタルしているサービスをそのまま利用していませんか?特にフレッツ光から転用(フレッツからの切り替え組)された方。

設置場所が限られる事が多いので、LANケーブルで調整出来る外付けのWiFiをお考え下さい。

有線接続しても遅いですか?有線が「速い」のであれば、WiFiルーターの機器の問題や設定等の問題と考えられ、問題を特定し易いです。

WiFiルーターは2種類の電波が飛んでいます。

2.4Gの電波→接続し易い。障害物に強い。電子レンジと無茶苦茶干渉する。

5Gの電波→速い。電子レンジ影響されない。障害物に弱い。

ご自身の環境に合わせて、どちらのWiFiに接続するか、ご検討下さい。

NTTから貸与されているHGWと自身が利用しているWiFiルーター。両方のルーター機能が働いていませんか?

WiFiルーターをブリッジモードにして下さい。(ルーター機能OFF)

フレッツ回線のインターネットはIPOE接続が必須(ほぼ)だと思います。「IPOE」「接続確認」とググって、ご自身がIPOE接続出来ているか確認して下さい。

「②」で触れた事を再確認。そもそもWiFiルーターを部屋の隅や「何か」で覆うような場所に設置していませんか?

フレッツからの転用の場合、通信速度が「100M」や「200M」のままの場合があります。ドコモ光センタ「15715」に電話して、通信速度を確認して下さい(通信速度による月額料金の差はありません)

LANケーブルや配線集合装置、HUB等の規格が100Mだと1000M(1G)の契約をしていても速度は100Mしか出ません。即座に購入し、変更しましょう。(配線集合装置は工事費が必要な場合があります)

NTTの配線(集合住宅のVDSL方式は特に)に劣化が発生している事も念頭に。→NTTへ問い合わせれば異常は調べてくれます。

そもそもですが…ドコモ光が遅いと相談している人に「同じ」ドコモ光を契約し直す事を勧める営業に対して…「同じ」サービスなんだから、本当に解決方法になるのか?と疑って下さい!

 

今回の内容はドコモ光以外にもソフトバンク光や楽天ひかりなど、同じフレッツ回線を利用したコラボ光に関して共通する対策&ロジックとなります。

個々のサービスによっては、多少の差異がある事は付記しておきます。

 

この様な確認を経た上で、冒頭にある様な「契約そのもの」へ切り込んで行く。

これが基本的なスタンスです。

特に赤字の項目①、④、⑥、⑦、⑧、⑨に関しては手間や費用を考えても、大きな負担にはならないので、すぐに手を付けてみましょう。

 

付け加えると…

今回の相談者、ひかり電話を契約していました。

そして、ドコモ光の解約金も必要でした。

契約上「解約新規」が出来ない訳ではありませんが、固定電話をアナログ契約にし直す必要、解約金を支払う必要等を考える必要があり、時間もお金もかなり必要です。

 

私からの提案

大まかな金額と期間の話を伝え、お二人に選択を提示しました。

「時間とお金をかけて解約新規を行い、訪問サポートを駆使して、全ての問題を一気に解決させる…これも一つの方法。ですが、説明した通り、簡単に改善出来る可能性もありますから、良くお考えになって、結論を出して下さい」

と。

因みに「光」を契約し直したからと言って「絶対」改善する確証がない事も伝えました。

 

お二人の結論

〇プロバイダにWiFiレンタルを聞いてみる

〇ドコモに連絡して契約スピードを聞いてみる

〇IPOE接続の確認をしてみる

〇LANケーブルの規格を確認してみる

 

私は「改善されない様でしたら、またご相談下さい」とお伝えしました。

 

私は本編記事でも触れましたが、NTTブランドに信頼を持っております。

しかし、

NTTの回線サービスの現場でこの様な事が日々行われ、情報弱者が被害に遭っている現実に憤りを覚えますね…

(情報弱者とされる方々は自分が「被害」に遭っている事すら気付いていない…)

 

お二人が快適なインターネットライフを送れる事、願っています。

以上

相談(当然無料)に関しては

コチラから

 

今回の質問は様々な年代の方から幾度と無く相談を受けた事です。

 

「相談者」

関西在住のご夫婦

 

「状況」

メガキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)で、機種を購入して二年経った所

 

「相談内容」

機種変更した方が良いのか?

 

「私からの確認事項」

①「機種変更した方が良いのか?」を確認するに至ったのは何故か。

②現在のスマホの利用状況

③現在のスマホの不具合状況

④ご夫婦のお気持ち

 

「回答」

①→

とある店舗(キャリアショップ)の方の

「機種変更した方がおトクですよ」

と言う提案があった為。

②→

ご主人→容量不足。(主に画像データ)

奥様→特に問題無し。

③→

ご主人→電池の持ちが悪くなってきた。

奥様→特に問題なし

④→

2人とも①の提案である「おトク」が、本当に「おトク」なのか意味が分からない。

でも、「おトク」を逃すと、「損」する様で気になる。

 

「私からの提案」

①について

「おトク」が何を意味するのか。

例ソフトバンクHPより(リンク:ソフトバンクHP)

例えば、2000円×48回=96000円の機種を二年前に買っていたとします。

そうすると、二年経過の段階で支払い済みの本体代金はちょうど半分の48000円(2000円×24回)。

残債が48000円(2000円×24回)と言う事になります。

上記サービスは新しい機種に変更するなら残債48000円を免除しますと言う意味です。

 

これを踏まえた上で、携帯を売りたい販売員の立場の言い分で表現すると…

〇「二年使った本体をそのまま使い続けるんですか?」

〇「その機種、あと二年持ちますか?」

〇「残りの二年分(48000円)の免除を受けて、新し機種にしたらどうですか?」

※特に格安スマホキャリアに変更しようとしているユーザーにこの表現を使いがちです。

格安に行ったら、もう「私(キャリア)」のサポートを受けられないんだから、今のうちにやっとけよーって感じです。

 

この「おトク」は論理的に考えて、破綻している事が分かります。

「その機種、あと二年持ちますか?」

この発言。

 

この理屈が通るならスマホユーザーは二年毎に機種変更をし続けると言う事になります。

つまり、仮に今回機種変更をしたとして、また二年後に同じ話が出てきてしまうのです。

 

「ドコモでも、auでも、ソフトバンクでも」

この制度が「おトク」なのはスマホがどうであれ、二年毎に機種を変えたい…そう決めている人。

この様な方にとっては確かに「おトク」です。

 

今回ご相談のご夫婦。

このご夫婦に、「それ」はあてはまるでしょうか?

②~④に対する私のヒアリングはそれを確認する為のものです。

 

そして、私は補足で質問いたしました。

「今の機種、気に入っていますか?」

「新しい機種が欲しいんでしょうか?」

 

2人とも答えは…

〇機種は気に入っている

〇新しい機種…興味が無い訳では無いが、新たに「4年」分割をしてまで…とは思わない。

 

私が提案した事

①奥様はそのまま使いましょう。

②ご主人はパソコンへのデータバックアップと電池交換と言う選択肢も紹介。

③ご主人は機種変更と言う選択肢も間違っていない。

④奥様も機種変更したくなったらすれば良い。

 

お二人の選択

〇「おトク」の意味が分かってスッキリした。

〇データバックアップしながら、考えます!

〇機種変更したかったら、二人で一緒にします!

 

皆様の参考になればと思います。

 

以上

業界激震の「C」ランク

第二幕です!

 

*具体的改善事項一覧(目次)*
改善ランク付け基準(私基準)

易 「A」即刻改善!
↓ 「B」インフラといて、最低限改善すべき。
↓ 「C」業界激震!しかし、改善すべき。
↓ 「D」そもそも論①
難 「E」そもそも論②

*********

「A」①最低速度の運用 指摘済み
「A」②連携割引の規制 指摘済み
「A」③相対割引の禁止 指摘済み
「A」④クローズド最低利用期間 指摘済み

「B」①在庫の運用 指摘済み
「B」②期間限定割引の運用 指摘済み
「B」③対象者限定割引の運用 指摘済み
「B」④料金プランは二つ 指摘済み
「C」①プライスキャップ 指摘済み
「C」②新規事業者と公正競争 今回
「C」③一物一価の運用
「C」④料金プランは一つ
 
「D」 格安スマホ事業者の存在意義
 
「E」 NTT復活

「結論」 通信速度による料金設定
※別個の記事にする事としました。

 

*********

さてさて…

幾度と無く紹介する法律。

電気通信事業法第1条。

 

この法律は、携帯通信業界の根幹。

その「1条」は最も重要な理念。

 

再々々度、条文を紹介します。


この法律は、電気通信事業の公共性にかんがみ、その運営を適正かつ合理的なものとするとともに、その公正な競争を促進することにより、電気通信役務の円滑な提供を確保するとともにその利用者の利益を保護し、もって電気通信の健全な発達及び国民の利便性の確保を図り、公共の福祉の増進する事を目的とする


記事では最後の「健全な発達及び国民の利便性の確保を図り、…」と言う箇所に対し、その目的を達成出来ていない事を指摘。

記事では冒頭の「その運営を適正かつ合理的なものとする」と言う箇所に対し、その合理性に疑義を指摘。

今回の記事では

「その公正な競争を促進することにより」
と言う箇所。

 

そして…今回も、法律の理念が「未達成」である事を指摘する事となります。

 

「公正な競争」

とは。

 

問題は二つ。

 

一つ目

「公正な競争」と言う議題で、携帯業界を語る際、必ず出てくる話があります。

それは、周波数の問題です。

以下、各事業者に割り当てられている周波数です。

細かい解説は致しませんが、ポイントを1つ。

2.5GHz帯を含むそれより「右」側は現在(2022年2月)、一般的にエリア展開として使われている電波ではありません。

(5G用の電波も通常のエリア展開と言う点においては、現時点では除外させてもらいます)

と、すると、この表は以下の様に修正出来ます。

この様に見ると、楽天に対して、割り当てられている周波数が非常に少ない事が分かるかと思います。

そして、目下、もっとも問題となっているのが、左側の三列「700帯」「800帯」「900帯」のライン。

 

所謂、プラチナバンドと言う帯域です。

 

この業界の歴史に明るい方なら、その昔、ソフトバンクがこの「三列」を割り当てられず、エリア構築に苦心していた事、ご存知かと思います。

この700-900の帯域は、通信速度と繋がり易さのバランスが非常に良く、携帯の電波においては「必需品」と呼べる帯域なのです。

 

この周波数の割り当ての「不公正」から現実に発生してる事。

 

それが

「楽天モバイル、屋内でつながらない」問題

なのです。

 

これは、

楽天が頑張ってどうこうなる問題ではありません。

 

総務省がその様に「割り当てている」だけの事なのです。

繋がり易い電波を割り当てられているドコモ、au(UQモバイル)、ソフトバンク(ワイモバイル)と割り当てられていない楽天モバイル。

 

そこに

「公正な競争」が成立する訳が無いのです。

※表内の「UQ」と「UQモバイル」は別物です。(ここでは詳しく述べません)

 

ドコモとau(UQモバイル)とソフトバンク(ワイモバイル)は剣(武器)を持って戦っている。

しかし、楽天モバイルだけ、素手で戦っている

この様な表現にも変えられます。

 

この状況で

「公正な競争」

なんて、言える訳がない。

 

ここまでが、「不平等(不公正)」な競争として、一般的に指摘されるレベルの話です。

 

二つ目

ここから、業界のプロである私がもう一歩踏み込んだ「不公正」を指摘させて頂きます。

 

「下駄を履いていない楽天モバイル」

 

これも楽天モバイルが努力して、解決出来る事ではありません。

 

非常に簡単に各社の歴史を纏めます。

 

〇NTTドコモの場合

日本電信電話公社(NTT)→日本電信電話株式会社(NTT)

→NTTドコモ

 

〇KDDI(au:UQ)の場合

国際電信電話公社(KDD)→国際電信電話株式会社→

日本高速通信(株)(日本移動通信)          →

第二電電(株)                       →

→KDDI

 

〇ソフトバンク(ソフトバンク、ワイモバイル)

日本国有鉄道(現JR)…→日本テレコム(J-PHONE)→ボーダフォン

→ソフトバンク

※日本国有鉄道が「携帯」事業を行っていた訳ではありませんが、この後説明する「下駄」を理解しやすくする為に表記致しました。

「…」で表現。

 

〇楽天モバイル

フュージョンコミュニケーションズ→楽天モバイル

 

携帯電話の通信には膨大な設備投資が必要。

その基地局の整備には「土地」も当然必要であり、基地局を結ぶ「物理的な通信回線」(幹線)が必要な訳です。

 

●この記事で各会社の歴史の詳細を振り返る訳では無いので、要約して話を進めます。

 

NTTドコモについて

NTTドコモは泣く子も黙る「日本電信電話公社」直系の会社。

日本電信電話公社(「通称」電電公社)は、国策会社であり、1985年まで、日本の国内通信を唯一行っていた会社であり、無二の存在でした。

当然ながら、日本中に自前の設備と通信幹線を「膨大に」「当然に」保有。

分かり易いかどうか分かりませんが…

既に日本中に「ホース」が敷かれており、その上に「基地局」と言う「木」を植えて行った…

(そして、日本全国の都心部に支局があった為、そのビルに「木」を植えればよかったのです)

 

KDDIについて

前身会社の一つ「KDD」。実はNTTと兄弟なんですよねぇ…双子と言った方が良いかも知れません。

何せ同じ日本電信電話公社(戦前はもう少し複雑です)が出自な訳です。

KDD…国際電信電話「公社」。こちらも国策会社です。

NTTと同様に1985年まで、日本と海外を結ぶ国際通信を唯一行っていた会社であり、無二の存在でした。

日本高速通信(日本移動通信)が管理していたのは全国を結ぶ高速道路事業を行う為に日本中を張り巡らされた数千キロに及ぶ通信用幹線。

当時の公官庁である、建設省も主導し、設立された会社。そして、トヨタ自動車も資本参加。

 

ソフトバンクについて

鉄道を運行するには「通信」回線が切っても切り離せません。

先述の高速道路と同様に、鉄道事業を行う為に日本中に通信回線が張り巡らされていました。

その通信回線を管理する形で日本テレコムと言う会社が存在。

その会社が中心となり、携帯事業を展開。

その後、様々な離合集散を繰り返し、ボーダフォン、ソフトバンクに買収されて行きました。

 

要はですね…(下世話な表現にしますね)

三社とも、税金がぶち込まれたベース(過去:実績)があったその土台の上で、携帯事業を行っているんですよ。

(厳密にはNTTやKDDは税金とは違いますが)

 

経営が大変とか5Gの設備投資がどうとか…色々言い分はあるでしょうが、

「ゼロ」から商売している訳では無い

と、言う事です。

 

三社とも

国家プロジェクトと言う資産を引き継いだうえでの携帯事業

と言っても過言ではありません。

 

楽天について

系譜上の前身会社は純然たる民間企業。

当然、三社の様な膨大な通信回線も土地も持ち合わせていません。

 

楽天だけ「下駄」(過去:実績)を履いていないのです。

(NTTの「下駄」は圧倒的です)

 

武器(プラチナバンド:周波数)も無けりゃ、靴(下駄:実績)すら履いていない。

素手と裸足で戦っている楽天。

本当に凄い。

良くやっています。

 

公正な競争とは

私は携帯通信業界において、現在の様な民間企業の利益追求合戦状態で管理すべきではないと考えます。

しかし実態は、権限を総務省が持ち、その様な体制(民間管理)を政治が容認している現実。

私見(私個人の)は置いておくとして、電気通信事業法を実効性のある法律にする為、何を以って「公正な競争」とするのかを再考しなければなりません。

大手三社が「持っている(持ってしまった)」過去から引き継がれてきた資産は今更、どうしようもありません。

 

しかし、一つ目の問題である周波数の問題は解決方法があります。

各社に周波数を割り当てし直す事はその一つ。

 

そして、もう一つは

新規事業者(楽天以外も)に対して、「公正」な競争が出来るよう、大手三社に超低コストのローミングを義務付ける

これもその一つ。

 

2019年7月。楽天参入に対するNTTドコモの吉澤社長(当時)のコメント(リンク2019年10月4日:ITmedia)

自社回線で参入するなら、貸出回線によるサービスからは撤退すべき。公正な競争ではなくなる。

→私の言っている事(「公正な競争ではない」と言う箇所)と同じですが、争点が全くズレています。

KDDIクラスの「過去:実績」を持つ会社がNTTの設備を借りて、MVNOとMNOをダブルで事業展開しようとするなら、この発言は理解出来ますが…。

先に述べた様に公社時代から膨大な資産を引き継いでいるNTTと「公正」な競争が出来る事業者が存在するのか?と言う事です。

何の「下駄」も履いていない楽天がNTTと対等に競争出来る訳が無いのです…

 

2022年2月楽天決算発表(楽天グループ決算発表リンク)

楽天モバイルの事業では4000憶円を超えるマイナス損益となっている。

そのマイナスに大きく影響しているのがKDDIに対する楽天が割り当てられていないプラチナバンド(700-900帯周波数)のレンタル料金。

 

私には…

貴族(KDDI)が、お城の上から、平民(楽天)に対して「高値」で「施し(プラチナバンド)」を与えている

その様な姿に見えてなりません。

 

KDDIの「お城」は自身が、汗水たらして、「ゼロ」から構築したものではありません。

だからこそ、「公正」な競争とする為に「超低コスト」のレンタルを義務付けられても仕方ない。

十分すぎる程の「下駄」を履いて、スタート「させてもらっている」のですから。

 

総務省のなすべき事

再三言いますが、私は民間企業による利益追求合戦を用いた、携帯通信産業の管理を肯定しておりません。

しかし、その体制(一見、「公正」な市場経済)での管理をこのまま継続するならば、

 

真に「公正」な競争を実現せねばなりません。

 

記事で述べさせてもらいました。

多くの民間企業において、体裁を取り繕った「理念」を掲げ、現実は目先の「お金」のみに集中していると。

 

戦後から高度成長期なら…

物もない、お金もない、何もない。

この様な「乾いたスポンジ」の様な状況の社会なら「売れや」「作れや」で、理念は二の次で良かったと思います。

 

しかし、21世紀の現在は状況が異なります。

物質的な豊かさの中で物事の本質的な事が重要になっていると感じます。

SDGsもそうですよね。

「本当に必要なエネルギーですか?」

「本当に必要な開発ですか?」

「本当に必要な食べ物を購入していますか?」

 

総務省、政治家が本質的な問題に真摯に向きあう必要がある。

 

記事の例えの様な「営利目的」の民間企業ではないのです。

総務省は。政治家は。

 

ですから、自分達が法を以って、明確にしている目標に対して真摯に向きあい、国民の規範と成らなければならない。

 

現在の電気通信事業法に対する取り組み。

最重要である第1条。

〇運営を適正かつ合理的に出来ておらず、

〇公正な競争を構築出来ておらず、

〇健全な発達及び利便性の確保も出来ていない…

 

何の為の法律なのか、真剣に考えてもらいたい。

 

お願い致します…

総務省殿…

 

以上

通信業界ホットライン

通信に関する相談はこちらから

「実務編④」はホームルーター比較表の下に記載しております。

2022年2月1日

!!情報更新!!

WiMAX5Gプランの3日間15ギガ制限が緩和!?

ドコモの「home5G」一強からの脱却!?

 

WiMAX5G(ネットワークを用いた)サービスの悪しき制限…

3日間15ギガ制限が「緩和」されたかもしれません!!

WiMAX5Gの制限事項の表現がこちら。

因みに…

ドコモ「home5G」の制限事項の表現はこちら

ドコモはこの様な記載をしておりますが、実質、殆ど制限を設けていない様子です。

 

WIMAX5Gネットワーク(auホームルータープラン含む)のサービスに、期待!!

KDDI陣営もドコモと同様に

「実質」制限を設けない

と言う状態にして欲しいです!!

 

店頭でのキャンペーンの実態をみると、まだまだドコモのhome5Gの方が有利ですが…

同じ土俵に上がった事は間違いないですね!

通信制限に関する情報が出て来ましたら、改めて加筆させて頂こうと思います!!

 

加筆は以上

********

以下、2021年9月3日時点の記事

********

 

今回の記事に合わせてホームルーターの質問があった為、比較表を作成しました。

9/3 「比較表」に次の点を加筆。

→UQモバイルのインターネットセット割引が復活!

〇それぞれのサービスによって割引となるスマホ事業者

〇契約特典が受付場所により、大きな開きがある為、その事を類推出来る文言

「赤字」で追記しております。

 

現時点における結論。

電波状況が同じで有った場合…

ドコモの「home5G」を契約すべし。

→勿論、光回線が契約出来る人はそっちを選んでください。

あくまでも「置くだけ」タイプの中でと言う意味です。

 

この記事をアップした8/26時点では明らかになっていなかったドコモのhome5Gの状況が分かって参りました。

通信速度は「電波状況」によるとしか、言えませんのでそこには触れません。

そして、多くのユーザーが気にしていた通信制限ですが、

〇「今の所」

〇「通常の利用の範囲内」

で、有れば

〇「通信制限になる事が無い」

と、分かって来ました。

1日で100ギガとか使っても制限されていません。

ただ、今後、ユーザーが増加し、上記の様な「○○してみた」的なノリでバカみたいな使い方をするユーザーが増えれば何らかの規制が顕在化してくる可能は十分考えられます。

また、冒頭に触れましたが、電波状況は各サービス毎に得手不得手が有ります。

当然ですが、電波状況の良いホームルーターを最優先に考えてください。

ただ、ドコモのhome5Gは「スマホと同じエリア(電波)」なので、ドコモのスマホがあれば、スマホのスピードチェックで簡単に確認出来る事もポイントが高いと思います。

また、ットの割引を優先される場合は当然、割引対象のサービスを十分考慮して下さい。

 

比較表の解説は「相談記事」の下部掲載しております。(比較表を9/3に更新)

 

今回の相談内容「実務編④」は以下の通りです。

「相談者」

ギガ数不足のドコモユーザー

 

「状況」

所謂、「固定インターネット回線」の工事が全く出来ない物件に住んでいる。

現在、ドコモのギガホプレミア契約(5880円:60ギガ使い切る)

 

「相談内容」

〇自宅に固定回線が引けない現実をどの様に克服するか

 

基本的スタンス

「新た」な契約を考えるのではなく、現状のままで何とかする。

 

ヒアリング内容

〇インターネット回線を必要とする家族構成

〇接続するデバイス(利用シーン)

〇ドコモから切り替える可能性はあるか

 

ヒアリング結果

〇インターネット回線を必要とする人数は相談者を含めて2名(もう一人はギガライト5ギガ:4480円)

〇接続デバイスはニンテンドースイッチ、パソコン、スマホ2台、タブレット1台

〇仕事の都合、ドコモしか電波の入らない所に行くので、ドコモをやめるつもりは無い。

→「ドコモ回線」の格安スマホも考えには無い。

 

提案内容

①二人とも、ドコモのギガホプレミア5Gを契約する

②home5Gを契約する

③一人がドコモのギガホプレミア5Gを契約し、データプラス回線を契約する

「枠外候補」楽天ポケットWiFi

 

ドコモのギガホプレミア5Gはテザリングも含めて「ほぼ」使い放題。

従って、パソコン等他のデバイスを二人で「ガシガシ」使っても問題ない。

問題が有るとすれば、全てを自身のスマホで完結させる為、スマホ本体(特に電池)の劣化が明らかに早まる。

また、全てをスマホ一つで賄う為、スマホの不具合があると、全てが停止する。

「契約構成」(相談者の状況)

ギガホプレミア5G…5980円×2人分

=11960円/月

 

ドコモの工事不要据え置きタイプのホームルーター。

先述のギガホプレミア5Gの通信制限と同様の扱いならば、その制限は非常に「ゆるい」事が想定される。

ただ、こればかりはサービスが始まってみないと全く不明の為、この制限如何で評価が分かれる。

因みに、住まいはWiMAXやソフトバンクAirもエリア外。

「契約構成」(相談者の状況)

ギガライト3ギガ迄(2980円)×2人+home5G(4500円)

=10460円/月

 

ギガホプレミア5Gを二人ともが契約するより、安価。

条件が2つ。

ギガホプレミア5Gを契約「しない」方が、30ギガと言うギガ数で収まるかどうか。

データプラスのSIMを使う「余っている」スマホがあるかどうか。

「契約構成」(相談者の状況)

ギガホプレミア5G…5980円+ギガライト3ギガ迄(2980円)+データプラス1000円

=9960円/月

まぁ、この料金差なら「②」で、良いかって感じですがね。

 

枠外

「楽天」が頭をよぎりましたが、お住まいが楽天回線エリア外であった為、候補から脱落。

エリア内なら…

「契約構成」(相談者の状況)

ギガライト3ギガ迄(3480円)×2人+2980円

=9940円/月

これも「③」と同様、この金額差なら②になるかも。

 

相談者の選択

②を選択となりました。

 

①も悪くはないが、やはり自宅に「常設」のWiFiが欲しいとの事。

「枠外候補」楽天ポケットWiFiもエリア内なら悪くはない…と言った感じでしたが、楽天回線がエリア内であったとしても1日で10ギガと言う通信制限が微妙との事。

ただ、ドコモのhome5Gはサービスインしていない為、急いでいないなら様々な評価が出てから判断しても良いのではないかとしています。

 

皆様の参考になれば幸いです。

「これも選択肢では?」

と言う事があれば、コメントを宜しくお願いいします。

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以下、ホームルーター比較表の解説

そもそもですが…

各社、ネットワークと端末側のスペック(通信速度)をアピール。

しかし!

結局は端末とデバイス(スマホ、パソコン)の接続速度が高速にならないと「アピール」した速度は出ません。

これは要注意です。

 

その部分の問題を踏まえ、

「実行規格速度」

という言葉を作り、本当の速度を表現しています。

 

★ソフトバンクAir

通信容量無制限&工事不要の代表。

弱点

〇上りの実行速度。

〇夜の速度制限。一定のエリアに対する一括した速度制限

〇本体代金が最も高い為、本体代金を払い終わるまで、解約しづらい。

〇月々の基本料金が高い。

 

★home5G

市場における台風の目。

弱点

〇まだまだ、サービスインしていない為、速度面に関しては、不明。

→通常のスマホ回線と同じ回線であり、どの様な影響が有るか注視が必要。

 

★ホームルータープラン5G

WIMAXと基本を共有しています。

弱点

〇3日間で15ギガと言う制限。「ホーム」と言う視点で家族利用を考えると15ギガの縛りはキツイ。

 

★WIMAX+5G

基本的注意点は「ホームルータープラン5G」と同じ。

「表」の値段は「L11」と言う現在発売されている機種の公式HP上の売価です。

店舗による独自の値引きがあります。

 

弱点

〇3日間で15ギガと言う制限。

〇「WIMAX」の時には明示されていた「混雑時間帯」の時間が明示されていない。

 

この「工事不要」のモームルーターに関しては長らく、ソフトバンクAirの独擅場でした。

ドコモのhome5Gがどの様な「うねり」を起こすか。

全てはサービスが始まってからの判断になると思います。

 

以上