催眠の使い方を知らない催眠療法士が被害者をつくる

私が「催眠療法は催眠を正しく使わないといけない」と言うと「正しいとか正しくないとかは人それぞれだから、その催眠が正しいと思ってやってるんならそれでいいんだ」と言う人がときどきいますが、それは違います。

スピリチュアルがあるとかないとか言ってるわけではないんです。

催眠は車の運転と同じで技術ですから、正しいものと正しくないものはちゃんとあります。

「俺は何でこんなによく違反で捕まるんだろう」「私は何でこんなに接触事故が多いんだろう」といった人は、標識を誤認識していたり、運転技術の能力不足だったりするわけです。

これと同じで10人に催眠をかけて1人や2人しか深い催眠に導けないようなら、やっぱり催眠を誤認識していたり、能力不足だったり、悪い癖が催眠の進行を妨げていたりするわけです。

まだ、YouTubeとかの遊びでやっているのならいいでしょうが、催眠療法士として報酬をもらって催眠をやっている場合は、技術がお粗末だったり、催眠を誤認識していると、相談に来たクライアントを被害者にしてしまいます。

下記のリンク先の青年はうつ病を治すために30万円を払って催眠にもかからないし、うつ病もぜんぜん治らなかったと言っています。

https://youtu.be/JvWg_4ZIOcU

払った金額が大きすぎて、「でも自律訓練法で眠れるようになったから損はしていない」と自分の行為を潜在意識が合理化している状態です。

ちなみに、心身症の人を催眠に誘導するには少し技術が必要です。

ただし、催眠に誘導したところで、脳をリラックスさせることに関しては多少の役には立ちますが、うつ病に対して催眠暗示はほとんど役に立たないのです。

さらに、うつ病を発症する原因は大きく分けると3つに分けることができるのですが、このうち2つの原因からきているものは、催眠自体があまり役に立ちません。そしてあとの1つは催眠を使うことによって改善を大幅に遅らせてしまいます。うつ病を相手にしたとき、催眠を使わないほうが改善は早いのです。

この辺を理解せずに催眠療法士やヒプノセラピーの看板を掲げて商売を始める人が大勢いるから上記の青年のようなクライアントがあとを立たないんです。

でも、この青年のように声を上げる人は極々稀で、ほとんどのクライアントが泣き寝入りしているのが現状なんですよね…

【ワークショップ情報】
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●第14回林貞年の催眠術ワークショップin東京

※催眠術のかけ方マスターコース

日時：2022年1月22日（土曜日）12:45分より開催
場所：東京都武蔵野市西久保１丁目２３番地７号
会場：西久保コミュニティーセンター
時間：約4時間
講師：林貞年

※満席
http://hayashisadatoshi.com/tokyo-1.htm
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【新刊情報】

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