美味しいお酒飲めていますか?~アルコール依存症治療について~

美味しいお酒飲めていますか?~アルコール依存症治療について~

アルコール専門治療病棟から依存症の治療、家族支援、スタッフが研修して感じたことを発信していきます。

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新年度も始まりましたね。

今回の内容は少し前のことになるのですがお話しさせてください。

昨年の12月ですが、新見市役所の方にアルコール出前講座で行ってきました。


新見市の方でも、アルコール依存症に関する相談などの対応をすることも日々あるとのことで


今回は、岡山県依存症拠点機関事業の一つとして、当院のほうから、アルコール依存のある方への望ましい対応や、そのご家族への関わり方、病院での治療についてレクチャーをしてきました。


当日は、保健師さんや福祉課の方、社会福祉協議会の方々など、行政機関の方々に多くお集まりいただきました。感謝です。


レクチャーをした後は、グループワークをしながら、実際の現場での悩みや困りごとを出し合ったり、こうしてみたら良かった、というようなプラスの体験も出しつつ、参加者全体で共有していきました。


質問もいくつかいただき、的確なアドバイスができたかは分かりませんが、これまでの経験も踏まえつつお応えさせていただきました。


こうした機会を一つのきっかけに、参加された方々にとって何かお役に立つことができていれば幸いです。




明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。


今日の話しは去年の振り返りになるのですが
当院で毎年年末に開催している
「酒なし忘年会」というイベントが
今年も行われました。



患者さんとスタッフで協力して行うのですが
司会進行は患者さんが担当しますし
会場準備も全員で行います。


そのなかの一つで「心理劇」というのが
あるのですが患者さんには
医療スタッフの役割をしてもらい
スタッフは患者さん本人や
その家族の役割をして
一場面を設定して即興で劇をします。


役割の変換はそれぞれ違う立場になって
考えることができるので
即興ではあるのですが、
非常に面白いです。


あとは酒がなくても
楽しめるという体験をしてもらいたい
という思いもあります。




ということで今年最初のブログは
林病院で行われたイベントについて
紹介させてもらいました。



去年はなかなかブログが更新
できなかったのですが
今年はなるべくたくさん
情報を更新できるように
スタッフとも協力しながら
取り組んでいきます。

皆様、今年もどうぞ
よろしくお願いします。


林道倫精神科神経科病院
アルコール専門治療病棟スタッフより

このブログを訪問していただいてありがとうございます。

 

林道倫精神科神経科病院

アルコール依存症専門治療病棟スタッフです。

 

この記事は依存症を当事者にもつ家族に思いを向けて

書いています。

 

タイトルにありますように今回のテーマは

アルコール依存症の家族が陥りがちな9つの「し過ぎる」罠です。

 

具体的には以下の9つです。

 

  1. 先に言い過ぎる
  2. 言葉が多過ぎる
  3. 正しいことを言い過ぎる
  4. 答えを出し過ぎる
  5. 相手の荒が見え過ぎる
  6. 先回りして考え過ぎる
  7. 感情的になり過ぎる
  8. 起きていないことを恐れ過ぎる
  9. 事実をきちんと見せていなさ過ぎる

 

引用文献:アルコール・薬物・ギャンブルで悩む家族の7つの対処法

 

 

どうでしょうか。

これらの項目に当てはまるものはありましたか。

 

もし当てはまると感じた方は注意が必要です。

 

し過ぎると、どうしてもお互いに疲弊しますし傷つきますし

依存症者はより飲酒しやすく、より頑なになりやすい傾向にあります。

 

しかし一方で家族からしてみると、これらの行為は依存症の当人を心配しているからこその

行動だと思います。

 

家族が心配している気持ちを適切に相手に伝えるためにもぜひ

「効果のあることを学び効果のないことはしない」ということを

学んでいきましょう。

 

 

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

 

このブログを訪問していただいてありがとうございます。

 

この度、林道倫精神科神経科病院の中でも

アルコール依存症専門治療病棟からブログを始めることになりました。

 

具体的にどのような情報をお届けするかと言いますと

 

アルコール依存症専門治療病棟での治療の取り組みについて

・断酒会やAAなどの自助グループについて

・スタッフが研修会で学んできた最新の依存症についての情報シェア

・家族教室などの情報提供について

 

このような内容をお届けできたらと思っています。

 

依存症についてはまだまだ偏見も多く、正しくない知識から

当事者もそしてその家族も苦しんでいる方がとても多いです。

 

専門病棟としてはそんな酒で苦しむ人を一人でも助けていきたい。

そんな思いで正しい知識もお伝えしていきたいと思っています。

 

どうぞ、よろしくお願いします。

 

林道倫精神科神経科病院

アルコール依存症専門治療病棟スタッフ一同。