私は六歳ぐらいで
連立方程式とか

解いていたみたいですが。


学校では、
簡単に答えが分かっても

手を挙げるのが恥ずかしかった
内気な少女。


体育がダメだと前書きましたが
小児ぜんそくで休みがち。


将棋だけは
五歳からやっていたんですが。


なぜか、な。


それから、
あれよあれよとプロの世界に。


「男にも君は勝てるようになる」


そういわれたのがきっかけで
米長門下に。


まずは、


奨励会にならなきゃいけない、


という難関を突破するのは

三勝三敗以上と、
その前にあるペーパーテスト。


何十手かの指し手を
頭の中で動かして、図面に書くもの。


あとはなんだったかなw

忘れましたが。


そして、
全国の天才少年たちと戦い、


そのときの奨励会の人と指す
というもの。


一日がかりで女の子は私だけ。


でもなんとかがんばって
三勝二敗。


合格したーっ、

と思い、少し笑顔で出てきたら


米長先生とばったり。


「勝って合格したんだってな。
よかったけど、次勝たなきゃ意味がないからね。
相手は君が勝つと降級する。
そんな、相手には勝たないとだめだから」


米長先生にそういわれ、唖然。


喜んでくれると思ったのに―
と思う私は田舎の少女。


やっぱり
プロって厳しいんだと実感しました。


油断とか情に流されてはいけないんですね。


「兄貴はバカだから東大に行った」

という名セリフもありますが


やはり一流の、勝負師はちがうんですね。


先生のお言葉が怖くて、
頑張って勝たせていただきました。



私も勝負運はあるんですねw



多分そのときの写真です。



人生、詰んでます。~林葉直子の波乱万丈diary