私って、

エッセイでも小説でも

原稿は手書きが好きなタイプですが、


書き終えてファックスで送ったら、

原稿はゴミ箱に、

ポイッ。


しかも手で潰して丸くして捨てる。


でも、先方から、

ファックスが読み取れなくって――

と言われてガーンっ。


終わったら、終わりって思うのが物凄い欠点。


エッセイとかもまとめとけば

本にできるのにと言われても、

手元に原稿はなし。


作家の友達に聞いたことはないけど、

みなさんどうしてるのかしら。


将棋も自分の指したの一局も覚えてないもの。


ホントっ。

こんな人も棋士にいないでしょう。



恋愛もそうなのかなーっ。


ま、少しは未練があってもーー

そのまんまおしまい。


甘えて

「私、あなたなしじゃ生きていけないっ」とか

死んでも言わないもの。


ただ友達でいてくれる優しい人もいますけどね。


唯一、ずーっと、

愛してやまなかったのは、
前に飼ってた小桜インコちゃんだけ。


「ねぇ死ぬときは一緒に死のうね」
「あたしより先に死んだらだめよっ」
「あんたたちがいなくなったら、どうして生きていくか、わかんない」


なんて、

鳥の頭のマッサージをしながら平気で言えたのに。


そういえば、昔のことだけど


何かの記者会見の朝、
たままた鳥の餌が切れていたことに気がついて、


忘れないようにって思って、

手のひらに書けばよかったものを
手の甲に「餌」って書いていたら、


翌日ね、

なんと鳥を五十羽飼ってるーーとか

新聞に載っていて。


どこのスポーツ紙だったか、忘れたけどびっくり。
どーやって五十羽も飼えるんでしょうっ。


ただ、

手に油性のマジックで書いてた私も大馬鹿。


物書く仕事って、孤独だしね。
鳥に言いたいこと言ってたんだわな。



ところで、
いままでの人生の中で、

私は履歴書って書いたことがないのっ。


一度書いてみたいんだけど、

皆さんが私だったらどう書く?


大學中退までは書けるけど、そのあとが難しくて。


お見合いする場合にしてもね。

書けないというか書くことが多すぎて。


それで、

結局はタロットで占うのが一番よね、

で話は終わり。


どうしたら直るんだろうっ。


今まで会社に勤めたことがないから、

履歴書に書ける勤務先がないんだもん。


将棋

作家

ちょいとテレビにたまに出る

タロット占い

って書くのもねぇ。


ま。

笑ってごまかすしかないかっ。


作家なのに書けないのは、

いろいろやりすぎてるからなぁ。


今日の写真、

二十歳過ぎたころかな。
何考えてるのか、さっぱりわかんない、

なんか妙に落ち着いてそうで。


我ながら、よくわからない写真ですぅ。
いつもボケぽいっ。


この頃だったら履歴書に何を書いたかしらねっ。


人生、詰んでます。~林葉直子の波乱万丈diary