こんにちわ!林歯科勤務医の秋山です。初めてお昼の勉強会で発表させていただきました。どんな内容にしたらいいのかけっこう悩みましたが、去年まで大学病院で勤務したので、中高齢者の中で多い心疾患についてみんなと勉強しました。

 その中いくつかおさらいします。

 まずは高血圧症。高血圧症は収縮期血圧140mmHg以上拡張期血圧90mmHgと定義されるそうです。歯科処置は収縮期血圧180mmHg未満を上限としたほうが安全です。高血圧症は通常無症状ですが、急激に血圧が上昇すると頭痛、肩こり、めまい、視力障害を訴えることがあります。

 そのような場合は処置を中断し、血圧が安定するまで5~10分ごとに血圧を測ります。収縮期血圧200mmHg以上または拡張期血圧130mmHg以上に上昇した場合、速やかに降圧を行います。

 虚血性心疾患には、狭心症心筋梗塞があります。狭心症は可逆性ですが、心筋梗塞は不可逆性で心筋壊死を生じ、心源性ショックや突然死の原因となります。

 狭心症の症状は胸痛として現れます。主に前胸部であり、背中、上腹部、下顎、歯、咽頭部の疼痛を訴えることもある。安静により1~5分で軽快します。歯科処置は常用薬の継続と亜硝酸薬の持参を指示します。処置中は心筋酸素消費量を増大させないことが重要である。そのために頻脈(90回/分)以上を避けることが要点で、十分な説明により不安感軽減に努め、症例により鎮静法を用いることで対処します。

 患者が胸痛を訴えた場合は処置を中断し、安楽な体位とし、ニトログリセリンの舌下薬を用います。

 心筋梗塞では強い前胸部痛、死への不安感、呼吸困難を伴い、時にショックに陥る。救急要請してから到着までは酸素投与を4L/分で開始し(spO2 94%以上を目標に調節)、アスピリンを噛んで服用させます。

 そのほかにも不整脈心不全について勉強しました。心疾患の発作は院内で起こることは極めてまれですが、起これば適切に対応しないと、重大な結果にもつながりかねません。みんなで知識をつけて、いざ、このようなことが起こったときには焦らずに、冷静沈着に動けるようにがんばりたいと思います。

 内容は少々難しかったけど、次からはもっとわかりやすい内容を選びたいと思います。(=⌒▽⌒=)




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